「株戦記」 日経平均18,000円越え...? [株]
G7で為替懸念の払拭を受け、休日明けに昨年来高値の1万7563円を終値で3度目の挑戦であっさりと更新した。木曜日にはザラ場で1万7911円まで上昇した。売買高も木曜日まで10日連続で3兆円を越えたが、金曜日にはわずかに足りず過去最長記録の再更新はならなかった。
一方新興市場は軟調で、日経JQ平均は2週続落、マザーズにいたっては1月19日の1247を頂点に4週連続して下落している。
業種別では海運・証券が上昇し、電力・ガスが下落したのが目立った。個別には先週末に決算を発表したドワンゴが週間で23%上昇、TOBされたサッポロHDが14%の上昇、他にライオン、丸大食品、紀文フード、森永などの食品関連が10%前後上昇した。決算を赤字に下方修正した沖電気が週間で16%の下落、CCCも下方修正が嫌気され14%の下落となった。
米国市場はDOWが水、木曜日に連続して最高値を更新したが、NASDAQは年初来高値に近づいているものの、中々超えられないでいる。注目していた半導体製造装置BBレシオは1.06に改善し、半導体製造装置大手アプライドマテリアルズの決算もポジティブであった。
急落していた上海市場も急騰し金曜日には3000を超えて年初来高値を更新した。
今週の市場
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週末値 前週比
日経225 17,875 371
日経JQ 2,199 - 4
NYDOW 12,767 187
NASDAQ 2,496 37
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来週の主なスケジュール
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国内
19日 1月日本製半導体製造装置BBレシオ
2月月例経済報告
20日 日銀金融政策決定会合(~21日)
21日 日銀総裁定例記者会見
22日 1月貿易収支
海外
19日 米国市場休場(Washington's Birthday )
20日 ヒューレットパッカード決算発表
21日 米1月消費者物価
米1月景気先行指数
22日 ECB理事会
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来週の見通しと投資スタンス
東京市場は騰落レシオが120を超えてやや過熱気味になっている。20、21日の日銀政策決定会合での政策金利の上げを睨みながら上値の重い展開が予想される。市場の予想通り利上げ見送りとなれば、18,000円を目指して上昇していくのでは...。世界的な株高基調は続いているので、中期的に4月頃には18,500円あたりまで上昇するのではと見ている。
中長期では2000年4月の戻り高値20,833円がこれからの大目標となる。
物色動向が不動産・電力・ガスなどから海運・証券などに移り、更に銀行へと循環している。取り残されているのがハイテクと小型株である。特に近いうちに必ずある利上げを考えると小型内需株には魅力がある。
投資スタンスは中立だが、新興市場の小型株中心に仕込む時期だと見ている。
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