フェアリーS 回顧 [競馬]
正月3日間の重賞はラフィアン祭りだった。京都金杯のマイネルラクリマ、シンザン記念のマイネルアトラクト、そしてフェアリーSはマイネエボナ。ラクリマは別にしても後の2頭は人気薄で、共通しているのは早い仕上り、レース慣れ、先行脚質かな…
レース結果 天候; 馬場;良
-------------------------------------------------------------------- トーセンベニザクラ 1:35.5 前半3F 35.7 - 4F 47.8
マイネエポナ クビ 上り4F 47.7 - 3F 35.2
ダイワミストレス ハナ
△ オメガハートランド ハナ
▲ チェリーメドゥーサ 1/2
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馬券 パス
ハナに立ったのは内枠のラミアプリマベーラ。3ハロン35.7、1000mが60.3のユッタリした流れで、大きく出遅れたパストフォリア以外の15頭は一団の団子状態。直線は横に広がって、2番手にいたマイネエポナが一旦抜け出したところに、内からダイワミストレス、外からトーセンベニザクラとオメガハートランドが急襲してきてゴールには横一線で入線したが、僅かにトーセンが前に出ていた。
中山の千六で固まった馬群になったので、内々を通った馬と先行タイプの馬に有利に運んだレースと言えよう。勝ち時計も遅く0.2差内に8頭がはいる僅差のレースで、着順ほど力の差はなくドングリの背比べ的な低レベルの一戦だったかも? ただ、中には底を見せた馬もいるように見えたのだが…。
前半=中盤=後半 1000m
2012 トーセンベニザクラ 良 1分35秒5 35.7=24.6=35.2 60.3
2011 ダンスファンタジア 良 1分33秒7 34.0=23.1=36.6 57.1
2010 コスモネモシン 良 1分34秒8 33.8=23.0=38.0 56.8
2009 ジェルミナル 良 1分36秒5 36.4=24.5=35.6 60.9
ダイワメジャー産駒として2頭目の重賞馬になったトーセンベニザクラは中団馬群からの競馬で、直線はその馬群を割るようにして伸びてきた。正直前が開く運にも恵まれたように思う。外枠の素質馬が思うような位置が取れなかったことで上手く走れなかったことにも助けられた勝利で、西下する東の代表には成り得ないと思う。
2番手のインを追走して、直線半ばまで先頭で頑張っていたマイネエポナが際どい2着に粘り込んだ。枠順とスローな流れを前々で競馬できたことが好走要因で、ある意味恵まれたと言えるかも? 賞金を加算できたので今後のローテーションは楽になるだろうが…。
初めてのマイル戦で3着したダイワミストレスの直線の伸び脚は見所があった。前が塞がり追い出しが遅れたように見えるので、スムーズだったらこの馬が勝っていたように思う。距離に目途をつけたので、次は条件特別あたりを確実に勝ち上がって置きたい所だ。
1番人気のオメガハートランドは外枠が堪えた。スローペースの団子状態では外に振られたりしてスムーズな競馬ではなかったが、直線外からの伸び脚には素質を感じさせるものがあった。今日のとこは運がなかったが、先々は牝馬一線級に成長するかも?
それ以上に苦しんだのは大外枠のチェリーメドゥーサだろう。馬群の最後方から直線馬群を捌いて唯一上り33秒台の脚を使って掲示板まで来たのだから相当な物だ。この馬が今日のメンバーの中では最も能力が高いような気がする。
大きく出遅れたパストフォリアは論外だろう。シッカリと馬を調教して貰いたいものだ。どうも最近の藤沢厩舎はペルーサのザセキといい、厩舎自体に緩みがあるように見えるのだが…。
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