日経賞 回顧 [競馬]
ヴィクトワールピサが大仕事をやってのけた余韻が冷めやらぬ中、強い4歳世代3強による争いは見応えがあった。日曜の大阪杯もハイレベルなレースだったが、盾を見据えると勝馬はこちらから出そうに思うのだが…
天候; 馬場;良
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▲ トゥザグローリー 2:25.4 前半3F 37.4 - 4F 50.3
〇 ペルーサ 1/2 上り 4F 46.0- 3F 34.5
◎ ローズキングダム 1/2
マイネルキッツ 3/4
エーシンジーライン クビ
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馬券 馬単2点勝負で玉砕…
エーシンジーラインがハナに立ち2番手にビッグウィークで下馬評で逃げると見られていたミヤビランベリは3番手からとなった。1000mは62.7の超スローで堪りかねてミヤビランベリが残り1000あたりから動きエーシンジーランに並びかけてペースが上がった。
終始4番手の内々にいたトゥザグローリーが直線入り口で外から並びかけてきたローズキングダムを残り200過ぎあたりからアッサリ突き放してのゴール。勝ち時計は6Rの3歳500万下と同タイムの平凡な時計で、4ハロンごとのラップは「50.3=49.1=46.0」と実質後半4ハロンの決めて勝負になり瞬発力に優る実力馬が順当に上位を占める結果となった。
京都記念、日経賞と重賞を連勝したトゥザグローリーは本質的に中距離系と思われるのでマイル半前後なら相当に強い馬に成長したのかも? 母トゥザヴィクトリーはも4歳になってから素質を開花させ、5歳でDubai World Cup 2着、エリザベス女王杯を勝ったように晩成タイプの馬であった。この馬も昨年の晩秋あたりからメキメキと力をつけてきたところを見ると母と同様に今年から来年にかけて大物に成長するかも? 2マイルの盾は距離的に少し長いような気もするが、ペースや相手次第では先行しての安定した末脚で押し切ってしまうかも…。
懸念されたゲートはやや出遅れ気味だったペルーサだが、道中は中団に位置しローズキングダムをマークする形。そのローズキングダムをゴール直前で交したが、トゥザグローリーには2馬身半も差をつけられて完敗。3歳春の青葉賞で4馬身差をつけて降した相手だったことを思い出すと、少し物足りなさを感じるレースであった。有馬記念以来のレースで、中間目標を先に置いたような調整に見えたので一度使っての変わり身が期待できるが、どうも思ったほど成長していない可能性もありそうだ。
ローズキングダムは好仕上げで道中はトゥザグローリーの直後の位置取り。仕掛けが遅れた日経新春杯のこともあり、今日は直線で早めに勝馬に並びかける積極的な競馬だったが、そこから59Kを背負っていたこともあり伸び負けした。スローで上りの瞬発力勝負は自身が最も得意とするパターンなのに、こうもアッサリと負けるようでは先が思いやられる。母のローズバドも4歳以降伸び悩んだことを重ね合わせると、この馬も成長が止まった可能性はある。ただ直線平坦の淀は非力なこの馬の脚質に合い斤量も軽くなるので、盾で巻き返す可能性は若干あると思う。
+12Kで4着のマイネルキッツは昨年の札幌記念以来のレースだったことを考えるとマズマズだったが上位3頭との力差は歴然。流れも向かず距離も不足気味だったことを考えると、実績のある盾なら“もしや”と思わせる節もあるが、自ら動いて直線早めに先頭に立つ積極的な競馬でも掲示板の下のほうがやっとかも?
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