アンタレスＳ 回顧

土曜、日曜の東西重賞は揃って１～3番人気が人気順に入線する“堅い”競馬だった。昔は“鉄板”とも“銀行馬券”とも言っていたが、今日この頃は鉄板は兎も角として銀行馬券は死語に近いだろう。今ならさしづめ“ゆうちょ銀行馬券”かなぁ～

レース結果     　　　　　　　     天候；晴　　 馬場；良(ダート)
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　▲　ホッコータルマエ　　　1:49.7　　前半3F 36.3 - 4F 49.0
　△　ニホンピロアワーズ　　３／４　　 上り4F 48.1 - 3F 35.9
　◎　ハードビートソング　 　２ 1/2
　　　 ソリタリーキング　　　 １ 1/2
　　　 ナイスミーチュー　　　  ハナ
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馬券　堅過ぎ！　お呼びでなかったわ…

逃げたのは予想外のナリタシルクロードで2番手にピタッとニホンピロアワーズ。ハナを切りたかったバーディバーディは3番手。1000m61.6の平均よりやや遅いペースだが、ニホンピロが前にいたため澱みなく流れ、ホッコーが4角先頭に並びかけてきたこともあり全体として厳しい流れになった。JCダートの時計と比較すると全体的に見劣りするが、それでもこの流れで上り35秒台というのは速い。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　               前半=中盤=後半
2003　ホッコータルマエ　良　1分49秒7　36.3=37.5=35.9
2002　ゴルトブリッツ　　  稍　1分49秒9　35.3=37.3=37.3

直線はホッコータルマエとニホンピロアワーズのマッチレースだった。59K背負ったJCダートのチャンピオンニホンピロアワーズは1000m61秒台なら楽な2番手追走で、ホッコータルマエが来るのに合わせて追い出された。追い比べは残りひとハロンでホッコーに前に出られたが、そこからも渋く喰い下がっていたが差し返すほどの力は残っていなかった。59KとJCダート以来の休養明けを考えれば悪くない内容で、当分の間はダート戦線のトップレベル維持できるかも。　ただ、暮れのJCダートまでもつか疑っているのだが…

ホッコータルマエは直線で相手を力でねじ伏せたような印象だ。それでも最後は余裕を持った走りで、力を付けているのがハッキリとわかった。4歳でまだ伸びシロもあると思われるので、順調さを欠かなければJCダートでも勝ち負けできるのでは？

ハードビートソングはホッコータルマエの内からの競馬。勝負所の4角で離されたのが最後まで響いた。ダート4戦目の重賞で強敵相手にここまでやれるのはダート適性があるからだと思う。この馬にとっては少し上りが速かったようだ。6歳ながら休養が長く使っているレース数も少なく馬体もフレッシュだと思われるので、この先楽しみな馬になってきた。

他では16か月休んでいたオーブルチェフの直線一瞬の伸び脚に鋭さが見えた。+13Kと緩い馬体で出遅れての殿追走。それで上り3ハロン35.7は潜在力の高さがキラリと光ったように見えたのだが…。父はSeattle Slew系のMaribu Moon、BMSはDanzig系時計の速いダート向きの血統である。この後順調であれば追いかけて見たい馬だ。

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