目黒記念 回顧 [競馬]
またもや勝ったのはディープインパクト産駒。わずか2世代しかレースに送り出していないのに、キングカメハメハを抜いてリーディングサイアーのトップに躍り出た。サンデーサイレンスの後継種牡馬はディープで決まりだな。
レース結果 天候; 馬場;良
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〇 スマートロビン 2:30.6 前半3F 35.4 - 5F 59.5
トウカイパラダイス 1 3/4 上り4F 46.6 - 3F 34.8
◎ コスモロビン 3/4
★ ダノンバラード ハナ
ユニバーサルバンク クビ
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馬券 狙いは悪くないのだが…
48Kと最軽量のセイカアレグロが逃げて、外からジワッと内に切れ込んだスマートロビンが2番手、内で好スタートのダノンバラードが3番手となり、1角で不利のあったトウカイパラダイスが続き早々に隊列が決まった。
セイカアレグロのペースは1000mが59.5、今の府中の馬場なら古馬G2としては平均以下だろう。中盤こそ緩んだが残り800からペースアップし持続力が求められ、距離ロスのない馬場の中から内を通った先行馬が上位を占めることになった。
勝ちタイムは目黒記念史上歴代3位の時計だった。時計こそ早いが先行勢が流れ込むだけの単調なレースで伝統のハンデ戦らしさはなかった。
見た目の着差以上に楽勝だったスマートロビンは重賞初制覇。流れが合っていたようで2番手で折り合いもピッタリで、坂下から追い出され追いすがるトウカイパラダイスを最後突き離した。関西馬なのに全6勝の内3勝が府中だから軽い芝の広いコース向きなのだろう。長くいい脚を使える持続力に特徴がある馬と見ていたが、今日はその持ち味が嵌ったと言う事だ。賞金も加算したことだし、春はすでに5戦しているので、このあとは休養に入って秋に備えた方がいいと思う。中山未経験なので、秋はオールカマーかアルゼンチン共和国杯からJC、そして有馬記念と行ければ最高だろうが…
1コーナーでゴチャついて窮屈になったトウカイパラダイスは先頭から等間隔の4番手のイン。直線坂を上ったあたりで外からスマートロビンに並びかけようとしたが、そこでスマートロビンが外に張り出したため一瞬怯んだように見えた。立て直して渋太く2着を確保した。府中は初めてだったが、左回りの中京で2戦2勝だから左回りがいいようだ。ゴールドアリユール産駒なので芝での切れる脚はないが、いい脚を持続するスタミナタイプの馬だろう。前に目標とするスマートロビンがいたのでレースはしやすかったこともあり、次のレースで期待すると裏切られそうだ。
縦長の中団後ろ目の位置からのコスモロビンは直線前が塞がり動けなかったが、残り200辺りで前が開き内に突っ込んで鋭く伸びてきて3頭の3着争いを制した。一見惜しい内容に見えるが、直線で動けなかった分脚が溜まったので最後切れたと言えるのでは。BMSジェイドロバリーなのでパワータイプの芝馬で、本質的には直線の短いコース向きの馬だと思うのだが…。
皐月賞3着馬ながら歯がゆいレースが続いていたダノンバラードは3番手と絶好の位置に居ながら消化不良のレースでまたもや4着。使える脚が短いのですぐに前の馬と同じ脚色になってしまうタイプで、長い府中の直線で勝つには相当に恵まれないと無理だろう。阪神の内回りや小倉の重賞ならチャンスはあるかも…
鼻出血があって3ヶ月半ぶりのトレイルブレイザーは+2Kで登場した。大外枠から道中7、8番手を追走していたが、外を回って4角追い上げ体制に入ってもピリッとした所がなくダラダラと流れ込むだけ。調教師も急仕上げと言っていたように本調子を欠いていたのとトップハンデ58Kも影響したかもしれない。この後宝塚に向かうかもしれないが、叩かれての上積みより中途半端な状態で使った反動の方が怖いような気がする。まあ、秋に備えて立て直すのがいいのでは…
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