天皇賞・秋 予想

3歳で天皇賞馬になったのは1996年のバブルガムフェロー、2002年のシンボリクリスエスの2頭だけである。3頭目の3歳の天皇賞馬が誕生する確率は極めて高いと思うのだが…

3年連続の出走となるシルポートが今年も絶好の白の染分帽なので間違いなく逃げるだろうが、過去2年は以下のように全然逃げの質が違っている。

　　　　 　　　　   3f - 4f - 5f
2011年　良　34.3-45.1-56.5
2010年　稍　35.3-46.9-59.1

今年はどんな逃げを打つのだろうか？　この前の毎日王冠で雨の影響が残る芝で飛ばし過ぎて直線バタバタだったことからもビュンビュン行く逃げにはならないのでは？　今年はスタートはジンワリと出して徐々にスピードを上げながらバックストレッチでは後続を引き付ける1000m58秒0前後で、3角あたりから一気に引き離しにかかるような逃げになるのではと見ているが…。

天気が微妙だ。午後から雨予報だが降雨量が少ないようなので何とか少し時計のかかる良馬場でやれると見て予想したい。推定タイムは1分58秒0前後あたりか？

オルフェーヴル不在の古馬陣は手薄だが府中巧者の古馬はそうそう崩れない。府中で連を外していないトーセンジョーダンとダークシャドウの昨年の１、2着コンビは札幌を使って昨年以上の順調さを示すダークシャドウのほうが今年は上と見たい。トーセンジョーダンも春の天皇賞以来でやっと間に合ったような状態だが、ジャングルポケット産駒なので府中では軽く扱えない。

本来なら4歳勢に目が行くレースなのだが、今年はナカヤマナイトとサダムパテックの2頭だけだ。ナカヤマナイトは府中二千と相性が良くない中山二千二百からのローテーションが気に入らないが、自身府中の重賞も勝っているので言われているほど府中コースは悪い条件ではないと思う。府中二千の最内枠のヨシトミも不気味でもある。サダムパテックは東京コースで行われた皐月賞2着の実績があるが、3歳秋以降成長力に欠くレース振りなのでここでは荷が重いだろう。

3歳勢3頭の中では府中ならフェノーメノだろう。こちらも中山二千二のセントライト記念からのレースになるが、どちらかと言うと脚質の合わなかった中山で圧勝してきたことに地力強化が伺える。自在性も出てきているので余程流れが緩くならない限り差し損ねることはないと見ている。少なくとも前々で競馬するカレンブラックヒルに先着を許すようなことはないと思う。

毎日王冠でカレンブラックヒルにクビ差まで迫ったジャスタウェイはハーツクライ産駒なので距離延長なら逆転の目は十分にある。ただ母系はスプリンター揃いなので距離に壁がある可能性もある。BMSワイルドアゲインも単調なダート血統なので上手く脚が嵌ればの条件がつきそうだ。

カレンブラックヒルにとって府中二千の外枠は少し厳しい条件で、天皇賞馬ダイワメジャー産駒だが初めての距離になる府中二千は距離的に限界に近いだろう。父譲りの先行してバテない末脚もあるので馬券圏内に残る可能性もあるとは思うが…

宝塚以来のルーラーシップは母が天皇賞馬エアグルーヴなので物語としては最高だが、如何せん父はミスプロ系。秋の天皇賞では父がミスプロ系で馬券に絡んだ馬はアドマイヤムーン(父エンドスイープ)の3着だけである。馬場が悪化すればチャンスがある程度だと見ているが、この馬はマイル半のＪＣのほうで狙うべきだろう。

まとめると

◎　フェノーメノ
〇　ダークシャドウ
▲　ナカヤマナイト
△　トーセンジョーダン　ジャスタウェイ　カレンブラックヒル

馬券は馬場がそれ程悪化しない前提で◎〇からの馬単、3連単にする。

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