投資徒然草 11月3日 不安？期待？米国頼み

　日経平均は先週末終値－３１９円の１６，３５０円で引けた。米国７－９月期ＧＤＰ成長率の下振れで景気減速懸念や円高進行とDOW、NASDAQともに大きく下げたことで、週初から売られ窓を開けて下げた。一方、日経ジャスダック平均は日経平均ほど売られなかった。

　金曜日の米国市場も下げ基調で始まり、DOWはザラ場で１２０００を割っている。過熱気味であったので短期的には調整があるのでは。特に、来週の中間選挙の結果次第では大きな調整があるかもと見ている。日本市場も今まで買われてきた大型優良株には米国と連動した比較的大きな株価調整不安がある。１０日にはオプションＳＱが控えており波乱要因になるかも。

　来週は引き続き決算発表が多い。トヨタ、ソフトバンク、コナミ、ヤマダ電機、セガサミーなどに注目している。８日には１０月携帯電話契約者純増数が発表されるので、ソフトバンクの決算発表にはことさら注目している。ＭＮＰ受付停止や広告問題で週間文春などメディアから執拗な叩きにあっているなかで、孫社長がどんなプレゼンをするか楽しみでもある。携帯電話市場は飽和していると言われているが、通信と放送の融合は世界規模で進展しているので、まだまだ成長する潜在力を秘めていると思っている。いずれIPTVで場所や時間に関係なくさまざまなコンテンツを楽しむことが出来るようになるであろう。そのとき、キャリアには大きなビジネスチャンスがあると見ている。法的な制約もあるが、日本だけ特殊なやり方では世界から取り残されてしまう。国境を越えたダイナミックなキャリアの離合集散に発展する可能性がある。NTT、KDDI、ソフトバンクなどの通信事業は隠れた成長産業なのである。

　米国における半導体出荷予想額が下振れしているので、関連する会社の業績見通しに影響が出てくるのではと懸念している。東京エレクトロン、東京精密、大日本スクリーンなど製造装置メーカーへの中期的な影響を見極めたいと思っている。１２月上旬にはセミコン・ジャパンが幕張メッセで予定されているので各製造装置メーカーの技術や販売戦略にも注目している。

　７日には日本ベリサインの決算説明会があるので出席しようと思っている。インターネットセキュリティ市場はまだまだ成長する分野なので今後とも注目していきたい。