皐月賞 予想

1988年府中での皐月賞は毎日杯組が1、2着(ヤエノムテキ‐ディクターランド)した。当時の毎日杯は阪神二千で今なら若葉Ｓにあたるかも？　その毎日杯を勝ったのはオグリキャップでクラシックの登録がなかったため別路線を進むことになった。

土曜は終日雨で芝はタップリ水分を含み力が要る馬場。今日は晴天で気温も上昇するので馬場の乾きは早いと思うが、柔らかさが残り幾分長めの洋芝なのでパワーが必要になり非力な馬は苦戦する様な気がする。馬場は内側から乾いてくるので、直線はインを突く馬でゴチャつき紛れがあるかも？

例年中山最終週の荒れた馬場から今年は府中の開幕週の絶好の芝。加えてやや緩めの下なので先行馬が直線で中々止まらないだろう。下馬評ではロッカヴェラーノが逃げると言われているが、カフナ、ダノンミル、エイシンオスマン、ベルシャザール、りベルタス、プレイと先行タイプが揃っているので、超スローの逃げなら向う正面あたりで先頭が入れ替わるかも…。　いづれにしろ流れは緩くなると予想されるが、切れ味に欠けるプレイやベルシャザールが早めにスパートすると思うので、単純な瞬発力勝負にはならず残り3～4ハロンの持続力のあるスピード勝負になるのでは？　推定タイムはやや重で2分00秒0前後か？

府中の二千ならサダムパテックが一枚抜けているような気もするが、出遅れ癖に予想されるスローペースで折合にも不安があり、馬群も塊りゴチャつく内枠なのでレースの仕方は意外と難しいように思う。ヤネのイワタは直線外に持ち出すようなことはせず、内を突いてくると思うが上手く馬群を捌けるか？　フジキセキ産駒なので府中の二千は微妙な距離でもあり、軽い瞬発力勝負なら兎も角少しパワーの要求される馬場なので直線の最後で脚色が前の馬と同じになると見て3着候補と評価を下げたい。

府中ならジャングルポケット産駒のダノンミルを主力に狙って見たい。母スターリーロマンスはフジキセキの全妹と血統も一本筋が通っており、父は名うての府中巧者だった。ジャングルポケット×サンデーサイレンスの組合せはトールポピー、ジャガーメイル、フサイチホウオー、トーセンキャプテン、アプリコットフィズと重賞馬を輩出している配合で、この馬も若葉Ｓ1分59秒1と素質の片鱗を見せている。長くいい脚を使えるタイプなので早めのスパートで押し切ってもらいたいものだ。

相手はレベルの高かったホープフルＳの勝馬ベルシャザールだ。共同通信杯は出遅れて4着に敗れていることや上がりは34秒台の脚しか使えていないなど府中向きでないとの見方もあるが、大飛びの走法は広いコース向きで、幸いにも馬場が柔らかめで極端な瞬発力勝負になりそうもないことも味方しそうだ。

外枠で半ばあきらめ顔の陣営だが、プレイの先行力は侮れないと思う。内枠なら穴人気になっていたろうが、この枠なのでマサミも気楽に乗れるだろう。アドマイヤムーンの半弟だが兄のような切れはない代わりに持続力のある脚で渋太さがある。折り合いの不安もなく自在の競馬ができるので、3角過ぎから徐々にピッチを上げて直線坂下あたりから追い出せばギリギリ粘りこめるかも？

ステイゴールド産駒3頭の中ではフェイトフルウォーが馬場や距離から最も魅力がありそうで連下に取っておく。他では母系が欧州血統でパワー勝負に強いデボネア、ホープフルＳ組で先行力のあるカフナも連下で押えたい。

まとめると　

◎　ダノンミル
〇　ベルシャザール
▲　プレイ
△　フェイトフルウォー　カフナ　デボネア
☆　サダムパテック

馬券は◎〇を軸にした馬連、3連単にする。

 

タグ：皐月賞 ダノンミル