スワンＳ 回顧

今週はBCウィーク。Goldikova(Sire Annaba)の4連覇がかかるBC Mileも注目のレースだ。今やマイル最強で9戦9勝のFrankel(Sire Galileo)の名前がないのは寂しい限りだが…。

レース結果     　　　　　　　天候；　　 馬場；良
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　〇　リディル　　　　　　1:19.4　　前半3F 34.4 - 4F 45.3
　△　ジョーカプチーノ　　１ 1/4　　上り4F 45.0 - 3F 34.1
　　　 オセアニアボス　　 ２ 1/2
　　　 サンカルロ　　　　　 クビ
　△　エアラフォン　　　　１ 1/4
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馬券　アタマがあれでは…

エーシンブランが一旦先頭に立ったが、持っているスピード能力の違いでジョーカプチーノが楽にハナを奪い、4ハロン目から10秒台のラップで後続を引き離して逃げた。3ハロン34.4、1000mが55.7だから高速芝を考慮して平均以上のペースだろう。快調に飛ばしたジョーカプチーノは外回りコースの直線に向いた時は2番手リディルとの差は4馬身くらいあったが、長い直線で徐々に差を詰められ残り150あたりで並ばれるとあっさり交わされた。

スギノハヤカゼのレコード1分19秒3に0.1と迫るスピード決着になったが、内容はスピードに任せた行った行ったの競馬で、見た目ほどのレベルではないような気もする。マイルＣＳの前哨戦としては淡白すぎて参考にするには無理があるレースであった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                3f   -4f   -5f  = 4f   -3f
2011年　リディル　　　　　　   1分19秒4　良　34.4-45.3-55.7=45.0-34.1
2010年　マルカフェニックス　 1分21秒0　良　34.6-46.3-57.9=46.4-34.7
2009年　キンシャサノキセキ　1分20秒3　良　34.7-46.1-57.2=45.6-34.2
2008年　マイネルレーニア　　1分19秒9　良　34.3-45.4-56.3=45.6-34.5
2007年　スーパーホーネット　1分20秒7　稍　33.7-45.2-56.8=47.0-35.5
2006年　プリサイスマシン　　 1分20秒3　良　34.5-45.8-56.8=45.8-34.5

リディルは飛ばすジョーカプチーノを馬なりで追走し4角で2番手まで押し上げ、直線でも持ったまま差を詰め追い出しを遅らせるほどの余裕の勝利であった。恵まれたスピード能力を存分に発揮したと言えるが、あと1ハロンをこのままの走りをすれば勝てるほどＧ１のマイルは甘くない。一見鋭く差し切ったように見えるが、最後の2ハロンが高速馬場で11.9-11.8なのでジョーカプチーノが止まっていたのでそう見えるだけである。今日のレースを見ると単調なスピードレースに向いているようなので千四がベストで、千二でも能力減はないと思われるが、Ｇ２以上の千六だと切味不足を露呈するような気がする。半弟のクラレントともどもマイルのデイリー杯2歳Ｓを勝ってはいるが、この馬は距離短縮で活路が開けるように思うので新装なる来年の高松宮記念で走りを見てみたいものだ。

前半ユックリで中盤スピードを上げて引き離す注文通りの競馬ができたジョーカプチーノが0.2差の2着。これ以上のない展開で敗れたのだからリディルとの力差は歴然だろう。比較的追走が楽になる千四が向いていることは確かだが、それでも今日の内容を見ると頭打ち感がある。マイルＣＳには向かわず京阪杯を目指すようだが、活きのいい3、4歳勢にどこまで迫れるだろうか？

離された3着はオセアニアボス。後方からの競馬で直線上手く内に潜り内ラチ沿いを伸びてきた。2頭のマッチレースの間隙を突いて上手く立ち回っての3着と言えよう。6歳馬ながら南半球産なのでまだ成長余力はありそうだが、それでも重賞を勝てるかとなるとどうだろう？

スタートでアオッて後方からとなったサンカルロは4角外を回して追い込んできたがゴール前は脚が上がっていた。いい脚が長続きしないタイプなので直線の長いコースではどうしても最後垂れてしまう。実績のある内回りの阪神Ｃでは見直したいが、外を回して届くほどの脚はないので内を突いて上手く馬群を捌ければになるだろう。

本命に推したグランプリボスは524Kで登場したが成長分を加味してもやはり少し重め残りだったかも？　鉄砲は利かないタイプにしても1.0差の8着はＧ１馬としては負け過ぎだろう。まあ、ヤネもヘタを打っていたから馬にはかわいそうな面もあるのだが…。それにしてもメンディザバルという騎手は天皇賞を見ても日本の馬場に適応できていないようだ。37歳と言うことなので慣れるのに時間がかかるかも？

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