オールカマー 回顧 [競馬]
凱旋門賞が迫ってきた。日本馬2頭も順調のようだが、3歳が有利なこのレースなのでNathaniel(父Galileo)、Galikova(父Galileo)、Reliable Man(父Darakhani)の3頭に注目している。昨年3着馬のSarafina(父Refuse to Bend)が今の所1番人気のようだが…。
レース結果 天候; 馬場;良
-------------------------------------------------------------------- ◎ アーネストリー 2:11.2 前半3F 36.2 - 4F 48.4
△ ゲシュタルト 1 1/2 上り4F 47.1 - 3F 35.5
▲ カリバーン 1/2
コロンバスサークル 3/4
マコトギャラクシー 3/4
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馬券 馬単&3連単的中!
スタート直後はノリのコロンバスサークルがハナを伺ったが外から気合をつけてシャドウゲイトが先頭に立った。2番手以下を引き離して3ハロン36.2、1000mが60.5は、先週のセントライト記念で3番手だったベルシャザールが60.0前後と推定されるので、今の中山の芝では平均以下のペースと言っていいだろう。ところが中盤以降はハロン11秒台のラップが刻まれ一転緩みのないレースになった。
残り600を過ぎると後続集団も追い上げて4角では一塊の馬群になった。直線入口でシャドウゲイト、コロンバスサークルに並びかけたアーネストリーが坂下から力強い脚色で楽に抜け出してきた。
勝ちタイムは2009年マツリダゴッホ、2010年シンゲンの2分11秒4を0.2上回るオールカマーのレコードだったが、アーネストリーだけが次元の違う競馬をしたG2で、残りの8頭は単に刺身のツマみたいなものだった。
前半=中盤=後半 1000m
2011年 アーネストリー 2分11秒2 良 48.4=47.3=35.5 60.5
2010年 シンゲン 2分11秒4 良 47.6=48.5=35.3 60.0
2009年 マツリダゴッホ 2分11秒4 良 48.7=48.6=34.1 61.0
2008年 マツリダゴッホ 2分12秒0 良 49.5=47.7=34.8 61.8
2007年 マツリダゴッホ 2分12秒5 良 48.8=48.4=35.3 61.0
2006年 バランスオブゲーム 2分12秒1 良 49.1=47.2=35.8 61.5
札幌記念を使えなかったことで順調さを欠いた影響か-12Kは意外だったアーネストリーだが、レースではサッと楽に3番手につけて余裕を持った追走。勝負所も馬なりで上がっていき直線入口で先頭に並びかけた時点で勝負あった。あとはワンサイド。次は盾から有馬のローテーションだろうが、馬体減の反動が出ないことを祈りたい。脚質的に中山二千五百の方が適性が高いのは衆目が一致する所だが、昨年3着の盾でもメンバー次第ではBMSトニービンの血があるので勝てないまでも馬券に絡んでくる可能性はあると思うのだが…。
スタートで安目を売り後方からの競馬になったゲシュタルトだがこれが幸いした。アーネストリーにマークされた馬や途中から並びかけていった馬はことごとく坂で伸びを欠いた。この隙を突いて馬群を割って伸びてきて漁夫の利を得たのがこの馬だった。アーネストリーとシャドウゲイト以外重賞勝ちのないメンバーだったので同じ距離の京都新聞杯を勝っているこの馬には相手に恵まれたと言ってもいいのでは…。
カリバーンは中団の外からアーネストリーをマークする位置で3角過ぎから外を回して上がっていき、直線の坂で2番手まで上がったがそこで脚が上がってしまった。直線の急坂が堪えているように見えたので、府中に替われば見方を変えた方がいいと思うのでアルゼンチン共和国杯では要注意の一頭になりそうだ。
3歳勢で期待したマイネルラクリマは3番手でアーネストリーに並ぶ形だったが、勝負所で置かれ気味で4角手前からマサミの鞭が入る始末では力の違いは歴然だった。まだ伸びシロはあると思うが本格化するにはもう少し時間がかかりそうだ。
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