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宝塚記念 回顧 [競馬]

グラスワンダー産駒アーネストリーが勝ち親子制覇となった。グラスワンダーはセイウンワンダー(朝日杯FS)、スクリーンヒーロー(JC)に次いで3頭目のG1馬を輩出した。ロベルト系としては2009年ウオッカ(父:タニノギムレット)のJC以来のG1馬となった。[soon]

レース結果                    天候;[晴れ]   馬場;良
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[1]    アーネストリー    2:10.1  前半3F 33.6 - 4F 46.3
[2] ▲ ブエナビスタ      1 1/2    上り4F 47.2 - 3F 35.2
[3] 〇 エイシンフラッシュ   ハナ
[4] ◎ ローズキングダム   1/2
[5] △ ルーラーシップ    3 1/2
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馬券 今年前半を象徴するような結果です…

kaiko_04.gif逃げたナムラクレセントは何と3ハロン33.6とスプリント戦並みのペース。さすがに4ハロン目以降はペースダウンし1000mが58.7だからG1としては平均ペースかも。やや縦長の隊列で中盤以降も流れが緩まずスピードの持続力が問われるレースとなった。

4角で先頭に立ち早めに動いたアーネストリーが後続に影を踏ませることもなく押し切ったレースであるが、時計はタップダンスシチーの従来レコードを1.0上回り、コースレコードも0.8上回る想定外の記録となった。4Rの3歳未勝利2400mで2分25秒6と神戸新聞杯並みの時計が出ていたことをあり走り易い馬場だったのだろうが、それにしてもシーズン末期の芝でここまで速くなるとは…。澱みのない流れで紛れがなくなり実力馬が順当に上位を占めたことから、春のグランプリに相応しいレースだったと言えるのでは。

有馬記念から天皇賞、宝塚記念を見ると中・長距離のG1になるとキングカメハメハ産駒はサンデー系に比して底力が足りないのかも? 秋のG1戦線を見ないとキッチリとした判断は下せないが、どちらかと言うと3歳秋にはほぼ完成し4歳秋に一段と力をつけてくる血統ではないので、成長力豊富なサンデー系のペルーサあたりにG1では逆転されそうな気もするのだが…。

                                    前半=中盤=後半 1000m
2011年 アーネストリー     良 2分10秒1 46.3=36.6=47.2 58.7
2010年 ナカヤマフェスタ    稍 2分13秒0 47.5=37.1=48.4 60.0
2009年 ドリームジャーニー  良 2分11秒3 46.9=37.1=47.3 59.6
2008年 エイシンデピュティ   重 2分15秒3 48.2=37.5=49.6 60.6
2007年 アドマイヤムーン   稍 2分12秒4 45.4=37.1=49.9 57.5

6歳にしてG1馬となったアーネストリー。6歳世代ではリトルアマポーラ(エリザベス女王杯)、エーシンフォワード(マイルCS)と芝では3頭目のG1馬となった。レースはハナを切れる勢いだったが2番手に控え、速いペースを持続して後続の瞬発力を封じる流れを自ら作り出して、後続を完封したのだから強い内容だった。秋のG1戦線では府中だと瞬発力不足に泣きそうなので良くて掲示板の真ん中あたりだろうが、スピードの持続力勝負になり易い有馬記念はメンバー次第では狙えるかも? 

ブエナビスタは中団のやや後ろ目の位置から4角大外を回ったルーラーシップの後ろから外に持ち出し追い込んできて相変わらずの末脚を見せるも内で2番手に上がっていたエイシンフラッシュを何とか捉えただけ。昨年ゴール前で楽に捉えたアーネストリーに逆に1馬身半差をつけられる完敗の内容は+12Kも影響したかもしれないがピークからゆっくりと下り坂に差し掛かっているようにも感じられるのだが…。いつも真面目にキッチリと走る牝馬なので、もう一つくらいG1を取らしてあげたいのだが、秋の天皇賞が最後のチャンスになりそうだ。

エイシンフラッシュは終始インの中団。コースロスのないレース運びで直線も内を伸びてきて一旦は2番手に上がったがそこまでで最後はブエナに際どく差された。ダービーのようなスローの瞬発力勝負向きとの見方もあるが、今日の速い流れでもいい末脚を使えているのでそれ程流れには左右されない能力を持っていることが改めて示されたレースと言っていいだろう。とは言ってもダービー以降善戦しても勝てないのはG1ではミスプロ系所以の底力の足りなさかもしれない。母系のプラティニの血が優っているようならJCあたりで巻き返す可能性はあるが…。

本命に推したローズキングダムは4、5番手につけ手応え十分に見えたが、いざ直線に入ると思うように弾けずジリジリとした伸びで0.3差の4着。何の不利もなくほぼ理想的な流れでこの結果では、長距離線では頭打ちと見ていいのでは…。秋はマイル~二千に路線変更した方が活路が開けるのでは? 

ルーラーシップは懸念した通り内からいったん下げて外に持ち出す競馬ではさすがに内回りのG1では通用しない。飛びが大きくノビノビと走れることが絶対条件の馬なので母系からも府中は向いているだろう。秋の東京のパンパンの良馬場でも先行すれば瞬発力には少し欠けるが早めに加速をつけると中々止まらないかも? 強さと脆さが同居しているような馬なのでレースに行ってみないとわからない面もあるが…。

トゥザグローリーは昨年の秋から強行軍で使い詰めた後遺症が出てきているような気がする。夏負けの兆候も出ているようでは完全に調子落ちだったのだろう。立て直して秋には万全の状態で出てきてもらいたいものだが、この馬のヤネは外人騎手が合っているようなのでデムーロあたりを確保できれば勝てないまでもJCあたりで馬券に絡むかも…。

 


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ドリームCB750

結局、春のG1はひとつも当たりませんでした・・・。
しかも帝王賞も・・・。
by ドリームCB750 (2011-07-01 00:07) 

miharukoma

>ドリームCB750 さん

小生は桜花賞の馬連以外全滅。
まあ、これが競馬ですね。そう当たるもんではありません。
ここは臥薪嘗胆、秋に巻き返しましょう、お互いに。

by miharukoma (2011-07-24 04:56) 

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