「株戦記」 東風頼み?来週の東京市場 [株]
日経平均は過熱感から週初に大きく売られ、オプションSQを警戒した神経質な展開だったが、週末に機械受注が予想通りだったことやSQ通過した安心感から買われて値を戻した。
業種別では情報通信、海運、水産・農林などの上げが目立った。個別にはNTTドコモが週間で約12%の上昇、決算を大幅上方修正した冶金工業が約27%の上昇となったが、決算を下方修正した日産自動車は約10%下落した。8日にソフトバンクの決算発表があり、予想以上の好決算であったが、市場の反応はイマイチであった。携帯電話事業で利益の先取り、携帯以外の事業がほとんど伸びていないことなどが懸念されているようであった。市場全体としては7日連続で売買高が3兆円以上になり市場エネルギーの強さが示された。
新興市場は売買高も小さく冴えない動きだった。売買高上位の楽天、SBIイートレード証券などが週間で約7%下落したが、好決算の日本エイムは約16%上昇した。
米国市場は高値揉み合いが続いたが週末にかけて売られた。公益セクター(日本では電力・ガス)が上昇したが、ハイテク株は上値が重い。テクノロジーセクターは決算で明暗が分かれているようだ。
今週の市場
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週末値 前週比
日経225 17,504 - 42
日経JQ 2,203 - 11
NYDOW 12,580 - 73
NASDAQ 2,459 - 16
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来週の主なスケジュール
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国内
12日 東京市場休場
15日 10-12月GDP速報
1月首都圏マンション販売戸数
海外
14日 FRBバーナンキ議長議会証言
15日 1月北米半導体製造装置BBレシオ
16日 米1月住宅着工件数
米1月消費者物価
18日 旧正月(中国圏~24日)
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来週の見通しと投資スタンス
G7の結果次第だが為替の動きに要注意だろう。国内主要企業の決算はピークを過ぎ、アナリストレポートが出てくるので08年度予想を踏まえた目標株価設定が注目されるだろう。国内にはイベントが少ないので米国市場に影響される展開になると予想されるが、日経平均は昨年来高値の1万7563円を終値で超える3度目の挑戦になり、今度こそ越えるのではないかと思うが、その後持続するかは不透明である。個別には13日の大日本スクリーンの決算発表に注目している。これで日本製半導体製造装置関連の決算はほぼ終了し、米国では13日にアプライドマテリアルズの決算発表、15日にBBレシオ発表などが出てくるので、併せて分析してみたい。
投資スタンスは中立で臨むが押目があるなら拾って行きたいと思っている。
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