シルクロードS 回顧 [競馬]
芝短距離部門でレイテイングトップの豪州牝馬Black Caviar(Sire:Bel Esprit BMS:Desert Sun)はMoonee Valley RacecourseのG2千二を勝ち17連勝(無敗)と記録を伸ばした。世界のスプリント戦線にはとてつもない馬がいるんだよなぁ~。
レース結果 天候; 馬場;良
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▲ ロードカナロア 1:08.3 前半3F 34.1
エーシンダックマン 2 1/2 上り4F 45.3 - 3F 34.2
ケンブリッジエル アタマ
ツルマルレオン クビ
グランプリエンゼル ハナ
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馬券 なんともお粗末な予想だわ…
エーシンダックマンの逃げは3ハロン34.1だからスローと言うほどではないが平均以下のペース。いつもは33秒台で飛ばすエーシンダックマンにしてはヘッドライナーに絡まれることもなく楽なラップになった。
直線に入ると後続を引き離しにかかり2馬身以上の差をつけ、してやったりかと思ったところに、直線外目に持ち出したロードカナロアが一頭だけ違う脚色で並ぶ間もなく抜き去って2馬身半の差をつけてのゴール。勝ち時計は平凡だが、重賞連覇のロードカナロアが桁違いの強さを見せたレースだった。
前半=後半 800m
2012 ロードカナロア 良 1分08秒3 34.1=34.2 45.1
2011 ジョーカプチーノ 良 1分08秒2 34.8=33.4 45.9
2010 アルティマトゥーレ 良 1分08秒1 34.4=33.7 45.6
2009 アーバンストリート 良 1分08秒5 33.6=34.9 44.6
2008 ファイングレイン 稍 1分09秒1 33.7=36.0 44.9
2007 エムオーウイナー 良 1分07秒8 33.5=34.3 44.2
中団馬群からの競馬になったロードカナロアは、直線に向いた時先頭のエーシンとは相当間が空いていたので届かないだろうと見ていたら、残り200を過ぎてから一瞬で交わして行った。爆発的な凄い末脚であった。これで千二は5連勝で高松宮記念の有力候補に躍り出たが、全て右回りの直線平坦コースでの結果なので、左回りで急坂ができる新装なる中京コースで真価が問われそうだ。馬格や血統からは坂を苦にするタイプと思えないが、今日負かした相手は休み明けで本調子を欠いていた実質トップハンデのエーシンヴァーゴウくらいしか骨っぽい馬がいなかったことから、G1で一線級相手だと直線が長くなるコースでも楽でないかも? 幸いな事にスプリント路線はカレンチャン以外に大した馬がいなくて、そのカレンチャンは香港遠征帰りのハンデがあるので、BMSであるStorm Catの悪い面が出なければチャンスが大きくなるかも…。
マイペースの逃げに持ち込んだエーシンダックマンにとっては相手が悪かったとしか言いようがない。ハンデの57Kは重賞も勝ってない馬にしては厳しかったので、最後は脚が上がり後続に際どく迫られたが、何とか凌いだのは前半楽なペースでお釣りが少しばかり残っていたからだろう。ただ、スプリント重賞を勝つにはもう一段階レベルアップが必要だと思うが…。
やや出遅れて後方からの競馬になった格上挑戦のケンブリッジエルは軽ハンデと流れに恵まれての3着と言う事だろう。
殿と大敗したダノンフェアリーは折り合いを欠いてレースにならなかったが、どうも鼻出血していたようだ。
本命に推したスギノエンデバーは中団後目のインからだったが、直線で何回か詰まって脚を余しての0.6差9着。運がなかったと言う事に加えヤネも乗れていないわな…。
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