青葉賞 回顧 [競馬]
上位3頭はサンデーサイレンス系にBMSがDanehill、Montjeu、Spinning Worldと欧州系のパワータイプが配合された血統。陣馬特別の勝馬もサンデー系にBMSがエリシオだから、今の府中の芝はスタミナとパワーが必要なようだ。このままの芝状態だとワールドエースにとっても好都合な馬場になりそうだ。
レース結果 天候; 馬場;良
-------------------------------------------------------------------- △ フェノーメノ 2:25.7 前半3F 35.1 - 4F 48.0
エタンダール 2 1/2 上り4F 47.0 - 3F 34.9
ステラウインド 1 1/4
△ ヤマニンファラオ 1 1/4
▲ タムロトップステイ 3/4
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馬券 まだまだ“予想”が青いわ…
クランモンタナとビービ―ジャパンの先行争いとなり、コーナーワークを利して内のクランモンタナがハナに立った。1000m60.9だからスローペースだが、ビービ―ジャパンが執拗に喰い下がってきたのと3番手以降も早めに押し上げてきたため、中盤が緩まず3歳戦にしては澱みのない流れとなった。
直線坂下でタムロトップステイが一旦先頭に立ったが、外のエタンダールとフェノーメノの脚色が良く、坂を上り切るとこの2頭のマッチレースの様相。末脚の持続力の差でフェノーメノが最後突き放した。
時計は9Rの陣馬特別より2.9も速い。馬場が稍重と良の差があるので字面通りの評価はできないにしても、青葉賞歴代4位のタイムなので水準以上の内容と言っていいのでは…。今日の時計より速いタイムで勝ったハイアーゲーム、アドマイヤメイン、ペルーサはダービーで③②⑥でペルーサは大きく出遅れてのものだったことから、勝ったフェノーメノは現時点のレベルでもダービーの掲示板は外さないのでは。
前半-中盤=後半 1000m
2012年 フェノーメノ 2分25秒7 良 48.0=50.7=47.0 60.9
2011年 ウインバリアシオン 2分28秒8 良 50.7=51.5=46.6 63.7
2010年 ペルーサ 2分24秒3 良 47.8=50.2=46.3 60.0
2009年 アプレザンレーヴ 2分26秒2 良 48.3=50.6=47.3 61.0
2007年 ヒラボクロイヤル 2分26秒3 良 47.5=50.9=47.9 60.0
2006年 アドマイヤメイン 2分25秒3 良 48.1=49.9=47.3 60.4
9R 陣馬特別(古馬1000万下) 2分28秒6 稍 49.7=51.9=47.0 62.7
重賞初制覇となったフェノーメノはこれで府中3戦全勝。直線エタンダールと併せ馬の形で伸びてきて最後突き放す強い内容だったが、スタートで安目を売り、4角から直線入口で大きく外にヨレ、直線は内にササリ気味と何とも行儀の悪いこと。潜在能力の高さで勝ってしまったと言う感じで、馬体に身が入ってパンとして来れば相当な馬に成長しそうだ。飛びが大きいのでステイゴールド産駒らしい器用な脚はなさそうだが、追ってバテない末脚は広い府中や淀の馬場に合いそうだ。ダービーまでの1ヶ月間で緩さがある程度解消されれば、本番でも皐月賞上位組とそこそこの勝負ができるかも?
0.4差の2着となりダービーの優先出走権は確保したエタンダールだが、ディープインパクト産駒の小柄な馬なので、最後末脚が鈍ったのは力の要る馬場で最後スタミナ不足になったのと距離が若干長いからだろう。軽い芝ならもっと切れる脚が使えそうなので、ダービーは兎も角として秋の阪神や京都の二千前後なら重賞を勝てるかも?
3着のステラウインドは本質的にステイヤーなのだろうと思う。スタミナはありそうだが一瞬の切れ味はなさそうなのでクラシックタイプではないだろう。暮れのステイヤーズSや来年のダイヤモンドSに出走できるような位置にいたら忘れたくない馬だ。
本命に推したアドマイヤブルーは好位のインからの競馬で、直線は最内を突いて一瞬伸びそうな感じだったが、坂を駆け上がってから脚色が同じになってしまった。母系からも距離が長かったように思えたので、マイルから二千までが適性距離と見たのだが…。
皐月賞から中1週のサトノギャラント、新緑賞から連闘のカポーティスターはローテーションの無理が堪えたのだろう。サトノギャラントは距離も長かったように見えた。
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