SSブログ

「株戦記」 過熱ぎみの市場?投資マインドはクールに  [株]

 日経平均は金曜日17,633円まで上昇したが、大引けにかけて売られ昨年4月高値を終値で更新できなかった。不動産、電力関連が高く、三菱地所、住友不動産、東京電力などが上場来高値を更新した。一方トヨタは上げ一服、キャノンは続落、半導体の関連はみずほ証券の投資判断引下げなどもあり大きく売られた。12月の鉱工業生産指数の発表で、電子部品・デバイスの生産・出荷が減少し在庫が上昇(+4.1%)したことも背景にある。中部電力がTOBするとしたトーエネックが週間で25%以上上昇した。決算発表がピークをむかえ下方修正した銘柄は容赦なく売られた。
継続してウォッチしていたソフトバンクもクレディスイスの目標株価引上げ(1340円→3110円)で週間約12%上昇した。
新興市場はマザーズ、ヘラクレスが火曜日に大きく下げその後一進一退で出来高も減少し勢いがなかった。注目したテレウェィヴの決算は会社計画未達と通期下方修正の恐れが嫌気され、失望売りで連日のストップ安、週間で26%下落した。一方マザーズから東証一部に指定替えが発表された一休は、記念配当を実施することもあり約27%上昇した。

米国市場はDOWが過去最高値を更新し、NASDAQも5日続伸するなど堅調であった。FOMCは予想通り金利据置、10-12月GDP成長率も+3.5%で市場予想を上回ったことなどが好材料となったようだ。原油価格上昇でエネルギーセクターの上げが目立った。

今週の市場
===================
                  週末値     前週比
日経225      17,547      +111
日経JQ        2,214       + 19

NYDOW      12,653       +166
NASDAQ       2,475       +  40
===================

来週の主なスケジュール
=========================
国内
06日   12月景気動向指数
07日   1月携帯電話契約純増数・累計契約数
08日   ソフトバンク決算発表
09日   12月機械受注
       オプションSQ

海外
05日   米1月ISM非製造業指数
08日   ECB理事会
09日   G7財務省・中銀総裁会議
=========================

来週の見通しと投資スタンス
  週末に重要イベントが集中していることもあり神経質な展開になると思われる。騰落指数は121と買われ過ぎの水準にあり、9日にオプションSQを控えて積みあがった裁定買残の解消売りが株価下落を加速させる懸念もある。為替の動向や上海市場下落の影響も気になる。
企業の決算発表もピークになり、注目しているのは半導体製造装置関連のニコン、東京精密、東京エレクトロン、そして何といっても8日のソフトバンクだ。米国では半導体製造装置のKLAテンコール、通信機器大手のシスコシステムズなどの決算に注目している。

基本スタンスは見送りだ。過熱感が感じられるので一旦利益確定も視野に入れている。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 2

とおりすがり

東京電力は上場来高値を更新しておりません。
上場来高値は1987年の9420円であり、その後の無償増資や株式分割を考慮しても9143円なので、上場来高値には程遠い値です。
昨年来高値更新が正しい表記です。
by とおりすがり (2007-02-03 13:10) 

miharukoma

とおりすがり さん

ご指摘ありがとうございます。
勘違いをしておりましたので早速修正しておきます。
by miharukoma (2007-02-03 13:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

小倉大賞典 予想共同通信杯 予想 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。