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オークス 回顧 [競馬]

マイルのG1しか勝てなかったディープインパクト産駒だが、2年目の産駒でマイル半のG1を勝った。2年目の産駒は牡馬陣も充実しているのでダービーも有力馬が目白押しである。府中の二千四百はハーツクライ産駒が抜群の連対率だが、徐々にディープインパクト産駒が差を詰めてきそうだ。[soon]

レース結果            天候;[晴れ]   馬場;良
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[1] △ ジェンテルドンナ  2:23.6  前半3F 35.1 - 5F 59.1
[2] ◎ ヴィルシーナ      5      上り4F 47.9 - 3F 35.7
[3]   アイスフォーリス   3/4
[4]   アイムユアーズ    ハナ
[5]   サンキューアスク   1
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馬券 馬連:的中!もしっかりと“ガミ”[むかっ(怒り)]

kaiko_04.gifマイネエポナが逃げてエピセアロームが2番手と当方の予想通りの並び。予想外だったのはバックストレッチでエピセアロームが絡んで行ったこと。息を入れたいとこで突っつかれたため、流れは予想に反して緩みのない流れになった。1000m59.1は10RフリーウェイSでコースレコードが出た馬場を考えると平均ペースだろうが、そこから中盤が全く緩まず過去7年で最も速い時計となり、3歳牝馬には厳しい展開となった。

結果、オークスレコード決着となったが、何と10着のトーセンベニザクラでも2分25秒2と、ローブデコルテの従来記録を0.1上回っている。蹴った脚元から土煙が立つ乾いた固い下になっていたとは言え、ダービーのレコード2分25秒3に0.3と迫る勝ち時計は優秀だが異常でもあるのでは…。速いタイムで勝ったNHKマイル馬がその後泣かず飛ばずになっていることを思うと、先々が心配になってくる。

ダービーの登録馬を見るとマイネエポナと同じキングカメハメハ産駒ゼロスの逃げではスロー必至なので、今年のダービーの勝ちタイムは良馬場でもオークスのそれより遅くなりそうだ。

                                         前半=中盤=後半 1200m
2012年 ジェンテルドンナ         良 2分23秒6 47.1=48.6=47.9 71.0
2011年 エリンコート            良 2分25秒7 48.3=49.6=47.8 72.9
2010年 アパパネ・サンテミリオン   稍 2分29秒9 47.8=52.7=49.4 73.7
2009年 ブエナビスタ            良 2分26秒1 48.5=50.2=47.4 73.5
2008年 トールポピー           稍 2分28秒8 48.7=51.5=48.6 74.3
2007年 ローブデコルテ          良 2分25秒3 47.0=50.1=48.2 71.9
2006年 カワカミプリンセス        良 2分26秒2 46.3=50.5=49.4 70.5

「2012年クラシック三冠馬予想」をアップした3月1日時点での、ジェンテルドンナとヴィルシーナの小生の評価は以下の通り。

ジェンテルドンナ
ドナウブルーの全妹ジェンテルドンナも底力を感じさせる馬である。姉は掛かる気性の為伸び悩んだが、この馬は比較的素直でレースがしやすそうだし距離ももちそうだ。母系は早熟系なので春までの馬だと思う。

ヴィルシーナ
平均的な脚を長く使うタイプなので、切れ味勝負になり易い牝馬のクラシック戦線では脚質的に厳しいのでは?

で、ジェンテルドンナを桜花賞、オークスともジョワドヴィーブルに次ぐ2番手評価にしたのだが、時が移り最終予想ではヴィルシーナをカタツムリにしてしまった。桜花賞を無印で2着に来られてしまったことがトラウマになっていたようだ。冷静な判断が出来なかったのが悔やまれるオークスとなってしまった。

キッチリ調教を積んで+4Kで登場したジェンテルドンナは下げて前にミッドサマーフェアを見る位置。流れが速かったこともあり折り合いもスムーズ。直線坂下で外に持ち出し仕掛けられると1頭次元の違う脚で、残りひとハロンで先頭に立つと、そこからが圧巻で何と5馬身千切りゴール前では押さえる余裕で圧勝だった。上りは34.2で時計は従来の記録を1.7も上回るオークスレコードであった。戦前距離不安が喧伝され桜花賞馬でありながら3番人気と予想外の低評価だったが、それを嘲笑うかのようなパフォーマンスで2冠をもぎ取った。メジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネに次ぐ牝馬三冠を目指すことになるが、今日見せたようなロングスパートが出来るなら4ハロンの持続力勝負となり易い秋華賞もアッサリ通過するかも? ただ、極限のレースをした反動と血統背景からのどうしても気になる早熟性のため、夏を境に成長してくる奥手タイプに追い抜かれると見ているのだが…

ヴィルシーナはスタート良く3番手にいたが、“速くなる”と読んだウチパクが1角過ぎで一旦下げたため馬群の中で揉まれる競馬になった。道中の手応えも悪く勝負所は追っ付け通しで直線に向き、アイムユアーズの後を追うように馬群を抜けてきて渋太く脚を使って何とか2着。ジェンテルドンナには完敗だがタフなレース運びで桜花賞2着の底力のあるところを見せた。秋華賞でジェンテルドンナを逆転するには3角過ぎから捲り直線入口で先頭に立つような競馬をするしかないだろうが、今日のレースを見るとマイル半は距離が長いと見えたので、二千に短縮するのはプラスに働くと思う。

内枠から好位につけたアイスフォーリスが、直線前が開かず坂下からラチ沿いを突っ込んできての3着。ステイゴールド産駒なので今日のような厳しい流れは向いているのだろうが、スタミナ勝負が上手く嵌った感じもする。後々は小回りの直線の短いコースのハンデ戦で活躍するようになると見ているのだが…

ファルブラヴ産駒なのでマイル半は長いと見られていたアイムユアーズは先団好位から直線は一旦先頭にたったが、さすがに最後は脚が鈍っていた。3歳同士だから何とか粘れたが、やはりマイル以下が適性距離だろうと思う。ウイリアムズだからそこそこに持ってこれたのかも? 

対抗に推したオメガハートランドは3番手と前目につけたのはいいが速い流れに巻き込まれてしまった。スローの差し馬タイプなので今日の所は流れが向かなかったが、力的にもトップクラスとは差があるようだ。

ハーツクライ産駒のサンシャインも府中のマイル半で期待していた馬だが、長距離輸送で-8Kと小柄な馬体が更に萎んでいた。外枠だったこともあり外々を回される苦しい競馬となり、直線もジリジリとした脚で流れ込んでの8着。馬体の回復と成長がカギになるが、輸送が軽い淀が今の所最も向いているのかも? 半姉ワンカラットとは異なり距離融通性があるように見えたので秋に期待したい。


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