SSブログ

投資徒然草 10月27日 出遅れ修正か?日本市場  [株]

 日経平均は先週末終値+17円の16,669円で引けた。ダウの最高値更新、ナスダックの年初来高値更新など好調な米国市場に連動し日経平均も上昇し16,800円台になったが、金曜日に先物主導で売られ先週末とほぼ同じ水準になってしまった。一方ジャスダック平均は四日続落で先週の勢いはあっという間に消失してしまった。

 企業の中間決算と通期見通しが続々と発表されているが、ほぼ予想通りで期待以上の通期見通し上方修正は少ない。このことも上昇に勢いがつかない要因になっていると思う。先週も述べたが為替差益を除いた収益に勢いがないことから、企業は先行き楽観視していないため慎重な見通しをしているのではないかと見る。27日引け後に発表された松下電産の決算はその典型である。中間期決算は営業利益ベースで7月の上方修正値をさらに超えているのに、通期見通しは期初の数字の据置きである。
注目していたアドバンテストの決算も27日の引け後発表されたが、中間期、通期とも下方修正であった。インテルの設備投資抑制の影響をもろに受けているようだ。予想されていたことで株価も織込み済みと見ているが来週の株価の動きに注目したい。ノベラスシステムズ、KLAテンコールなど米国の半導体装置メーカーは決算発表時点では株価が下落しているが、その後値を戻していることもあるので先行きに対しては心配することはないと見ている。

 今週のハイライトはなんと言ってもMNP開始でソフトバンクが価格戦争を仕掛けたことだろう。ドコモもKDDIも株価を下げたが、特にKDDIが大きく影響を受けた。仕掛けたソフトバンクも翌日午前中こそ上昇したが終値では下げ、その後も一進一退を繰り返している。
時事通信によると直近の調査では制度利用希望者に変更先の携帯会社を尋ねたところソフトバンクがダントツのトップのようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061027-00000177-jij-bus_all
とりあえず孫社長は賭けに勝ったようである。明日28日にでも量販店回りをして様子を見てこようと思っている。

 米国は第3四半期の決算発表の峠は越えたが、国内はこれからで、来週も30、31日に中間決算発表が集中し、9月の経済統計指標発表も多く、さらに日銀の「展望リポート」も発表される。海外機関投資家の決算売りも終わり、信用取引のポジション整理売りも峠を越えたと思われるので、売られすぎの中小型株が見直される動きが出てくると見ている。個人投資家の投資マインドが改善されるのも遠くないと思うのだが.....。

 米国では29日から冬時間となり、来週からは日本時間23時30分から市場が開くことになる。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。