「株戦記」 節分天井? [株]
日経平均は昨年の高値である「稲垣五郎さん=17,563円」を木曜日にザラ場で更新し17,617円まで上昇したが、その後利益確定売りや目標達成感もあり一服し、更に木曜日の米国市場大幅下落の影響を受け金曜日には先週の終値を割込む17,300円まで売られたが、引けにかけて少し戻した。ちなみに「稲垣五郎さん」は北浜先生が使っていた言葉で、憶えやすいので流用させていただくことにしました。
鉄鋼、電力・ガス、海運セクターが強く、新日鉄は高値更新、JFEや商船三井は上場来高値更新した。好決算発表の任天堂も上場来高値を更新した。一方、ハイテクセクターはメモリー価格の下落が嫌気されて、アドバンテストが7日続落、東京エレクトロンは8日続落となった。
新興市場は週初こそ勢いがあったが週末にかけて出来高も急速に減少しモメンタムが続かなかった。JASDAQ市場ではSBIイートレード証券が市場全体売買代金の13.3%の大商いで週間21.4%上昇した。
米国市場はマクロの経済指標は良好だが、長期金利の上昇やハイテクセクターの決算が期待ほどでなったことから軟調に推移した。フォードの創業以来の赤字決算も市場心理を弱めた。
今週の市場
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週末値 前週比
日経225 17,421 +111
日経JQ 2,210 + 19
NYDOW 12,487 - 69
NASDAQ 2,435 - 67
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来週の主なスケジュール
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国内
30日 ウィンドウズビスタ発売
12月鉱工業生産指数
12月失業率・有効求人倍率
04日 愛知県知事選挙
海外
30日 FOMC(~31日)
31日 米国10-12月期GDP速報値
01日 米国ISM1月製造業景気指数
02日 米国1月雇用統計
04日 41回スーパーボウル( Dolphin Stadium 、Miami)
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来週の市場と投資スタンス
国内は企業の第3四半期決算発表が目白押しで、注目はハイテク企業だろう。主要なところはキャノン、ソニー、TDK、京セラ、富士通、シャープ、松下、本田、NTTだが、個人的に注目しているのはJASDAQ市場のテレウェィヴ(29日)、SBIイートレード証券(31日)だ。
円安で為替差益もあり好業績が期待されているのため先回りして買っていると思われるので、通期見通しの上方修正が市場予想の範囲内であれば材料出尽しで売られることになるだろう。
米国ではFOMCがあり金利の据置は確実と予想されているが、声明文の内容次第で株価下落もあると思っている。またGDPの速報値にも注目したい。
投資スタンスは「買い」継続である。新興市場銘柄に底打ち感があるので狙って行きたいと思っているが、当面短期ポジションにするつもりだ。「節分天井、彼岸底」の格言もあるので慎重に行きたいと思っている。
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