【株戦記】 桜は咲いたが株花は蕾… [株]
今週の市場
実質年度替わりした市場は売買高も細り軟調な展開であった。
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週末値 前週比
日経225 17,287 -193
日経JQ 2,123 - 18
NYDOW 12,354 -127
NASDAQ 2,421 - 27
CMEN225 17,270 -265
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日経平均は権利付き最終売買日の翌日から売られ、更に米国市場の軟調さもあり下げ幅が大きくなった。円安もあり週末こそ少し戻したが総じて冴えない期末であった。
業種別では原油価格上昇の鉱業やその他金融が上昇し、配当落ちの電力・ガスや紙・パルプなどが下落した。
個別には三菱電機、日立などの重電の上昇が目立った。また、増資が決定したオリコは週間で約51%の上昇、アコム、アイフル、SECGなどのその他金融会社が週間で約15%の上昇。一方利益不正水増し井関農機が約19%、不透明な循環取引の加ト吉が約13%下落した。また、関西電力、中部電力なども週間で10%前後下落した。
新興市場は日経JASDAQ平均が年初来安値を更新するなど低調であった。
米国市場もDOWが週初から3日続落した。新築住宅販売、耐久財受注などの数値が予想より悪く、原油価格上昇、サブプライムローン問題などが株価の下落を後押しした。GDP確報値が予想より良かったことから少し値を戻したが、先行きに対する不透明感から弱含みであった。
セクター別ではエネルギーが買われ、一般消費財や金融・資本財などが売られた。個別にはエクソン・モービルの上昇、ホームデポ、デュポンの下落が目立った。
来週の主なスケジュール
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国内
02日 3月日銀短観
06日 3月携帯電話契約数
2月景気動向指数
08日 統一地方選挙
海外
02日 米3月ISM製造業景気指数
04日 米3月ISM非製造業景気指数
米2月製造業受注
05日 マスターズゴルフ(~8日)
06日 米3月雇用統計
米国市場休場(Good Friday)
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来週の見通しと投資スタンス
4月は2日新甫だ。年度替わりの2日新甫は1960年以降今回で7回目だが、過去6回は3勝3敗の五分の星である。また、ここ3年は4、5月は下落基調が続いている。
新年度入り期待で月初は買われるだろうが、後が続くかは為替と米国市場次第だろう。その米国市場は4月中旬以降の決算発表を控えているが、当面はマクロの経済指標に一喜一憂する展開が予想されるので極めて不透明である。原油価格の上昇も気になるところだ。
本日の日経新聞に2006年度の業種別株価騰落率が載っていたが、造船・不動産・電力・鉄鋼などが上昇、建設・証券・銀行・小売などの下落が目立つ。外需依存組が上昇し、内需関連組が下落する構図である。2007年度も大方この傾向が続くと予想する関係者が多いようだが、果たしてそうだろうか? 出遅れている機械や電機の出番がくるのではないだろうか。決算見通しの下方修正が一段落した中・小型銘柄も2007年度は業績変化が大きくなる可能性が高いので見直されるのではないだろうか。個人的な仮説の域をでないが、今年度は物色の中心が大きく変化すると見ている。その中心は内需関連であろうと漠然と思っている。
当面の投資スタンスは見送りである。注目しているのはCS証券の投資判断引下げで売られた半導体製造装置と新興市場の業績変化期待銘柄である。東京エレクトロン、アドバンテスト、大日本スクリーン、テレウェイヴ、SJホールディングスなどの銘柄を注目し、下がったところはコツコツと買いを入れていきたいと思っている。3月の携帯電話の販売状況は気になるが引続きソフトバンクにも注目している。
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by kabucome (2007-04-04 16:38)