2012年 クラシック三冠馬 予想 [競馬]
全体として今年のクラシック戦線はディープインパクト一色に染まりそうだ。牡馬、牝馬とも本当に駒が揃っている。この調子だと父サンデーサイレンス越えもあるかも?
今週から桜花賞、皐月賞のトライアルが始まるが、ここまでの前哨戦を重賞レースを中心に振り返ると、サンデーサイレンス系種牡馬産駒の強さが際立っている。特にディープインパクト産駒が大豊作で、牡馬で4頭、牝馬で3頭が重賞勝ちをしている。しかもその勝ち方が将来性を感じさせる強いインパクトがあるので、少なくとも春のクラシック戦線はディープインパクト産駒中心に回りそうだ。
サンデーサイレンス系種牡馬産駒以外では、初年度産駒のアドマイヤムーンが牡馬でレオアクティブ、牝馬でファインチョイスが重賞勝ちしているのが目立つが、どちらも距離適性はクラシック向きではなさそうに見える。Roberto系シンボリクリスエス産駒のアルフレード、牝馬に活躍馬を輩出しているファルブラヴ産駒アイムユアーズの2頭も重賞を勝っているが、2頭ともトライアルタイプの馬のように映るのだが…
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The Favorite Dark Horse
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皐月賞 アダムスピーク ワールドエース
ダービー ワールドエース ヒストリカル
菊花賞 ゴールドシップ アーデント
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桜花賞 ジョワドヴィーヴル ジェンテルドンナ
オークス ジョワドヴィーヴル ジェンテルドンナ
秋華賞 サンシャイン ジョワドヴィーヴル
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〈参考〉
【2011年 クラシック三冠馬 予想】
【2010年 クラシック三冠馬 予想】
【2009年 クラシック三冠馬 予想】
【2008年 クラシック三冠馬 予想】
【2007年 クラシック三冠馬 予想】
〈牡馬〉
昨年は三冠馬が誕生したが、今年は実力拮抗した馬が粒ぞろいなので三冠馬の誕生は十中八九ないと見ている。一連の重賞レースの中でレベルが高かったと見ているのは「札幌2歳S」「ラジオNikkei2歳S」「きさらぎ賞」の3レースだ。クラシックの勝馬はこれらのレースの上位組から出る可能性が高いと見ている。
中でも「きさらぎ賞」はここ6年で時計、内容とも最も高い水準にあると見ていて、上位3頭はクラシック戦線で活躍できる素質は十分に備えていると思う。現に3着のベールドインパクトはすみれ賞を勝ち、4着のジャスタウェイはアーリントンCを勝っているので、1、2着馬は相当な器と見ているのだが…。
「札幌2歳S」もレベルが高く4着馬のベストディールが「京成杯」を勝ち、3着のマイネルロブストが「朝日杯FS」と「京成杯」で2着、2着のゴールドシップは「共同通信杯」を勝っている。
皐月賞は関係性の強い「ラジオNikkei2歳S」の勝馬でディープインパクト産駒アダムスピークを筆頭に取りたい。BMSはSingspielで距離融通性のある血統だが、日本ではアサクサデンエン、ローエングリンなどどちらかと言うとマイルから千八で結果を出している。阪神二千の小回りで抜け出す時の瞬発力は中山の皐月賞向きだと見たのだが…。
ダービーは「きさらぎ賞」の勝馬でディープインパクト産駒ワールドエースを1番手にしたい。BMSのAcatenangoはドイツ血脈でJC馬Landoを輩出していることから、府中マイル半でこその馬だろうと思うが、瞬発力とスピードの持続力を兼ね備えているので中山の皐月賞でも有力な1頭だと見ている。この馬2世代のディープインパクト産駒の中では最高傑作になるのではと見ているのだが…。
