日経新春杯 予想 [競馬]
このレースになると記憶が蘇るのがテンポイントだ。時は1978年、前年の有馬記念でトウショウボーイ、グリーングラス、プレストウコウを一蹴して間もなく、何と66.5Kを背負ってこのレースに登場した。東京は寒く淀は小雪混じりだった。そんな中で悲劇は起こった。後楽園場外で熱燗を飲みながらラジオ放送を聞いていた小生は、一体何が起こったのかすぐには呑み込めなかった。
ナムラクレンセントがいくのか、スマートロビンが行くのか、はたまたカワダのリベルタスがハナを主張するのか、何とも微妙なメンバーだが、互いに競り合う事はなさそうなので位置取りが決まれば落ち着いてユッタリと流れそうだ。淀の外回りなので3角の下り坂からスピードアップする上り4ハロンの勝負になりそうだ。推定タイムは良で2分24秒台後半あたりか?
有馬記念2年連続3着のトゥザグローリーが断然の人気になっているが、ハンデの58.5は楽では無いだろう。58Kで阪神開催の昨年の日経賞を勝っているとはいえ、そこからの0.5K増量は馬格のある馬でも堪えるものだ。加えてミスプロ系の5歳馬には能力の衰えが忍び寄る頃だ。5歳になったばかりで、母のトゥザヴィクトリーが晩成型であったことからも急速な衰えはないと思うが、人気ほど信頼に足りる馬ではないと思う。一昨年の有馬記念は勢いでの3着だが昨年の有馬記念は超スローの短距離勝負となりミスプロ系のこの馬に向いた流れでの3着だったので、額面通りに評価はしない方がいいように思う。ここは無印にしたい所だが、昨年のローズキングダムのように際どい3着もありそうと見て一応連の押さえにしたい。
明け4歳勢で順調なダノンバラードに期待する。府中の皐月賞3着後の2戦は物足りないが、中日新聞杯はデムーロらしい強引な捲る競馬のためゴール寸前で末が甘くなり時計差のない3着と復調を示す一戦であった。マイル半で折り合いにやや不安があるものの、広いコースは合うし休み明け3走目で状態もアップしているようなので走り頃だと思う。
相手はローエングリン、ブレーヴハートの半弟にあたるリベルタスを狙いたい。全弟のエキストラエンドは5日の二千の新馬を勝ったばかりだ。朝日杯FS3着があるように素質は一級品だが、3歳クラシック戦線では不可解な極度の不振に陥った。立て直して中山でひと叩きした今回が試金石になりそうだが、どちらかと言うと晩成型血統なので明け4歳からの成長を期待していいと思う。
スマートロビンは菊花賞の伏兵とも見られていたが何故か放牧に出され今回が復帰戦。牧場で乗り込んできたとはいえ帰厩は今年の4日なので、やや急仕上げと見られる。母系にRibotの血が入っていることもあり持続力のあるスピードを発揮できる淀のマイル半には適性が高いと思う。前半スローからのロングスパートなら持ち前の持久力でギリギリ押し切るかも?
他ではマイル半3勝しているビートブラックだろう。渋った馬場のステイヤーズSでは動けなかったが良馬場なら見直してもいいだろう。
まとめると
◎ ダノンバラード
〇 リベルタス
▲ スマートロビン
△ トゥザグローリー ビートブラック
馬券は◎を軸にした馬連主力に3連単にも手を広げたい。
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