ダイヤモンドS 回顧 [競馬]
府中の長距離戦はテレビ観戦でも面白いし見ていて力が入る。それだけ馬の負担も半端じゃないと思うが、もっと長距離レースを増やしてもいいのではとも思う。隠れたステイヤーを発掘する為にも…。
天候; 馬場;良
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◎ コスモメドウ 3:31.9 前半3F 38.1 - 4F 50.7
〇 コスモヘレノス 2 上り4F 47.5 - 3F 35.3
キタサンアミーゴ 1 1/2
▲ ビートブラック クビ
△ ゲシュタルト 1 3/4
モンテクリスエス 同着
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馬券 馬連;本線的中 3連単;クビ差で沈没…
予想通りミヤビランベリの逃げで1000mが62.7、2000mは2分06秒1とユッタリした流れでマイペースの逃げと言っていいだろう。3、4角の中程辺りから後続がドッと押寄せてきてピッチが上がり4角では馬群が塊りハンデ戦らしい攻防になった。
直線坂下で早めに2番手に上がってきていたキタサンアミーゴが先頭に立ち、その外からゲシュタルト、更にその外からコスモヘレノスとコスモメドウが迫ってきて残り200では4頭がほぼ横一線。そこからコスモメドウが一気に抜出し追いすがるコスモヘレノスを2馬身引離してゴール。
後半5ハロン60.1のスタミナ勝負となりここ5年では2007年の60.0に次いで速いタイムで決着した。2007年の勝馬トウカイトリックは阪神大賞典を経由し盾は3着、2着のエリモエクスパイアは日経賞を経由して盾は2着と好走したことを考えるとコスモの2頭もスタミナ勝負になれば盾でもそこそこやれるかも?
前半=中盤=後半
2011 コスモメドウ 良 3分31秒9 75.3=76.5=60.1
2010 フォゲッタブル 良 3分32秒6 75.8=76.3=60.5
2009 モンテクリスエス 良 3分29秒4 72.3=75.8=61.3
2008 アドマイヤモナーク 良 3分33秒6 75.1=78.2=60.3
2007 トウカイトリック 良 3分30秒6 73.7=76.9=60.0
重賞初制覇となったコスモメドウは中団からの競馬で、4角のコーナリングで外に持ち出すと、直線はスタミナに裏付けされた切れる脚で突き抜けた。エルコンドルパサーを彷彿させる血統なのでまだまだ伸びシロはあるように思うし、トウカイトリック(父エルコンドルパサー)のようなステイヤーに成長しそうな予感がする。盾に直行するようだが5K増える斤量がカギになりそうだ。キングカメハメハ産駒のローズキングダムとトゥザグローリーは淀の2マイルでは距離面でやや不安があるのでスタミナ勝負になれば逆転の可能性もあるのでは?
2着のコスモヘレノスは勝馬の少し前の位置で流れに乗り早めに動き直線は坂下から追い出しにかかったが切れる脚がない分コスモメドウに競り負けてしまった。それでもスタミナ十分の末脚で2K斤量の軽いキタサンアミーゴを突き放したのだから立派だ。コスモメドウと3Kの斤量差を考えれば、同斤なら計算上は互角の勝負が出来るはずだ。ジリ脚なので直線平坦の淀2マイルは基本的に合わないと思うので、その前に阪神大賞典か日経賞にエントリーしてくるのでは?
早めに3番手に上りバックストレッチからは2番手と前に出す競馬をしたキタサンアミーゴは直線坂下で先頭に立ったが、楽な手応えの割には伸びがなかった。この血統なのでさすがにこの距離は長かったように思うが、マイル半前後の重賞ならいずれ勝てるのでは…。
ビートブラックは出遅れて何と最後方からの競馬となった。残り1000あたりから徐々に上がって行ったが4角でも後方グループ。直線は道中脚を溜めた分伸びてきてキタサンアミーゴにクビ届かずの4着。先行しての渋太い脚が持味の馬なので今日のような後方一気の競馬ではどうしようもない。後から行くのは陣営の指示だった様だが、賞金も加算できず今後ローテーションでも苦労しそうな気配がするので先々もそれ程明るくないように思うのだが…。
距離面での不安もあったゲシュタルトだが先団の好位からの競馬で、直線坂下では先頭を伺う勢いだったが、そこから追い出されると頭を上げて苦しがっていたようだ。0.9差の5着は馬体が絞り切れていないのもあるようだが、本質的にこの距離は長すぎるのでは?
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