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日本ダービー 回顧 [競馬]

終わって見れば馬券に絡んだのはオークス同様にディープインパクト産駒とステイゴールド産駒。しかもダービーは両種牡馬産駒が掲示板を独占した。“ダービー馬はダービー馬から”の歴史に新たな一頁を追加した記録に残る日本ダービでもあった。[soon]

レース結果                天候;[晴れ]   馬場;良
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[1] ☆ ディープブリランテ  2:23.8  前半3F 35.6 - 5F 59.1
[2]    フェノーメノ         ハナ    上り4F 48.4 - 3F 36.1
[3]    トーセンホマレボシ  3/4
[4] ◎ ワールドエース     クビ
[5] △ ゴールドシップ      クビ
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馬券 今年もダメでした…[もうやだ~(悲しい顔)]

kaiko_04.gifゼロスがハナに立つと、それを見たイワタは押さえて内に入れ番手、ウィリアムズは外枠から積極的に2番手に上がってきた。ゼロスの1000mは59.1だから、奇しくもオークスのマイネエポナと同じ通過タイムだ。バックストレッチではゼロス、トーセンの2頭が後続を10馬身ほど引き離す縦長の隊形となった。

中間点辺りからゼロスが2番手以下を引き離しにかかったので中盤が速くなった。ダービーレコードだった2004年、2005年以上に速い中盤のラップだ。

この厳しい流れを3、4角の中間辺りからロングスパートをかけたのはトーセンホマレボシで、直線の坂下でゼロスを交わして先頭に立ち逃げ込みを図ったが、残り200あたりで離れた3番手にいたディープブリランテが伸びてきて並びかけ残り100辺りで振り切ったが、外から伸びてきたフェノーメノに強襲され何とかハナだけ抑えた。

勝ちタイムは古馬1000万下より1.7速くダービー歴代3位のタイムでも、オークスのジェンテルドンナの時計より0.3遅れているが、オークス2着のヴィルシーナが2分24秒4でダービーだと9着のベールドインパクトと同じだから、ジェンテルドンナが牡馬顔負けの時計で勝ったと判断していいだろう。

1980年以降2勝馬でダービー馬になったのはディープブリランテが4頭目である。89年のウィナーズサークル、96年のフサイチコンコルド、99年のアドマイヤベガに次ぐものだが、この3頭は秋の菊では勝てていないし、古馬になってG1を勝った馬もいない。またこの3頭の2、3着となった馬から2頭の菊花賞馬が出ている。

過去の例からは時計は優秀でも2勝馬が勝つようなダービーはそれ程強くない世代と言う事になるのだが…

                                       前半=中盤=後半 1200m   上り
2012年 ディープブリランテ   2分23秒9 良 47.3=48.1=48.4 70.8   36.1
2011年 オルフェーヴル     2分30秒5 不 49.9=51.5=49.1 75.4  36.5
2010年 エイシンフラッシュ    2分26秒9 良 48.8=52.3=45.8 75.1  33.4
2009年 ロジユニヴァース    2分33秒7 不 47.7=51.6=54.4 72.3  39.7
2008年 ディープスカイ       2分26秒7 良 48.4=49.7=48.6 73.6  36.4
2007年 ウオッカ           2分24秒5 良 48.4=49.5=46.6 72.6  34.4
2006年 メイショウサムソン    2分27秒9 稍 50.2=50.4=47.3 75.2  35.3
2005年 ディープインパクト    2分23秒3 良 47.6=49.0=46.7 72.2  34.5
2004年 キングカメハメハ     2分23秒3 良 45.9=49.0=48.4 69.4  35.9

8R 青嵐賞(古馬1000万下)  2分25秒6 良 49.6=49.7=46.3 75.1  34.8

ゼロスとトーセンホマレボシが澱みのない流れを作ってくれたお蔭で、ディープブリランテは弱点のかかり癖を見せず離れた3、4番手の内で折り合えたのが勝因だろう。直線に入って早めに追い出して、残り600で計算上1.5差あったトーセンホマレボシを残り200過ぎで捉まえた末脚は鋭そうに見えたが、その実トーセンの上りは36.1なので残りひとハロンから完全に脚が上がっていたことやフェノーメノに際どく迫られたゴール前からして、この馬がいい脚を使えるのは二ハロンそこそこで、最後は一杯一杯だったろう。勝てたのはイワタの積極的なタイミング良いスパート判断があるにしても、後続の位置取りミスと消極的な騎乗に助けらた感も否めない。母系からは菊花賞馬ザッツザプレンティ、天皇賞馬バブルガムフェローが出ている血統なので、菊の三千が長すぎることはないと思うが、スローの瞬発力勝負になると折り合い面と末脚の鋭さの点で見劣りするのでは…

中団の外目を追走したフェノーメノは、直線は馬場の真ん中から抜けて来て、坂を上がるとジワジワとした持続力のある末脚でディープブリランテに迫ったがハナ届かなかった。どうも後ろから来るワールドエースの末脚を恐れたのか、少し追い出しが遅れたように思えるのだが…。坂でヨレていた割には立て直して上り3ハロン33.9の脚を使える馬なので、母系はJC2着インディジェナスなど長距離実績馬を輩出している血統的背景からも、順調に成長すれば菊でも楽しみな馬だ。

ウィリアムズらしい出した競馬で2番手から、しかも3角過ぎから逃げ馬を捉まえに行き直線入口で先頭に立ち残り200過ぎまで粘っていたトーセンホマレボシは、スピード競馬でもいい脚が長続きする半兄のトーセンジョーダンを髣髴さえるような競馬であった。上り36.1では最後力尽きたようで、よくぞウィリアムズがもたせたとも言えるだろうが、僚馬ワールドエースがもう少し積極的な競馬をしていたら捉まっていたと思う。血統的には淀の三千は少し長いような気がする。それと今年になって6戦目と厳しいローテーションだったので疲労残りが心配だ。

本命に推したワールドエースは中団の後ろのインの位置取りだったが、4角は外目を回して直線に向いた。上り3ハロン33.8の末脚を使って伸びてはいるのだが、如何せん残り600でトーセンホマレボシとの差が2.4では余りにも置かれ過ぎだろう。脚を余しての4着と言ってもいいのでは。それと、この馬も年明け5戦目で牡馬にしては小柄な馬体でもあり消耗していたのかも?母系はドイツ血統で距離延長はなんら問題がない上に、淀の下り坂を利用して加速すれば末脚が府中以上に切れそうだ。

ワールドエースの後ろからの競馬は予想外だったが、ゴールドシップも脚を余して負けた口だ。上り33.8はワールドエースと同じだが、切れると言うよりいい脚を長く使うタイプなので、もう少し前で競馬をすればとの思いが残る。高速馬場適性で劣るかもしれないが、共同通信杯のような積極的な競馬をすれば、芦毛の馬体からもメジロマックイーンが強く出ていると思われるので、菊の三千は今日の掲示板組では最も適性があると見ているのだが…

外枠から先行したグランデッツァは坂を上がった所でバッタリ止まってしまった。半姉マルセリーナがマイラーでもあり、父がアグネスタキオン替わっても距離が長過ぎるようだ。秋はマイルから二千路線に向かった方がいいようだ。


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