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スプリンターズS 回顧 [競馬]

東西のダートと芝の重賞を制したのはキングカメハメハ産駒。産駒は東西24レース中8勝をあげたが、芝、ダートとも4勝で距離も千二から二千とオールラウンドタイプ種牡馬らしい戦績だった。サイアーリーディングトップのディープインパクト産駒ではこんなバランスのとれた成績はどうやっても無理だろうな…[soon]

レース結果                天候;[晴れ]   馬場;良
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[1] 〇 ロードカナロア    1:06.7R  前半3F 32.7
[2] ▲ カレンチャン       3/4    上り4F 44.6 - 3F 34.0
[3]    ドリームバレンチノ  クビ
[4] ◎ エピセアローム    3/4
[5] △ ラッキーナイン     ハナ
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馬券 狙いはいい線なんだが結果が…[もうやだ~(悲しい顔)]

kaiko_04.gifパドトロワのダッシュが悪く5頭がハナ争いする形になったが、結局パドトロワとマジンプロスパーが前に出てレースを引っ張った。その為3ハロンの32.7と予想外のハイペースとなった。位置取りはカレンチャンが中団の外、その直後にエピセアロームとロードカナロア、後方からドリームバレンチノとスタートで安めを売ったラッキーナイン。

何とかマジンプロスパーを振り切って直線で先頭に立ったパドトロワをカレンチャンが捉えたが、その外からロードカナロアが並びかけ叩き合いを制して最後は半馬身以上突き放した。時計はトロットスターのレコードを0.3上回るレースレコードでありコースレコードでもあったが、アグネスワールドが持つ小倉での日本レコードには0.2及ばなかった。

1分07秒0以内で6頭がゴールするレベルの高いスプリント戦であったが、実質は上位2頭のマッチレースと言ってもいいかも? これでスプリント戦線も世代交替したと判断したい。

                                       前半=後半
2012 ロードカナロア        良 1分06秒7 32.7=34.0
2011 カレンチャン          良 1分07秒4 33.0=34.4
2010 ウルトラファンタジー    良 1分07秒4 33.3=34.1
2009 ローレルゲレイロ      良 1分07秒5 32.9=34.6
2008 スリープレスナイト      良 1分08秒0 33.6=34.4
2007 アストンマーチャン      不 1分09秒4 33.1=36.3
2006 テイクオーバーターゲット 良 1分08秒1 32.8=35.3

ロードカナロアはどちらかと言うと前に出す競馬で早めに先頭に立ち押し切るパターンだったが、今日は中団でジックリと構えて直線で瞬発力を活かす競馬だった。出して行くとゴール寸前で末が甘くなって勝ち切れなかったここ2戦の反省から今日のレース運びになったと思うが、前後半「33.3=33.4」の時計とレース振りを見るとこの方がこの馬の持ち味を十分に発揮できるようだ。まあ、前に目標となるカレンチャンがいてレースがしやすかったこともあると思うが…。高松宮記念の回顧で“初のG1の内枠で揉まれた経験を活かせれば、秋には主役を張れる器”と書いたが、その通りに成長してくれた。この後は暮れの香港スプリントに向かうと思うが、アウェーでレベルの高い香港スプリント勢に対してどこまでやれるやらの不安とともに、血統的には香港のやや力の要る芝も苦にするとは思えないので、相当やれるのではとの思いもある。いづれにしろ、今後の日本のスプリント戦線はこの馬中心に動いていくことは間違いないと思う。

ひと叩きして-12Kで登場したカレンチャンは上積み十分で、4角手前から早めに押し上げていく正攻法で直線先頭に躍り出たが、最後止まってはいないもののもうひと伸びが足りなかった。負けて強しとの見方もあるが、5歳秋の牝馬なので恐らくジワリとバネに衰えが来ているのだろう。こちらも香港に向かうと思うが、12月まで今の能力水準を維持したとしても勢いが足りないので昨年以上の成績を期待するのは厳しいかも?

ゲートが悪く後ろからの競馬になったドリームバレンチノは、終始内々の経済コースを回り、徐々に押し上げて行った。直線も馬群をこじ開けるようにして内から伸びてきてカレンチャンにクビ差まで迫ったが、最後は脚色が同じになっていた。前半が速くなるとなし崩し的に脚を使って後半伸びなくなるタイプと見ていたが、前後半「33.4=33.5」だから半信半疑の所があるものの底力を要求される厳しいレースの方が合っているのかも。とは言っても千四のほうが前半ユッタリとするので、より適性は高いと思っているのだが…。

本命に推したエピセアロームはロードカナロアの直後にいたが勝負所で置かれてしまった。ゴール手前では差を詰めていたので、スプリンターとしての素質の片鱗は窺えた。反応の鈍さは気になるが、内枠で馬群の中で上手く脚が溜められるようなレース向きなのかも。千二で結果を出しているが、本質的にはスプリンターでなくマイラーなのかも。

ラッキーナインはスタートでの出遅れが全てであった。直線大外からいい脚で伸びてきたが、それもレースの大勢が決した後では…。香港に戻れば強敵になるのは間違いないが…。


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