阪神カップ 回顧 [競馬]
土曜は西で、日曜は東でシンボリクリスエス産駒が重賞を制した。種牡馬シンボリクリスエスは今年も産駒が100勝以上し、これで4年連続で100勝以上したことになる。数少なくなりつつあるRoberto系種牡馬としてタニノギムレット、グラスワンダーと共にこれからもいい馬を出して貰いたいものだ。
レース結果 天候; 馬場;良
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サンカルロ 1:20.5 前半3F 34.0 - 4F 45.4
◎ グランプリボス ハナ 上り4F 46.5 - 3F 35.1
フラガラッハ 2
△ マルセリーナ クビ
シルポート 1 1/4
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馬券 今年も一筋縄でなかったw…
逃げると予想されたシルポートが押しても先手が取れず、内からフォーエバーマークがハナに立った。タマモナイスプレイ、クレバートウショウが続き、4馬手のインにリアルインパクト、スタートで安目を売ったグランプリボスは中団の後ろまで押し上げその直後にサンカルロ、後方にスマイルジャックで殿がゲートの出が悪かったフラガラッハ。
前半3f34.0、1000mが56.8だから時計のかかる今の阪神の馬場ではハイペースだろう。外々を進出してきたグランプリボスが残り200で抜け出してゴールを目指すも、サンカルロが馬群から抜け出して迫ってきてゴールには並んで入った。
G1でも実績を残している2頭が適性のある阪神千四で順当に上位に来た。3着は離されているので1、2着馬の力が抜けていたと言う事だろう。2連覇したキンシャサノキセキと比較しても勝ち時計、上り時計、内容とも遜色なくレースレベルは水準以上だろう。
前半=後半 1000m
2011 サンカルロ 良 1分20秒5 45.4=35.1 56.8
2010 キンシャサノキセキ 良 1分20秒3 45.8=34.5 57.1
2009 キンシャサノキセキ 良 1分20秒4 45.1=35.3 56.3
2008 マルカフェニックス 良 1分21秒6 45.8=35.8 57.3
2007 スズカフェニックス 良 1分20秒6 46.0=34.6 57.2
2006 フサイチリシャール 良 1分20秒6 45.1=35.5 56.6
重賞3勝目となったサンカルロはハイペースで懸案の折り合いもまずまずでスムーズに流れに乗れたのが、直線残り100から末脚の爆発力につながったのだろう。阪神千四がベストだが、後ろから行く馬なので流れと馬群の捌き次第な所もあり、平均以上のペースで外枠から不利のない競馬が出来た時に馬券になる見極めの難しい馬だと思う。来年は阪急杯から新装なる中京の高松宮杯と今年と同じローテーションになるようだが、6歳となるのでスプリントG1戦では活きのいい3、4歳馬には苦戦しそうな気がする。
叩き3戦目でようやく復調してきたマイルG12勝馬グランプリボスがスタートで後手を踏みながらも積極的な競馬で惜しい2着。サクラバクシンオー産駒なのでマイルより千四の方が競馬をしやすいようで、古馬になれば血統背景もあり更にその傾向が強まりそうだ。千二の経験はないが、ここ2戦スタートが悪くなっているので、この辺りが矯正されればスプリントG1でも上位に来ると思う。
フラガラッハは出遅れて最後方から。4角も最後方で直線馬群に突っ込み割ってきた。ハイペースの流れで嵌ったと言う事だが、阪急杯でも同じような競馬で3着来ていることから、自分のペースで走れば最後は伸びてくるようだ。ただ、重賞で勝ち負けするには何かが足りないようで、この辺りがデュランダル産駒らしいところかも…。
追走に苦労しているようだったマルセリーナが直線一旦3番手に上がったが、最後脚が鈍り後ろから来たフラガラッハに交わされた。内回り千四は忙しすぎるようでやはり外回りのマイルが最も合っていそうだが、秋になっての成長に翳りが見られるので来年は重賞となると厳しいかも?
予想したように4番手と出した競馬となったリアルインパクトは、内ラチ沿いをスムーズに運んでいたが、勝負所の4角から直線にかけて仕掛けが遅いと言うか、反応が鈍いのか、リディルに位置を取られ詰まってしまった。ハッキリ言ってユーイチがマイルCSに続いてヘタを打ったと思う。結構速い流れなのに、レース後の談話が“ペースが落ち着いた”とは…。この馬にユーイチの騎乗は合わないので、次はヤネを変えるべきだろう。折角の素質馬をダメにしない為にも…。
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