投資徒然草 12月4日 波乱は「花の山」 [株]
日経平均は先週末終値+587円の16,321円で引けた。前週まで四週連続で下げ、下げ幅は約940円。この一週間で587円戻した。戻りのスピードが早すぎる嫌いもあるが、一息つけたので落着いて相場に向合うことができる。
日経ジャスダック平均も静かに5連騰で、新興市場も今度こそ本当に底を打ったのではないか? そうあって欲しいのだが…。
注目していた10月の鉱工業生産指数は+1.6%で市場予想の-0.5%を大幅に上回りサプライズとなった。金曜日に発表された消費者物価指数は+0.1%、ただ食料品・エネルギー関係を除くと-0.4%で依然として個人消費は弱含みのようだ。
10月の下げの直接要因は外国人の売りである。先週まで4週連続の売り越しで、直近2週は先物の売りが膨らんだ。一方現物は直近2週わずかながら買い越しである。どうも決算対策のような感じがする。DOW、NASDAQは月曜日急落したが、恐らく決算のため利益確定売りが原因でないかと思う。
その後戻しているが新高値をつけるような勢いはない。耐久財受注、住宅販売など経済統計が悪い中での株高は不思議な感じもする。クリスマス商戦も出だしは好調のようであるが、日本と同じく暖冬のため予想ほど消費に勢いがないようであるのが気になる。金曜日に発表された11月のISM製造業景気指数も49.5%と約3年半ぶりに50%割れでテクノロジー関係が売られている。
今年ももう師走相場だ。昨年のような熱気はないが、出遅れていると言われている日本市場も見直され、再び活気が戻るような気がする。ただ、日本が出遅れているのではなくて、逆に日本が先行しているのだと言う見方もある。どちらが正しいのかは兎も角として、経済統計は米国より日本の方が改善傾向の数字になっているので、日本市場が再び評価されてくるようになるとみている。今週は8日にメジャーSQが控えているので先物主導で波乱があるかもと見ている。8日の10月機械受注も注目したい。
個人的見解だが、もし今週波乱があり株価が大きく下がるようなら、絶好の押目であると見ている。特に新興市場は今こそ勇気をもってリスクを取る時期に来ているのではないかと見ている。
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