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皐月賞 回顧 [競馬]

高速馬場にしたツケが回ってきたようだ。カミノタサハラが屈腱炎、フェイムゲームが骨折で戦線離脱してしまった。毎年高速決着になるNHKマイルの勝馬や上位入着馬がその後脚部不安などから大成しない例を何度も見てきたが、季節外れのコースレコードで究極の速さを求められた3歳の若駒は、今は無事でも何らかの後遺症が残っている悪い予感がする。[soon]

レース結果               天候;[晴れ]   馬場;良
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[1] △ ロゴタイプ      1:58.0R   前半3F 34.1 - 4F 45.7
[2]    エピファネイア    1/2      上り4F 47.9 - 3F 35.9
[3] △ コディーノ       1 1/4
[4] ◎ カミノタサハラ    1 1/4
[5] 〇 タマモベストプレイ  クビ
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馬券 人気通りの皐月賞なんて…(涙目)[たらーっ(汗)][たらーっ(汗)][たらーっ(汗)]

kaiko_04.gif勝時計はノーリーズンのレコードを0.5上回る皐月賞レコードで、しかもカルマートの1分58秒2より0.2速いコースレコード。初秋の開幕週の絶好の芝ならわかるが、使い込まれた4月の最終週の芝でこの時計は最終レースの1分32秒台と併せて考えると馬場に細工を施したと思われても仕方がないだろう。恐らく芝を短く刈って砂を入れたのだろう。緑の砂煙がテレビで見ていてもわかったもの。

コパノリチャードが予想通りハナに立ち3ハロン34.1、1000m58.0とここ7年では最も速いラップの引き締まったペースだが、砂を入れて路盤を固くし芝を短くした走り易い馬場では平均よりやや速い流れだろう。縦長の隊列から、3角過ぎてコディーノ、エピファネイアが進出開始し、ロゴタイプも連れて動き始めたのでペースが緩まず厳しい流れになった。

直線残り200手前あたりからロゴタイプ、エピファネイア、コディーノの人気3頭による争いとなったが、先に前に出たロゴタイプが押し切った。前後半「58.0=60.0」でスピードとスタミナ両方の能力を問われた厳しいレースだったと言えるだろう。個人的には皐月賞史上でも3本の指に入るレベルの高いレースだったと思う。

ダービーは今日の上位馬が中心になるだろうが、掲示板に載らなかった馬で巻き返しが期待できるのは突然の乗り替わりと速い流れに対応できなかったミヤジタイガ、それに直線の不可解な動きで一瞬故障かと思ったレッドルーラーあたりだろう。別路線組ではキズナくらいで他は厳しいだろう。

                                   前半=中盤=後半 1000m
2013 ロゴタイプ       良 1分58秒0 45.7=36.4=35.9 58.0
2012 ゴールドシップ    稍 2分01秒3 47.7=35.2=38.4 59.1
2010 ヴィクトワールピサ 稍 2分00秒8 47.5=37.4=35.9 60.1
2009 アンライバルド    良 1分58秒7 46.9=36.2=35.6 59.1
2008 キャプテントゥーレ 良 2分01秒7 48.8=37.7=35.2 61.4
2007 ヴィクトリー       良 1分59秒9 47.1=36.9=35.9 59.4
2006 メイショウサムソン 良 1分59秒9 47.7=36.5=35.7 60.0
※2011年は東京コース開催のため除外した。

4連勝でクラシック馬の栄冠に輝いたロゴタイプ。内に潜り込み中団からとなったが、4角で外に出すと直線坂下で先頭に立ち執拗に迫るエピファネイアを半馬身振り切った。強さを見せ付けた競馬だった。推定前後半が「59.0=59.0」とバランス良く力がないと出せない時計だ。G12勝を含む4連勝は一流馬になったことを意味する。父ローエングリンはSadler's Wells系だが、この系統はテイエムオペラオー、メイショウサムソンに次いで3頭目の皐月賞馬になる。これは7年周期でSadler's Wells系の皐月賞馬が誕生する新しいアノマリーになるかも? ローエングリンは千八前後で活躍した馬だが、3歳時には宝塚記念3着など2200での勝鞍があったことと距離柔軟性のある母系を併せると府中のマイル半は何ら問題ないだろう。淀の三千はさすがに長いと思うが。

叩き2戦目で-8Kと絞れたエピファネイアはこの比較的速い流れでも折り合いに苦労しているような道中であった。外を回し4角手前からスパートするオーソドックス競馬でロゴタイプに迫ったが、前半でのロスが堪えたのか伸び切れずの半馬身差2着。オークス馬シーザリオの下なので府中のマイル半には期待したい所だが、スローになり易いダービーだと掛かる悪い癖が出そうだ。1ヶ月後のダービーまでこの気性面がどこまで解消されてくるかだろう。

コディーノはスッと4、5番手の位置取り。道中は流れに乗っているように見えたが、力んで走っていたとノリが言っていることからもスムーズではなかったのかも。直線エピファネイアの内を狙って伸びてきたが、スパッと切れなかった。データ通りにミスプロ系の連絡みは今年もなかったが、この馬はダービーより流れが速くなるNHKマイルに向かった方がいいような気もする。藤沢厩舎なので余計にそう思わせるのかも?

中山向きではないと予想時点からわかっていたが、こうも時計が速くなるとズブさのあるカミノタサハラにとっては厳しい。スタートも悪く後ろからの競馬で3角過ぎから外を進出して行ったが、勝負所での反応が鈍く置かれてしまう。直線ではジリジリと伸びているのだが…。こういう馬はエビショーよりウチパクを乗せた方がいいようにも思う。府中のダービーでも◎を打とうと思っていたところ脚部不安でリタイアにはガッカリだ。秋に期待するしかないが、いづれ春の天皇賞を狙える馬に成長すると見ているのだが…

距離不安が囁かれていたタマモベストプレイは流れが速く前に行けなかった。ジワジワと追い上げて坂下では射程圏内に進出してきたが、直線は渋太く伸びたものの0.5差の5着。ズブさもあるようなので乗り方次第ではマイル半の持つかもしれないが、二千前後が適距離のような気もする。


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