【株戦記】 日経平均は14000円にタッチ&ゴー…up or down? [株]
今週の市場
日経平均は週末の急騰で6週連続の陽線となった。これは2005年10月~12月に以来のことである。
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週末値 前週比
Nikkei225 13,863 387
NikkeiJQ 1,458 12
Mothers 611 0
Dow30 12,891 42
Nasdaq 2,422 20
CMEN225 13,960 190
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週明けの日経平均は前週末ニューヨーク株高や円安により5日続伸し、その後は一進一退で一時13500円割れもあったが、週末に債権売り、株式買戻しの動きもあり322円の急騰で終えた。連休前なので手仕舞い売りが優勢になるかとも見ていたが、予想以上に先物主導の動きが強かった。
業種別では機械、海運、輸送用機器などが上昇し、鉱業、倉庫・運輸などが下落した。
新興市場は相変わらず冴えない動き。日経ジャスダック平均は22日まで小幅ながら6連騰したが、その後2日続落し、週末に日経平均急騰に引きずられて上昇した。
決算発表で2009年3月期減益予想や下方修正があっても、株価は一時的に下げるがすぐに回復し更に高値を追うような展開が目立つ。市場は悪材料を織り込み済みのようだ。
半導体関連ではアドバンテスト、エルピーダなどが決算発表した。いずれも予想通り減益で09年3月期も厳しそうな感じだ。アドバンテストにいたっては09年3月期の業績予想を示さなかった。
ヤフーは増収増益だったが、有価証券評価損が増えて純利益の伸び率は一桁台だった。市場はネガティブな評価をすると見ているが、株価はマイクロソフトのTOB動向次第かも?
新たなターゲット銘柄を物色したが、業績見通しを下方修正しても株価は上昇している銘柄が多くて手を出しにくい。かといって売りに回るにも中途半端な水準である。何ともやりにくい相場であるが、そのうちチャンスが来ると思うので、今はジッとしていることにした。
来週の主なスケジュール
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国内
30日 3月鉱工業生産速報
日銀金融政策決定会合
海外
29日 FOMC(~30日)
2月S&Pケースシラー住宅価格指数(米)
30日 1-3月期GDP速報値(米)
01日 4月ISM製造業景気指数(米)
香港市場休場(May Day)
02日 4月雇用統計(米)
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来週の展望と投資スタンス
来週の最大イベントはFOMCによる利下げがどうなるかだろう。市場コンセンサスは0.25の下げのようだ。これで利下げも打ち止めになるとの見方も多い。FF金利の下げが止まれば、相関性が高い日経平均にはプラスに作用し、日経平均反発のシグナルになる可能性も高いと見ている。
米国GDP速報値も発表されるが、GDPが予想以上に落込みマイナス成長になった場合株価下落は避けられないかも知れない。強弱入り乱れる30日は株式市場にとって波乱の日になる可能性もある。
国内は大型連休で市場参加者は少なく、閑散に売りなしで地合いは悪くないと見ている。来週は商社、不動産などの決算発表もあるので一喜一憂する展開が予想される。連休明けに集中する決算発表を意識し先回りした売り買いもあるのでは…。
外部環境や為替に波乱がない限り、日経平均は14000円にタッチする可能性が高いと見ているが、上昇ピッチが急なので利益が乗っている銘柄は一旦利益確定も考えている。基本スタンスは30日のFOMCが過ぎるまでは様子見にしたい。
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