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菊花賞 回顧 [競馬]

オルフェーヴルの、オルフェーヴルによる、オルフェーヴルのための菊であった。同世代に敵なしを改めて見せつけたので、次はルドルフ、ディープ越えを目指して貰いたいものだ。[soon]

レース結果               天候;[曇り]   馬場;良
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[1] 〇 オルフェーヴル    3:02.8  前半3F 36.9 - 4F 48.9
[2] △ ウインバリアシオン  2 1/2    上り4F 47.2 - 3F 35.1
[3] △ トーセンラー       1 3/4
[4]    ハーバーコマンド   クビ
[5]    サダムパテック    1 1/2
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馬券 手広く行ったので馬連・3連単的中したが完璧なトリガミ[ふらふら]

kaiko_04.gif大方の予想通りサンビームがハナに立ったが、正面スタンド前でフレールジャック、さらにロッカヴェラーと先頭が目まぐるしく入れ替わった。注目のオルフェーヴルは中団で、その後ろにフェイトフルウォー、トーセンラーが位置し、ウインバリアシオンは最後方から。

前半1000mが60.6だから今の淀の芝だとスローの部類だろうが、中盤の1000mが62.1は過去10年でずば抜けて速いラップで、全体として澱みのないペースとなった。3角あたりからスタートで安目を売ったベルシャザールが先ず動き出すと、オルフェーヴルもジワッと進出し、連れてトーセンラーなどの後続も追いかけたため、菊では異例の3角付近で一団の馬群となった。

この厳しい流れを3角過ぎから外を回して上がっていったオルフェーヴルは直線入口で先頭のロッカヴェラーノ、サダムパテックに並びかけると早々と先頭に立ち、直線では瞬発力の違いをマザマザと見せつけ後続を置き去りにし、ゴール手前50mからは流してフィニッシュ。

2006年ソングオブウィンドのレコードに0.1と迫る文句なしの時計で1頭だけ次元の違う馬が競馬している菊だった。ナリタブライアンやディープインパクトと比較しても遜色のない三冠馬誕生と言っていいのでは…。

                                                      前半=中盤=後半
2011年 オルフェーヴル    良 3分02秒8 60.6=62.1=60.1
2010年 ビッグウィーク      良 3分06秒1 61.0=64.5=60.6
2009年 スリーロールス     良 3分03秒5 59.9=63.2=60.4
2008年 オウケンブルースリ  良 3分05秒7 58.8=66.7=60.2
2007年 アサクサキングス   良 3分05秒1 60.7=63.6=60.8
2006年 ソングオブウィンド   良 3分02秒7 58.7=63.5=60.5
2005年 ディープインパクト   良 3分04秒6 61.2=63.4=60.0
2004年 デルタブルース     良 3分05秒7 60.4=63.7=61.6
2003年 ザッツザプレンティ   良 3分04秒8 60.6=63.7=60.5
2002年 ヒシミラクル        良 3分05秒9 58.3=66.4=61.2
2001年 マンハッタンカフェ   良 3分07秒2 63.0=64.2=60.0

史上7頭目の三冠馬となったオルフェーヴルは中間の稽古もキッチリこなしての+6Kと馬体に実が入りパドックでは充実の秋の雰囲気があった。危なげなく達成した大記録にケチをつけるわけではないが、“三冠を取るには同世代に強い馬がいない”ことが条件になるのも競馬の歴史が物語っている。ディープインパクト世代では中・長距離芝路線で後にG1馬になったのはエイシンデピュティ(宝塚記念)だけであり、シンボリルドルフ世代もスズマッハ(宝塚記念)だけで、いづれも三冠馬がターフを去った後にG1を勝っている。ナリタブライアン世代にはサクラローレルがいるが、3歳時点では条件馬で頭角を現したのは4歳以降である。

オルフェーヴルの次走はJCになるのか有馬になるのかハッキリしないが強い4歳世代やブエナビスタとの対決は有馬でこそ見たいものだ。古馬でもオルフェーヴルの後ろから行っては差し切れないと思うので、負かすとすれば先行力があり末脚のしっかりした馬となるが、すぐに浮かぶのはヴィクトワールピサとアーネストリーだろう。そしてもう1頭、これは後に取って置きたい。一方、オルフェーヴルのライバルとなったウインバリアシオン、トーセンラー、サダムパテックなどは来秋凱旋門賞に遠征するだろう三冠馬の留守期間を狙うしかG1を獲れる可能性がないと思うのだが…。

アンカツが最後方待機と極端な戦法を取ったウインバリアシオンは上り3ハロン34.3のメンバー中最高タイムで直線伸びてきたが、オルフェーヴルの影さえも踏めず0.4差の2着。オルフェーヴルの後ろから行ってはどう乗っても勝てないと言う事だろう。BMSがStorm Birdなので3歳の今がピークのような気もするので、この秋のJCと有馬がG1を獲れる最後のチャンスかも?

オルフェーヴルをマークしてレースを進めたトーセンラーだが、4角で置かれ直線盛り返して一旦は2番手に上がったがウインバリアシオンに差され0.7差の3着。適性があると思われる直線平坦コースでもゴール前は脚が上がっていたように見えたので、やはり三千は長いのだろう。

距離が保たないと見ていたサダムパテックが入れ代り立ち代りの3頭の直後につける積極的な競馬で1.0差の5着と掲示板に載ったのは好走と言っていいのでは。この馬の距離適性は千六から二千あたりだと思うがG1を獲るには何かが足りないように感じるのだが…。

 


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