秋華賞 回顧 [競馬]
4頭目の牝馬三冠馬が誕生した。父ディープインパクトも三冠馬なので父娘共に三冠馬となるのは日本の競馬史上初めてのことだが、恐らく世界の競馬史上でも初めてなのでは?
レース結果 天候; 馬場;良
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◎ ジェンティルドンナ 2:00.4 前半3F 36.5 - 4F 49.9
△ ヴィルシーナ ハナ 上り4F 46.6 - 3F 35.2
アロマティコ 1 1/2
ブリッジクライム 1/2
▲ チェリーメドゥーサ ハナ
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馬券 馬単:的中! 何とか16連敗は免れたがガミでは…
ヴィルシーナがシゴイてハナを奪ったが、一旦前に出るとハロン13秒台に落として4ハロン通過が49.9の超スロー。ところが、最後方にいたチェリーメドゥーサが“柳の下のドジョウ”を狙ってバックストレッチで仕掛けてあがって行き、1000m標識ではヴィルシーナを6馬身以上置き去りにしていた。
チェリーメドゥーサは直線に入っても後続に6、7馬身の差をつけていたので、これは行ったかなと思って見ていたら、残り100で脚が上りバッタリ。そこをヴィルシーナとジェンティルドンナが急襲してきて並んでゴールしたが、長い写真判定の後ジェンティルドンナがハナ前に出ていた。
チェリーメドゥーサの1600通過は1分36秒5と良馬場では超緩い流れで、また大捲りの大逃げになったチェリーメドゥーサ以外ほとんどの馬が上り33秒台を掲示していることからも、超スローの切れ味勝負のレースと言えるだろう。また、ジェンティルドンナは別としても道中内々の経済コースを通れた内枠の馬に有利になったレースとも言えるだろう。
チェリーメドゥーサの逃げ、ジェンティルドンナとヴィルシーナのゴール手前100mからの叩き合いと見ていては面白い競馬だったが、レース内容自体は平凡で低レベルだったと見ている。同世代に強い馬がいないことも三冠馬誕生の条件なのだが、現3歳牝馬世代にはこの条件がピッタリと当て嵌まっているようだ。ジェンティルドンナだけが強く、他は…で三冠馬アパパネの世代と同じと見ているが、現時点でもアパパネよりは強いし先々も強くなると思う。
前半=中盤=後半 1000m
2012 ジェンティルドンナ 良 2分00秒4 49.9=35.3=35.2 62.2
2011 アヴェンチュラ 稍 1分58秒2 46.4=36.0=35.8 58.3
2010 アパパネ 良 1分58秒4 46.7=37.1=34.6 58.5
2009 レッドディザイア 良 1分58秒2 45.9=37.1=35.2 58.0
2008 ブラックエンブレム 良 1分58秒4 47.2=35.8=35.4 58.6
2007 ダイワスカーレット 良 1分59秒1 46.4=38.8=33.9 59.2
2006 カワカミプリンセス 良 1分58秒2 46.5=36.1=35.6 58.4
ジェンティルドンナは中団外目からの競馬だったが、4角外を回りモタつき気味でも一旦エンジンがかかると末脚の切れはさすがと思わせたものの一旦先頭に立った後ヴィルシーナに差し返されて僅差の勝利だった。イワタは抜けてから遊び遊びしていたと言っているようだが、馬にはそれ程の余裕がなかったのでは…。ヴィルシーナの末脚はバテなかったが伸びたわけはではなく、ジェンティルドンナの末脚の加速がゴール寸前止まったのでは? イワタのヘグッた乗り方のため余計な負担をかけられたジェンティルドンナはJCに向かうようだ。オークスの勝時計がダービーのそれを上回っていたことや53Kと斤量に恵まれることからいい勝負できるのではとの見方が多いが、ウオッカ、ブエナビスタと比べると使える脚が少し短いような気がするのだが…。
押してハナを主張したヴィルシーナだがその後ペースダウン。途中からチェリーメドゥーサにハナを譲ったもののマイペースで4角手前から早め早めの競馬とほぼ理想的な運び方であった。それでもジェンティルドンナに勝てないのはピリッとした切れ味が足りないことと能力差が相当あるからだろう。今日のチャンスを逃したことで、今後どう乗ってもジェンティルドンナに勝てないような気がする。エリザベス女王杯はジェンティルドンナが不在なら古馬陣も大した馬がいないのでチャンスはありそうだ。
3着のアロマティコはスタートで安目を売ったが中団の後ろ寄りの内々でじっと我慢して、4角で上手く外に持ち出してジェンティルドンナと同じ上り33.1の脚を使ったが、瞬時の加速力の違いで差をつけられた。持ち味の瞬発力を活かせる流れが幸いしたが、通ったコースの差も考えるとジェンティルドンナとの力差は着差以上あるように思う。エリザベス女王杯は賞金が足りないと思うが、小回りコース向きの脚質なので出走が叶っても馬券にはならないと見ているが…
今日のレースを面白くしたチェリーメドゥーサはビデオを見ると、残り1300辺りから動き始めているので、800~1800の5ハロンをすべて11秒台前半の脚を使っているが、マイル通過の時計を見ると全体としてはスローペースだった。最後の100を凌ぎ切れなかったのは二千はひとハロン距離が長いのでは? 父シックセンスはディープインパクト同世代で三冠レースの脇役を演じたが、すでに他界し今の3歳世代がラストクロップなので、チェリーメドゥーサには頑張って貰いたいものだ。
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