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「株戦記」 彼岸底…であって欲しい… [株]

今週の市場
 値動きの激しい一週間であった。週初こそ円安、GDP改定値などを好感してザラ場で17300円を回復したが、米国市場がサブプライムローンの焦げ付き増加で下げると連れ安してアッサリと17000円を割り軟調な展開になった。

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                   週末値       前週比
日経225       16,744        -419
日経JQ         2,135        -  17

NYDOW        12,110        -166
NASDAQ         2,372        -  15
CMEN225     16,730        -470
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 為替が円高に振れた事も株価下落を後押しした。低調な売買が続いている新興市場も不振だった。マザーズとヘラクレス市場では週間で15%以上下落した銘柄が合計で20社を超えた。
業種別では食品以外全ての業種が下げ、特に銀行、不動産、小売などの内需関連の下げがきつかった。個別には三菱重工が米国で原子力発電所受注で週間で6%上昇し、関連銘柄の木村化工機が週間で22%の上昇、トウアバルブが16%上昇、丸紅と資本・業務提携を発表したムトウが16%上昇した。一方で東建コーポが週間で約17%の下落、松坂屋と経営統合を発表した大丸が14%の下落、マザーズのC4テクノロジーにいたっては約30%下落した。

米国市場はサブプライムローン問題が深刻化し、金融セクター一部の破綻懸念などから16日にはザラ場で12000ドルを割り軟調な週となった。サブプライムローンの返済延滞率が13.3%と約4年ぶりの高水準になったことが危機感を煽った。金曜日には2月の消費者物価指数が発表され、市場予想を上回る前月比0.4%上昇がインフレ懸念が強まったと判断され更に軟調な展開となった。
米国製半導体製造装置BBレシオは2月が1.05、1月確定値が1.04(速報値は1.06)で僅かに上昇し3ヶ月連続して受注が出荷を上回ったが、受注、出荷額とも減少しているところが少し先行き懸念される。


来週の主なスケジュール
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国内
19日   日銀政策決定会合(~20日)
       2月日本製半導体製造装置BBレシオ
20日   日銀総裁定例会見
22日   2007年1月地価公示

海外
20日   FOMC(~21日)
       米2月住宅着工件数
22日   米2月景気先行指数
23日   米2月中古住宅販売件数
25日   欧州夏時間入り
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来週の見通しと投資スタンス
 日銀、FOMCでの政策金利変更が注目されるが、両者とも現状維持と予想されているので波乱要因になることはないだろうが声明文の変化には注目したい。となると国内市場は今週も米国市場と為替次第の展開になることが予想される。
国内では20日の地価公示が注目される。すでに株価は地価上昇を織込んできているので、更なる一段の上昇はないと思う。予想並み、あるいは予想以下であれば出尽くし感、失望感から不動産関連は売られることになると思う。

米国は住宅関連の指数だ。サブプライムローン問題は今のところ同ローン扱う専門金融機関の一部で表面化しているが、大手金融機関に波及はしていない。今週のゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザーズの決算でも悪影響は小さいと発表されているが、焦げ付きがあるのは認めているようなので来週の住宅着工件数、中古住宅販売件数には注意を払いたい。

投資スタンスは彼岸底を意識しているが下値は固いと見ているので安くなったところで買いを入れたいと思っている。特に中・小型株には割安銘柄が多くなってきているので成長性のある銘柄を少しづつ拾って行きたいと考えている。鉄鋼など素材業種から原子力発電所などの機械・電機業種に物色が変化しているように見えるので動きを確認していきたい。


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コメント 2

biz★E

この金曜日が底だったとおもいますよ。
by biz★E (2007-03-17 13:22) 

miharukoma

biz★E さん
>この金曜日が底だったとおもいますよ

そうあって欲しいですね。
米国市場の不安感が沈静化することを期待したいですね。
by miharukoma (2007-03-17 19:58) 

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