安田記念 回顧 [競馬]
シンボリクリスエスはこれで3頭のマイルG1馬を輩出したことになる。フェブラリーSのサクセスブロッケンはレコードだったし、朝日杯FSのアルフレードもレコードタイだったことも併せると、天皇賞と有馬記念をレコードで制したシンボリクリスエスの持続するスピード能力がタフな競馬になり易いマイルG1戦向きの産駒を輩出しているのだろう。
レース結果 天候; 馬場;良
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ストロングリターン 1:31.3R 前半3F 33.8 - 4F 44.9
グランプリボス クビ 上り4F 46.4 - 3F 35.0
コスモセンサー 2
ダノンヨーヨー 1/2
ガルボ クビ
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馬券 唖然!呆然!愕然! ダンゴが全滅だァ~
宝塚記念が終わっているのに今頃安田記念を回顧するなんてと言われそうだが、秋のマイルCSを睨んでレビューしておきたい。
昼頃までは雨の予報であったが全く降らずの良馬場で、下馬評通りシルポートのハナは3ハロン33.8、1000mが56.3だからG1としてもハイペース。ショウワモダンが勝った2010年の56.3と同じ時計だが、あの時は前日のマイル準オープンの勝ちタイムが安田記念と同じで時計の出る芝だったので、実質的に今回の方が流れは厳しかったように思う。
安田記念およびコースレコードのタフな競馬になった為、コースロスのない内枠の馬が上位を独占した。真ん中より外の枠の上に4角大外を回したグロリアスデイズ、アパパネ、マルセリーナなどはボロ負けだった。
時計も内容もG1に相応しいレベルが高く厳しい一戦であったが、その分馬にかかった負荷も相当な物だろうと推測されるので、このレースで燃え尽きた馬が出てきても不思議ではない。
前半=中盤=後半
2012年 ストロングリターン 良 1分31秒3 33.8=22.5=35.0
2011年 リアルインパクト 良 1分32秒0 33.9=23.1=35.0
2010年 ショウワモダン 良 1分31秒7 33.6=22.7=35.4
2009年 ウオッカ 良 1分33秒5 33.4=24.0=36.1
2008年 ウオッカ 良 1分32秒7 34.6=23.3=34.8
2007年 ダイワメジャー 良 1分32秒3 34.1=23.4=34.8
2006年 ブリッシュラック 良 1分32秒6 34.8=23.3=34.5
ストロングリターンは出遅れもなく速い流れでかかることもなくスムーズな道中だった。4角のコーナリングで外に持ち出し、坂を上がると内のグランプリボスと併せ馬の形で伸びてきたが、一旦は瞬発力の差で前に出られたものの、そこから持続する末脚でクビ前に出てのゴールであった。ユーイチの完璧な騎乗で昨年2着の雪辱を果たしたが、母系が快速型のせいか時計の速いレース向きの馬なのだろう。それ程切れる脚はないが速い脚が長続きするタイプだ。安田記念を2年連続好走できるような馬はマイラーとして本物なので、骨折明け2戦目のレコード勝ちの反動がないことを祈りたい。
中団の内々で脚を溜めていたグランプリボスは、直線で外に持ち出すとストロングリターンに馬体を併せに行き叩き合ったが僅かに及ばなかった。精神面の強さが求められるタフな府中の古馬マイルG1で4歳馬がレコードのレースでここまでやれたことは評価していいだろう。中山と府中の馬齢限定マイルG1を勝っているので底力はあるのだが、昨年の欧州遠征で崩した調子をようやく戻してきたようだ。まだまだ伸びシロはあると思うので秋に期待したい馬だが、渋った馬場だと能力が削がれるし、淀の下り坂向きにも見えないので、むしろ距離を短くして中山のスプリンターズに向かった方がいいような気もする。
ハイペースを先行して渋太く粘ったコスモセンサーが3着。地味な馬だが着実に力を付けてきているようでマイルだと成績は堅実だ。3歳時にアーリントンCを勝っているが、その後重賞勝ちはないものの関屋記念か京成杯AHあたりでもう一つ重賞を勝ちたい所だろう。
本命に推したリアルインパクトは2番手からの積極的な競馬で、直線も残り200過ぎで逃げるシルポートを僅かに交わして一瞬先頭に躍り出たのがやっとだった。それでも0.6差の6着で時計は昨年の勝ちタイムより0.1速い。パドックで首を上下に振ってイレ込みがひどかったので狙いは下げたが、気性面の成長がないと今後厳しくなるかも…
期待したローズキングダムはやや出遅れて後方から。外々回らされて4角も大外ではなす術なし。2マイルのあとレコードが出るマイルでは馬が戸惑うのはやむを得ないかも…。マイル適性はあると思うので、秋は天皇賞からマイルCSに向かって貰いたいものだ。
ペルーサは休み明けで-14K。調教も格下馬に煽られていたので本調子にはなかったようだ。それにしても殿負けとは…。キッチリ立て直して毎日王冠に出てきて貰いたいものだ。
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