皐月賞 回顧 [競馬]
土曜・日曜の府中はステイゴールド祭りとなった。日曜の特別2レースはキングカメハメハ産駒が勝ったので、皐月賞もと期待していたが残念ながら祭りにはならなかった。それにしても、シンザン記念3着のマルセリーナが桜花賞馬に、そして2着のオルフェーヴルが皐月賞馬になったことを思うと同レース1着のレッドデイヴィスがせん馬なのは何とも勿体ないような気持になるのだが…
レース結果 天候; 馬場;良
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オルフェーヴル 2:00.6 前半3F 35.4 - 4F 48.3
☆ サダムパテック 3 上り4F 48.0 - 3F 35.3
ダノンバラード 1 1/4
△ デボネア 3/4
ナカヤマナイト 1/2
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馬券 惨敗と言うより完敗だわな…
逃げたのはエイシンオスマンで1000mが60.3。2番手以下を6~7馬身引き離していた。鞍上は“木刀”ゴトーで奇しくも前日のフローラSカトルズリップスの60.4とほぼ同じタイム。エイシンオスマンのペースは水分の残る長めの洋芝だったことを考えると平均的な流れだが、後続馬群は2番手のベルシャザールが推定61.5前後で1000を通過しているので全くのスローペースだった。
前後半は「60.3=60.3」で数字面はスタミナも要求されたようにも見えるが、実際は緩い流れで馬場の内側の経済コースを通った馬による後半3ハロンの瞬発力勝負になったレースと言えるのでは…。勝ち時計は府中で施行された皐月賞では最高タイムだが、内から乾く府中の芝特性や1~3着馬の通ったコースを考えると特別価値のあるような時計ではく、レースレベル的にはそれほど高いとは思えないのだが…。
400m距離が延びるダービーでは外枠で苦戦したフェイトフルウォー、デボネア、トーセンラー、プレイなどや直線外に出したナカヤマナイトなどの巻き返しがあると見たい。ダービーの掲示板に載る馬名は今日のそれとはかなり変るかも?
ステイゴールド産駒として初のクラシック馬になったオルフェーヴルだが、兄のドリームジャーニーと同様に切れる脚、特に抜け出す時の瞬発力に優れているが、兄以上に自在性があるようだ。中団のやや後ろ目の馬群の中でレースを進め、直線は内に進路を取りプレイとダノンバラードの狭い間を抜けてきた。残り200を過ぎると後続を引き離すワンマンショーで3馬身の圧倒的差をつけてゴール。いつも外を回すのに内を突いたのが直接の勝因だと思うが、内にササる癖も見せず一直線に伸びてきたのと戦前言われていた左回りを問題にしなかったことは予想外であった。今日のようなレース運びなら距離延びるダービーでも有力視されると思うが、出遅れ癖やササる癖が出ないとも限らないので2冠は厳しい見方をしているのだが…。
サダムパテックは中団の内ラチ沿いで脚を溜めていた。直線は予想通り内を突いてきたが、仕掛けられてからの反応がイマイチで馬群を捌き切れなかったようだ。さすがに最後は勝馬が通った後を追い上げてきたが2着がやっと。ゴール手前から内にササっていたとこを見ると距離はギリギリなのかも? それに使える脚は意外と短いようなので、スローで後半2ハロンの瞬発力勝負のダービーになれば兎も角、後半3ハロン以上早い脚が要求されるようだと掲示板を外すかも?
好スタートから先団好位につけたダノンバラードは上手く流れに乗り、直線は外に出して一瞬抜け出すかの場面もあったが、そこから脚が続かずの3着。枠順に恵まれてスローな流れになったのとユタカがソツなく乗ったことで好走できたが、それほど伸びシロがあるような馬にはどうしても見えないのだが…。 間隔をあけた緒戦で走るディープインパクト産駒らしいとも言えるので、ダービーではどうだろうか?
外枠の上にスタートで出遅れて後方3番手からの競馬となったデボネアは直線内を突いて馬群を捌きながら伸びてきた。特に最後のひとハロンの末脚には目を見張るものがあった。1勝馬だがダービーの権利が取れたので、流れが次第ではダービーでは怖い存在になりそうだ。
本命に推したダノンミルは道中中団にいたが直線は全然見所がなく1.4差の13着。力不足を露呈したようだ。
2番手からの競馬と積極的だったベルシャザールは直線坂を上がってからバッタリと止まってしまった。アンカツも敗因がわからないようでダービーでの取捨が難しくなった。この血統と走法なので府中が向かないと言うことはあり得ないと思うのだが…。
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