京王杯ＳＣ 回顧

安田記念にはローズキングダムやペルーサ(除外対象だが…)が登録してきた。マイル路線を進んできた日本馬は概してレベルが低くドングリの背比べ状態なので、レベルの高い香港馬2頭の相手には別路線の馬の方に魅力を感じているのだが…

レース結果     　　　　　　　    天候；　　 馬場；良
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　◎　サダムパテック　　　　1:20.1　　前半3F 34.2 - 4F 45.9
　　　 レオプライム　　　　　  ３／４　　  上り4F 45.9 - 3F 34.2
　　　 インプレスウィナー　　クビ
　〇　ストロングリターン　　１ 1/4
　　　 ヤマカツハクリュウ　　クビ
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馬券　総流しをしないと当らないわ…

逃げると見ていたジョーカプチーノがズブくなったのか先手が取れず、替わってスペシャルハートがハナに立ちタマモナイスプレイ、ジョーカプチーノが続いた。前半34.2-45.9だから平均ペースだろう。

小気味よく逃げるスペシャルハートは直線坂を上り切っても先頭を譲らず2馬身ほど後続を突き離し逃げ込みを図ったが、残り200を過ぎると様相が一変。大外からオレンジ色の帽子2頭(サダムパテック、インプレスウィナー)が一気に伸び、その2頭の間にレオプライムが突っ込んできた。

高松宮記念出走組5頭が惨敗を喫したが、それだけスプリント・マイル路線は混戦状態と言う事だろう。時計もレース内容も例年並みの水準だと見ているが、安田記念のステップレースとしては物足りなさを感じる。サダムパテックは復活したものの、強さが伝わってこないレース内容だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                前半=後半　1000m
2012  サダムパテック　　　 良　1分20秒1　45.9=34.2　57.2
2011　ストロングリターン　 良　1分20秒2　46.4=33.8　57.4
2010　サンクスノート　　　  良　1分19秒8　45.9=33.9　57.0
2009　スズカコーズウェイ　良　1分20秒6　46.4=34.2　57.4
2008　スーパーホーネット　良　1分20秒8　46.2=34.6　57.4

スタート一息のサダムパテックは中団馬群からで距離短縮で折り合いもスムーズ。直線外に持ち出して、大外を回ったインプレスウィナーと併せ馬の形になり最後の100で振り切ってゴールした。直線追われてからの反応はイマイチだが徐々に加速して長く脚を使った。フジキセキ産駒らしく距離短縮で結果を出したが、やはりこの馬はマイル前後でこその馬だと思う。昨年秋の菊花賞を使ったのは失敗だったと思う。西園厩舎にはマイルのエキスパートが揃っているので、その兼ね合いもあったのでは？　これで安田記念に胸を張って参戦することになるが、マイル戦線は混沌としているので、路線変更してきたローズキングダムともどもチャンスはあるかも。

レオプライムは後方からの競馬で、直線は馬群を縫って伸びてきた。上り3ハロン32.8は出色の時計で、今年千四で2連勝してきた勢いを見せつけたと言えるだろう。父がサクラバクシンオーなのでマイルだとこの末脚を使えるとは思えないが、賞金を加算できたので狙うレースを絞って行けば重賞を勝てる可能性はありそうだ。

インプレスウイナーは府中千四専用馬みたいな所があるので、この結果は持ち味を十分生かした結果と言えるだろう。出遅れて後方からの競馬になり、4角大外を回して直線はサダムパテックと並走していたが、最後の最後で止まり後ろから来たレオプライムにまで捉まってしまった。

骨折休養明けのストロングリターンは出遅れて後方から。直線外に出して追い出されたが、休み明けの分反応が悪く、残りひとハロンで何とか渋太く伸びて0.3差の4着。府中だと堅実に走るので、昨年2着した安田記念に向けてマズマズと言える内容かも…。

サンカルロは4番手追走と前に出した競馬で、直線も内を突いたが全く伸びを欠いた。昨年も一昨年もこのレースで惨敗しているので府中の千四は脚質的に合わないと見ていいのでは…

Ｇ１馬2頭、ジョーカプチーノとグランプリボスは得意の距離で全くいい所がなく、このまま終わってしまうのかも。2頭とも安田記念に出走してくると思うが、相当な変わり身を見せないと掲示板も無理だろう。

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