フィリーズレビュー 回顧 [競馬]
桜でブエナビスタを脅かすような馬は現れなかった。ブエナビスタが順調なら桜花賞は当確の薔薇リボンを付けてもいいようだ。
天候; 馬場;良
-----------------------------------------------------------------------
△ ワンカラット 1:22.4 前半3F 34.3 - 4F 46.3
アイアムカミノマゴ 1 1/4 上り4F 48.1 - 3F 36.1
○ レディルージュ 1 1/2
◎ ミクロコスモス 3 1/2
アイレンベルク 1/2
-----------------------------------------------------------------------
馬券 ワンカラット-レディルージュの馬連は持っていたのだが…
抜群のスタートはワンカラットだったが内のキリコンサートがまずハナに立ちペースを握るかと思いきや、外から押してラヴェリータが先頭に踊り出てレースを引っ張った。ラップは4ハロン46.3と逃げると思われたショウナンカッサイが控えた上にソフトな掘れる馬場にしてはややハイペースになった。
この幾分早いペースを内々の経済コースを通り前々でレースした馬が上位を占めた。つまり先行力のある馬が直線チョイ脚を使っただけの勝利で、上りも走破タイムもレース内容も近年では最も低レベルのトライアルであった。
阪神JFのビデオを何度も見て目に付いたのはマイルで引っ掛かったワンカラットで、予想でも最後まで気になったのはこの馬だった。距離短縮に力の要る柔らかい馬場なら欧州系配合のこの馬にも連下はあるかと思い△を打ったが、こうもアッサリと勝たれてしまうとは…。今日は絶好のスタートから内々の3番手に位置し、直線もインを突いて残り200で楽々と先頭に立ち押し切ってしまった。一息入れて馬体を立直したのが功を奏しこの馬の素質の一端が発揮できた今回は恵まれた勝利のようにも思う。距離延びる本番の桜花賞でもその先のオークスでも苦戦は免れないのでは?
2着のアイアムカミノマゴも5,6番手追走から直線力の要る馬場を伸びてきた。ソツのない競馬でレースが上手な馬のようだし、ユーイチの手綱捌きも嵌ったような気がする。芝で勝星は無いが血統から芝で能力が落ちるとは思えないので、この先楽しみもあるが距離延長は必ずしも有利ではないように思う。GⅠでは荷が重いと見たが…。
先行策から直線一旦は先頭に立ったレディルージュだが最後は非力な面を見せて力尽きての3着だった。時計のかかる馬場には向いていそうだが、小柄な馬なので力の要る馬場では最後の一踏ん張りが利かないタイプのようだ。休み明けにしては馬体重が減っていたのはいい材料ではないし、距離伸びるのも今日のレースからプラスには働かないと思うので、折角取った本番の権利も参加するだけになりそうな気がする。
断然人気のミクロコスモスは行き脚が悪く後方から4,5番手の競馬になり、3,4コーナーでも思うように押上げられず、直線は外から追込んできたがいつもの伸びは見られず1秒差の4着。阪神千四で人気馬が負けるパターンに嵌ったようなレースだったが、それよりもこの馬とユタカは合わないような気がする。一瞬の判断に優れるユタカに対してこの馬は即反応できる馬体能力に欠ける面があるような気がするので、一本調子に追いまくるようなヤネのほうが合うような気がする。桜花賞の権利は取れなくとも、オークストライアルのフローラルSの有力馬であるのは衆目の一致するところだと思うが、ユタカ以外のジョッキーを選んで貰いたいものだ。
トライアル3レースが終わり残すは今週のフラワーCのみとなった牝馬クラシック戦線だが、ここにいたってもブエナビスタで断然の構図に変化は無いようだ。焦点は馬券的妙味のある2、3着馬探しになるが、阪神JF組のダノンベルベール、ジェルミナルにその可能性があると思う今日この頃である。
コメント 0