中山記念 回顧 [競馬]
エイシンアポロンはDuty Freeを辞退し、替わりにダークシャドウがDuty Freeに参戦。トレイルブレイザーがSheema Classicに参戦することも決定したようだ。現時点でドバイ遠征馬は7頭だが、更に増えるかも? 日本馬ラッシュの砂漠の国になりそうだ。
レース結果 天候; 馬場;重
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フェデラリスト 1:47.3 前半3F 36.0 - 4F 47.4
△ シルポート 3/4 上り4F 48.6 - 3F 37.0
◎ リアルインパクト 4
ネオヴァンドーム 1 1/4
ネオサクセス 1/2
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馬券 嫌ったミスプロ系がアタマでは…
予想通りシルポートの逃げで1000m58.7と重馬場にしてはハイペース。向う正面で12、13馬身後続を引離す大逃げだった。直線には入っても後続との差は7馬身ほどで、逃げ切りかと思われた所に、内々の中団で脚を溜めていたフェデラリストが直線最内を突いて残り200で2番手に上り、坂上から一完歩毎に差を詰めてキッチリと差してゴール。
掲示板に載った馬は全て馬場の内々を通ってきたことから、馬場は内側から乾き始めていたのだろう。コース取りと、ネオユニヴァース産駒が4、5着に来ていることから重馬場巧拙の差が表れたレースと言えるかも…。
通常の良馬場よりは3秒以上かかる馬場と想定されるので、時計的には優秀な勝ちタイムで勝った馬はここ5年の勝馬と比較しても遜色ない力を持っていると見ていいのでは。
年が明けた古馬中・長距離戦線では4歳世代が5歳世代以上に歯が立たないことがここでも証明された。やはり三冠馬だけが強くて他の馬は弱い世代と判断していいようだ。この春から夏に成長してくる4歳世代が出現してくることを期待したいが、いるとしたらそれはクラシックに出れなかったディープインパクト産駒のような気がする。
前半=中盤=後半 1000m
2012 フェデラリスト 重 1分47秒3 36.0=34.3=37.0 58.7
2011 ヴィクトワールピサ 良 1分46秒0 36.3=35.2=34.5 60.1
2010 トーセンクラウン 不 1分51秒7 36.6=36.9=38.2 60.9
2009 カンパニー 稍 1分49秒2 37.7=36.4=35.1 61.9
2008 カンパニー 良 1分47秒3 36.1=35.9=35.3 59.7
2007 ローエングリーン 良 1分47秒2 36.6=34.6=36.0 59.5
4連勝で重賞2勝目となったフェデラリストは上り馬の勢いを見せつけ完全に本格化したと言っていいだろう。母は名牝ダンスパートナー、父はベルモントステークス馬Empire Makerと走る素地は十分あったのだが、昨年の夏を境にパワーアップし、1986年のクシロキング以来の金杯→中山記念連覇だから、強い5歳世代の仲間に加わったと言えるだろう。クシロキングはこの後春の天皇賞も制しているが、この馬はさすがに2マイルは長いと思うのと、ミスプロ系産駒が一度も勝っていない春の盾なので、狙うとすれば宝塚記念になるのでは? 陣営はDubai World Cupに選出されれば参戦の意向を示しているようだが、速いダートが得意だった父Empire Makerを思うと、Meydanのタペタにも適性がある可能性はある。個人的には、秋までこの勢いが続けばJCで狙いたい馬だ。
大逃げを打ったシルポートが2着に粘ったが、強気にでたマサミの作戦が当り気分よくマイペースの逃げに持ち込めたのが好走要因だろう。最後は完全に脚が上がっていたが、得意の渋った馬場で小回りコースだとそれでも粘り切れると言う事だ。次走は阪神の大阪杯になると思うが、今回と同じような条件になれば軽視はできないと思うものの、掲示板の下の方に来ればオンの字かも?
リアルインパクトの+10Kで512Kは少し立派過ぎたと思う。今日は3番手と持ち味を出せる位置取りだったが、直線でいざ叩きだすと太目残りのせいか反応が鈍かった。それでも坂上からジワジワと伸びていたのはG1馬の底力と見ていいだろう。手の合わないユーイチからイワタに替わったのも良かったと思う。次はダービー卿CTだとハンデを背負わされるので、間を開けて阪神のマイラーズCあたりになると思うが、ヤネがイワタなら勝ち負けに持ち込めるのでは? とにかく安田記念に向けて上々のスタートを切ったと見ていいのでは…。
予想時点から懸念していたトゥザグローリーはブービーと大敗した。重の上手なキングカメハメハ産駒なので馬場が敗因とは思えない。ハイペースになりなし崩し的に脚を使わされるレースだとキングカメハメハ系はこうなりがちだ。それにドバイを見据えての仕上げだったことも影響していたのでは。予定通りDubai Sheema Classicに向かうようだが、ミスプロ系にしては5歳からの成長余力はある方だと思うものの、スローで上りのかかる競馬にならないと厳しいかも? むしろ僚馬のトレイルブレイザーの方が血統と勢いから上に来ると思うのだが…。
殿負けしたレッドデイヴィスはどうしたのだろう。いくらなんでもこんなに負ける馬ではないと思うのだが…。考えられるのは距離の合わない有馬を使った後遺症があったのか、あるいは中山コースが合わないのかも? 春は諦め放牧に出し立て直して秋に賭けた方がいいような気もする。
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