きさらぎ賞 回顧 [競馬]
混沌としている今年の牡馬クラシック戦線にまた新星が誕生した。そして、ここ一番でのペリエは頼りになることを改めて認識させられた。
レース結果 天候; 馬場;良
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1 ◎ レインボーペガサス 1:48.8 3F 35.9
2 ○ スマイルジャック 3/4
3 ヤマニンキングリー ハナ
4 レッツゴーキリシマ 1/2
5 ダイシンプラン クビ
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馬券 予想は本線 3歳戦の馬券は弥生賞からと決めているのでパス。
メジロガストンがハナを奪い後続を引き離して逃げた。2番手にメイショウクオリア、続いてレッツゴーキリシマ、中団にスマイルジャック、アルカザン、レインボーペガサス、後方グループにヤマニンキングリー、ダイシンプラン、殿からゲートで安めを売ったブラックシェルの並びとなった。
2番手以下を5馬身以上離して逃げるメジロガストンのペースは3F36.1、1000mが60.8の平均的ラップだ。4コーナーを回り直線に入ると馬場一杯に横に大きく広がり、馬場の真ん中からレッツゴーキリシマ、スマイルジャックが並んで先頭に踊り出た。その内にアルカザン、外からレインボーペガサス、ヤマニンキングリー、ダイシンプラン、大外にブラックシェル。残り200を切るとペリエの右鞭に応えたレインボーペガサスがグイッと出て先頭にでてゴール。レッツゴーキリシマを振り切ったスマイルジャックが外から伸びたヤマニンキングリーをハナ押えての2着。更に半馬身ほど遅れてレッツゴーキリシマ、ダイシンプラン、アルカザン、ブラックシェルなどが一団で入線した。
前日の準オープン飛鳥Sが1分48秒2(前半の千が60.2、上がり3Fが35.7)と比べると0.6遅れているが、前半のペースの差であり全体としては遜色の無いタイムである。レースレベルは平均以上だろう。
レインボーペガサスは予想通り芝でこその馬だった。それにしてもさすがペリエと言いたくなる騎乗であった。道中は中団の外目を気分良く追走させ、直線に入ると大きなアクションの右鞭2発で馬のエンジンに点火し、その後もおおよそ10発の鞭を入れ加速させた。アグネスタキオン産駒らしい上がり34.7の切れ味と追ってバテない末脚が目を引いた。中山の皐月賞より府中のダービー向きかも知れない。
スマイルジャックは惜しい競馬だった。直線で渋太いレッツゴーキリシマに競り勝って先頭に立ったときは一瞬勝ったかに見えたが、早めに上がって行った分末脚におつりが無かったため、外から一気に来られてしまった。2着で賞金を加算できたので皐月賞の出走権はほぼ確保できたがダービーとなると微妙である。タニノギムレット産駒は中山での成績がイマイチなのも気になるところだ。
ハナ差3着のヤマニンキングリーの末脚も目に付いたがシンジと手が合うようだ。今のままでは賞金面から皐月賞は厳しいのでトライアルで権利を取る必要があるが、皐月賞に出てくれば父譲りの切れる末脚は無視できない。
道中掛かり気味だったレッツゴーキリシマは直線でも粘り地力のある所を示した。折り合い次第では二千もこなせるかも知れないが、やはりマイルがいいのでは…。
アルカザンは4着とは差の無い6着。3ヶ月休養明けだったことを考えるとマズマズだろう。馬体はスッキリしていたが、まだ勝負所で置かれるような所があるのは距離不足なのかも知れない。母系に流れるリボーの血は菊花賞での好走を示唆しているように感じるのだが…。
一番人気のブラックシェルは上がりは最速の34.5だったが、あの位置取り、コース取りでは化物でもない限り勝てないだろう。力のあるところは見せたが、ユタカの乗り方を何とかしないと馬を潰してしまうような感じがする。
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