東京新聞杯 回顧 [競馬]
マイル戦線は4、5歳世代に中心が移ってきているが、京都金杯組が凡走したところを見ると、まだまだ群雄割拠状態が続きそうだ。安田記念まであと4か月もあるので、明け4歳勢で気性が成長してくる馬が変わり身を見せると見ているのだが…
レース結果 天候; 馬場;良
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ガルボ 1:32.8 前半3F 35.1 - 4F 46.9
コスモセンサー クビ 上り4F 45.9 - 3F 34.2
ヒットジャポット 2 1/2
フミノイマージン クビ
△ ダノンシャーク クビ
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馬券 カスリもせず!
ガルボ、コスモセンサー、ブリッツェンの先行争いから、コスモセンサーがハナに立ち2番手以下を2馬身ほど引き離し、1000mが58.6のスローで2番手以下は馬群が一塊。ペースは緩まず上がらずのまま直線に向くと、コスモセンサーが後続を一旦引き付けて坂上から追い出し逃げ込みを図ったが、2番手に上がってきていたガルボがジワジワと差を詰めゴール寸前で捉まえた。
ニューイヤーS1~3着馬が上位を独占し、人気の明け4歳勢は見せ場もなく敗れた。5歳勢の主導する緩い流れを明け4歳勢が折り合いに苦心するのを尻目に、前に行った伏兵2頭がまんまと行った行ったの単調な決着にしてしまった。時計も並以下で冬場の低レベルなマイル戦の典型例と言っていいだろう。
前半=中盤=後半 1000m
2012 ガルボ 良 1分32秒8 35.1=23.5=34.2 58.6
2011 スマイルジャック 良 1分32秒5 34.1=23.4=35.0 57.5
2010 レッドスパーダ 良 1分32秒1 34.8=23.4=33.9 58.2
2009 アブソリュート 不 1分36秒9 35.0=24.4=37.5 59.4
2008 ローレルゲレイロ 良 1分32秒8 35.0=22.7=35.1 57.7
2007 スズカフェニックス 良 1分32秒7 34.8=23.5=34.4 58.3
ガルボは好スタートから控えて内々の3番手。内ラチ沿いの経済コースをロスのない競馬で、坂上から外に少し出してコスモセンサーを差し切った。シンザン記念以来の重賞制覇だが、戦績を見ると寒い時期の馬のようだ。目標は安田記念だろうが、果たしてそこまでもつだろうか?
逃げてもうチョイで重賞2勝目となるとこだったコスモセンサーも、どちらかと言うと冬馬かも? 今日のような恵まれた逃げはそうそうあるものではなく、次走の重賞で人気になるようなら蹴って見たい馬である。
行き脚がつかず後方からの競馬になったヒットジャポットは、直線外に出すとシッカリとした脚を使っての0.4差3着。左回りには適性がありそうだが、とは言ってもレースが終わってから伸びて来ての着だからあまり価値はないだろう。
出遅れたダノンシャークは掛かるの恐れてジッと後方待機。直線大外に持ち出して伸びてきたものの、残り100あたりで前と脚色は一緒になった。この緩い流れを最後方から4角大外を回して差し切れるようなら超大物だが、そう言う馬ならとっくに重賞の一つや二つは勝っているはずだ。掛かる気性を何とかしないとこのままで終わってしまいそうな気がする。
同じことはフレールジャック、サダムパテックにも当てはまるだろう。両馬とも復調には時間がかかりそうだが、もしかしたら最悪このまま終わるかも…。
京都金杯の勝馬マイネルラクリマはスローの瞬発力勝負は分が悪いし、直線に坂のあるコースにも向いていない上にヤネも主戦のマサミで無いので、今日の結果は止むを得ないだろう。先々の話になるが順調なら関屋記念はこの馬で行けると見ているのだが…
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