SSブログ

日経新春杯 回顧 [競馬]

58.5Kのトップハンデでこのレースを勝ったのは2001年ステイゴールドの58.5K以来である。重いハンデを背負ってG2を圧勝するような馬は順調ならG1でも掲示板を外すようなことはまずないのが過去の傾向である。とは言ってもミスプロ系のトゥザグローリーが春の盾を勝てるイメージは湧かないのだが…。[soon]

レース結果             天候;[曇り]   馬場;良
--------------------------------------------------------------------
[1] △ トゥザグローリー  2:23.7  前半3F 34.6 - 4F 46.8
[2] ◎ ダノンバラード   1 1/4    上り4F 46.9 - 3F 35.1
[3]    マカニビスティ   1/2
[4] △ ビートブラック    1/2
[5] ▲ スマートロビン   1 1/4
--------------------------------------------------------------------
馬券 馬連:堅実[わーい(嬉しい顔)]的中! 3連単:気が変わって見送り[ひらめき]

kaiko_01.gifハナはスマートロビンで2、3番手にナムラクレセント、ビートブラック。中団のインにトゥザグローリー、外にダノンバラードで後方にマカニビスティの並び。スマートロビンの逃げは1000m59.1と予想以上だがG2重賞では平均ラップだろう。

中盤も緩まず淡々とした流れになり、先ずナムラクレセントが先頭との差を詰めにかかり、ダノンバラードも外を回って坂の頂上付近で4番手まで押し上げてきた。トゥザグローリーは内でジッとして中団のまま。

直線は粘るスマートロビンにビートブラックが並びかけ、そこにダノンバラードが加わり残り200過ぎでは3頭が横一線。直線外目に出したトゥザグローリーが残り100あたりで競り合う3頭を並ぶ間もなく抜き去り喰い下がるダノンバラードを退けた。

勝ち時計はこのレースのレコードになった。平均ペースから残り半マイルのスピードの持続力勝負になり底力が問われたレースと言っていいだろう。昨年と同じくらいのレベルにはあると思うが、トゥザグローリーの力が際立ったレースになったのは現時点で明け4歳馬がG2水準に無くレベルが低かったからだと思う。

                                 前半=中盤=後半 1200m
2012 トゥザグローリー   良 2分23秒7 46.8=50.0=46.9 71.6
2011 ルーラーシップ    良 2分24秒6 46.9=51.3=46.4 72.7
2010 メイショウベルーガ 良 2分24秒4 46.4=50.1=47.9 71.3
2009 テイエムプリキュア 良 2分26秒6 48.4=50.6=48.2 73.7
2008 アドマイヤモナーク 良 2分27秒4 47.9=50.2=49.3 73.3
2007 トウカイワイルド    良 2分27秒4 47.7=52.4=47.3 73.5

58.5Kのトップハンデを物ともせず直線だけで格の違いを見せつけたトゥザグローリーは着差以上の凄みを感じさせる競馬だった。馬格があると言ってもこれだけ速い時計になると、この斤量では直線の瞬発力が鈍るはずだが、気持ちエンジンのかかりが遅れるも点火した後は排気量の違いが歴然だった。母トゥザヴィクトリーはクラシック戦線でも素質を示す成績を挙げていたが、本格化したのは4歳秋からで5歳になるとドバイWC2着、エリザベス女王杯勝ち、有馬記念3着と牝馬としては晩成型だったことから、父系が概して早熟のミスプロ系でもグローリーは案外と晩成型なのかも? そうなると明け5歳になった今年の活躍も期待したい所だが、G2大将のG1善戦マンの壁を越えられないタイプのような気もするので春の盾では危険な人気馬と見ているのだが…。

2着のダノンバラードは理想的な競馬だったが、それでもトゥザグローリーに軽く捻られたところをみると、ハンデ差からも現時点での力差は相当のようだ。この馬早く動くと最後に末が鈍るので直線の短いコースで溜めて瞬発力を活かすレースが合っているのかも? 堅実に走るのでこの後の成長次第では重賞を勝つチャンスはありそうだ。

後方待機から直線インを突いて伸びてきたマカニビスティが0.3差の3着。スタミナ型の馬なのでマイル半は少しばかり短いのでは見ていたが、流れが緩まずスピードの持続力ばかりでなくスタミナも要する競馬になったのが上手く嵌ったようだ。速い時計に対応できたのも驚きで、ジワジワと力をつけているのかも?

前に出しての競馬となったビートブラックは良馬場で本来の走りを見せて見せ場を作ったが、重賞では底力が足りない所を今回も見せてしまった。渋太さはあるがもう一押しが足りない馬である。まあ、前走のステイヤーズSの敗因は不良馬場だと解っただけでも良しとするしかない。

+26Kの552Kで登場したスマートロビンだが、成長分があるとは言えさすがにこれは太目残りだろう。澱みのないペースで逃げ道中絡まれることもなかったが、ナムラクレセントが早めに突っついてきたため息を入れられなかった。それでも直線残り200まで先頭を譲らなかったが、最後のひとハロンで力尽きて0.6差5着。ひと叩きした次は絞れてくると思うので、府中のダイヤモンドSあたりで重賞を取りたい所だろう。母系にRibotの血が脈々と流れているステイヤータイプなので、順調に成長すれば春の盾でも掲示板には載る器の馬かも?

期待したリベルタスは能力が足りなそうだし直線の脚から距離も長そうだ。半兄がローエングリンなのでマイルから千八あたりを狙った方がいいのでは? 


nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

京成杯 予想京成杯 回顧 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。