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ヴィクトリアマイル 回顧 [競馬]

種牡馬クロフネは4頭目のG1馬を輩出した。4頭とも千二、千六のG1なのは、クロフネ自身が芝で2度のレコード、ダートでも2度のレコードを出したスピードが強く遺伝されているからなのだろう。[soon]

レース結果                  天候;[晴れ]   馬場;良
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[1]    ホエールキャプチャ  1:32.4  前半3F 34.4 - 4F 46.4
[2]    ドナウブルー       1/2     上り4F 46.0 - 3F 34.2
[3] △ マルセリーナ       1 1/4
[4]    キョウワジャンヌ     ハナ
[5] ▲ アパパネ         3/4
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馬券 野球なら暴投だね…[がく~(落胆した顔)]

kaiko_04.gif予想通りクィーンズバーンがハナに立ち、外からドナウブルーが2番手、3番手に内に潜り込むようにホエールキャプチャ。注目していたアプリコットフィズは出遅れて好位置が取れず後方グループ。

クィーンズバーンのラップは3ハロン34.4、1000mが58.2だから今の馬場で牝馬のG1としてはスローだろう。一団の馬群となってレースは淡々と流れ、直線坂を上がるとドナウブルーが先頭を伺う所、その内からホエールキャプチャが残り200あたりから抜け出してきた。

流れが緩んだため先行&イン組が上位を占めることになったが、馬群が固まっていたことで後方待機の馬は4角外を回らされる羽目になり、ほとんどが10着以下に沈んだ。まあ、先行して3ハロン33.8で上がられたら、後ろから行く馬は32秒台前半の脚を使っても差し切れるかどうかなので、直線入口で人気のオールザットジャズやフミノイマージンは万事休すだったわけである。

勝ち時計は例年の水準にあると思うが、内容は行った行ったの単調なレースでG1としてはNHKマイルと同様に“軽さ”を感じるレースであったと思う。上位4頭が4歳勢で、5歳はアパパネの5着が最高着順だったことから、消長の激しい牝馬戦線は世代交代が完了したと言えるだろう。世代交代した4歳牝馬勢が牡馬と互角に戦えるかとなると、ブエナビスタやウオッカのレベルにはどう見ても到底足りないので、掲示板の下の方に載れば上出来ではないだろうか…

                                     前半=中盤=後半
2012 ホエールキャプチャ 良 1分32秒4 34.4=23.8=34.2
2011 アパパネ         良 1分31秒9 33.5=22.4=36.0
2010 ブエナビスタ       良 1分32秒4 33.8=23.7=34.9
2009 ウオッカ          良 1分32秒4 34.7=23.9=33.8
2008 エイジアンウインズ 良 1分33秒7 35.7=24.3=33.7
2007 コイウタ          良 1分32秒5 34.8=23.4=34.3

クラシックで惜敗続きだったホエールキャプチャが念願のG1タイトルを獲得した。スタートで躓きながら、ノリが上手くインに潜り込ませ3番手につけたのが勝因だと思う。直線もギリギリまで追い出しを待って残り300あたりからスパートしての完勝だったが、牝馬同士の緩い流れでの勝利でハイレベルとは言い難く、牡馬との混合レースになるとこうは行かないだろう。次は宝塚記念に挑戦するみたいだが、現状のレベルと距離不安も併せると掲示板さえ無理ではなかろうか…

中団から運ぶと見ていたドナウブルーが外枠から2番手に付けた時には、一瞬この馬にやられるとの思いが脳裏を過った。この辺りがウィリアムズの上手さなのだろう。馬体が回復して調子が戻っていたこともあり、緩い流れでも上手く折り合い直線も頑張っていたが最後苦しくなり外にヨレていた。真直ぐ走っていればホエールキャプチャともっと際どい勝負になったかも? 母系がスプリンター色の濃い血統なのでタフな府中のマイルは少し距離が長いのかも? 早熟と見ていたが、折り合いも常識にかかるようになってきたので、まだ伸びる余地はあるかも? 次は果敢に安田記念に挑戦するようだが、マイルのディープインパクト産駒なので軽視はできないもののヤネが替わりそうなのはマイナスだ。

最内枠で出遅れたマルセリーナは後方からの競馬になったが、ジックリ構えて直線は内に入り馬群を縫うように伸びてきた。外を回したら恐らくどこにも来なかっただろう。上り3ハロン33.5はメンバー中最速だが、大勢決してから伸びてきた感じだ。大分復調してきたようだが、桜花賞馬としては物足りない内容で、同じディープインパクト産駒のドナウブルーとの力関係は逆転されているかも? この馬も安田記念に挑戦するみたいだが相当厳しいだろう。

何とか-6Kと絞ってきたアパパネは中団の馬群の中でじっとしていた。直線狭い所を捌いて一瞬伸びるかと思わせたがジリジリとした脚しか使えず、結局前の馬は捉まえられず後ろの馬に差される始末。叩き2戦目の走り頃なのにこの結果ではピークは過ぎたと言っていいのでは…。安田記念に向かうようだが、絶好調で臨んだ昨年でさえ0.2差の6着に敗れているので、今年は更に厳しい結果になるのでは…

本命に推したアプリコットフィズは出遅れた上に、スローペースなのに道中下がり気味で、挙句には外々を回され4角も大外。結局2年連続の殿負け。馬に力がないからこの結果なんだろうが、それにしてもカツハルの騎乗はひどすぎる。“外の方で割とスムーズなレースが出来た”などと言っているようだが、何を考えて乗っているのか独りよがりもいいとこだ。少しはノリの騎乗を見習って貰いたいものだ。


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