ダービー候補として面白いのはカンパニーの半弟でディープインパクト産駒のヒストリカルだ。カンパニーはマイルから二千を得意としていたが、この馬は父がミラクルアドマイヤからディープインパクトに替わったので、恐らく府中のマイル半が長いと言う事はないだろう。小柄な馬なので馬場が渋りパワー勝負になると苦しいと思うが…。
毎年頭を悩ませる菊花賞は血統背景からゴールドシップにしたい。ステイゴールド×メジロマックイーンだから昨年の三冠馬オルフェーヴルと似た配合である。ステイゴールド産駒なので小回りでコーナーが4つある中山向きかとも思っているが、切れ味ではどうしてもディープインパクト産駒に見劣るので、ロングスパートできる淀の三千のほうがより適性が高いのではないかと推論しているのだが…。
菊で秘かに注目しているのがディープインパクト産駒アーデントである。BMSはFortino系のKaldounで距離に限界がありそうだが、祖母の系統を辿っていくとあのRibotに行きつくので、隠されたステイヤーの血が覚醒し大化けしそうな予感がある。
ディープインパクト産駒は他にも有望馬が揃っている。リベルタスの全弟エキストラエンド、母レディパステルのロードアクレイム、母エアデジャヴ―のエアルブロンの3頭は馬券に絡んでくる可能性もあると見ているが、とにかく駒が揃っているので手が回らないと言うのが本音の所だ。
冒頭、三冠馬の誕生は無いと書いたが種牡馬としてのディープインパクトが三冠を達成する可能性は十分にあると見ている。
〈牝馬〉
「阪神JF」で3着のサウンドオブハートは「紅梅S」を勝ち、4着のイチオクノホシは「クイーンC」2着、10着のトーセンベニザクラは「フェアリーS」を勝っているので、例年通りこのレースレベルは相当高いと見ていいと思う。別路線だが「シンザン記念」で並み居る男馬を一蹴したディープインパクト産駒ジェンテルドンナも相当な器だと思う。
桜花賞、オークスとも「阪神JF」の勝馬ジョワドヴィーヴルとジェンテルドンナの一騎打ちの様相が濃厚だ。
ジョワドヴィーヴルはブエナビスタの半妹と血統背景も確かであり、父がディープインパクトに替わって大レースで能力以上の頑張りが利くタイプに出てきたようだ。その事が小柄な馬体もあって使いべりしないか心配な面はあるが、牝馬を手掛けたら超一流の松田博調教師のことだから、キッチリと調整してくると思う。夏を無事に越せば三冠も夢でないと思う。
ドナウブルーの全妹ジェンテルドンナも底力を感じさせる馬である。姉は掛かる気性の為伸び悩んだが、この馬は比較的素直でレースがしやすそうだし距離ももちそうだ。母系は早熟系なので春までの馬だと思う。
ディープインパクト産駒ヴィルシーナは平均的な脚を長く使うタイプなので、切れ味勝負になり易い牝馬のクラシック戦線では脚質的に厳しいのでは? タフなレースになり易い淀の秋華賞なら目はあるかもしれないが、そちらはむしろハーツクライ産駒サンシャインの成長力の方が魅力的だ。ワンカラットの半妹だが父がファルブラヴからハーツクライに替わり、二千あたりの距離は十分守備範囲になったと思う。410K台の馬体なので夏場で成長すればなお更期待が持てるのだが…。
※今年は「検討対象馬」の掲載を割愛させて頂きます。
菊花賞はクラレントに期待しています。
まずは京都新聞杯の走りに注目です(笑
皐月賞は前哨戦みないと何とも言えない難しい1戦になりそうな予感がします。
ダービーは同じくワールドエース、ヒストリカルのきさらぎ賞組に期待ですね!
牝馬は堅そうなのであんまり考えてません(笑
by やまちゃん (2012-03-02 01:30)
>やまちゃん さん
菊御用達のダンスインザダーク産駒ですからね。
京都新聞杯ですか? NHKマイルに行くんじゃないですかね。
by miharukoma (2012-03-02 21:32)