高松宮記念 回顧 [競馬]
種牡馬キングヘイローはカワカミプリンセスについで2頭目のGⅠ馬を輩出した。それも自身が唯一のGⅠタイトルを獲得したレースで。
天候;晴 馬場;良
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△ ローレルゲレイロ 1:08.0 前半3F 33.1
★ スリープレスナイト 1/2 上り4F 45.8 - 3F 34.9
ソルジャーズソング 1 1/4
トウショウカレッジ ハナ
コスモベル 1/2
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馬券 馬連“的中”もトリガミィ…
テンに速いジョイフルハートが好スタートを決め前に出たが、それを見ながらローレルゲレイロが内に切れ込みながらハナに立った。前半3ハロン33.1とレコードだった昨年の33.4を上回るハイペース。2番手にドラゴンファング、続いてスリープレスナイト、キンシャサノキセキ、ビービーガルダンなど。出の悪かったファリダットは後方からで殿はアポロドルチェ。直線に入るとスリープレスナイトがローレルゲレイロに並び一旦前に出たが、そこから二の脚を使ったローレルゲレイロが差し返した。例年より時計がかかりインを通った馬がバテない芝状態が、切れ味はないものの持続力ある脚を持つ先行タイプのノーザンダンサー系によるマッチレースになったと見たい。
強気の逃げでGⅠ馬になったローレルゲレイロの父はご存知キングヘイロー。“高松宮記念馬は高松宮記念馬から”となったが、父は大外一気、仔はインピッタリの逃げ切りと勝ち方が両極端だ。元々千四から千六が適性距離だと見ていたが、スプリンターに鍛え直した関係者の努力が実ったわけだ。この後は安田記念を目指すようだが、引っ掛からなければ本質的な適性距離なのでそこそこに来るかもしれない。僚馬のディープスカイやウオッカとの対決を楽しみにしたい。
半年ぶりのスリープレスナイトが底力を見せて2着になったが、一度は前に出て残り100で差し返されたあたりに完調手前であったことが伺われる。やはり5歳牝馬世代はレベルが高いことを改めて示したレースでもあった。次走は未定らしいが、スプリンターズS連覇と暮れの香港スプリントを目指して欲しいものだ。
4コーナーから直線にかけて外の持ち出し追込んできたソルジャーズソングがトウショウカレッジをハナ押えて3着に食い込んだ。内枠で道中例年より荒れていないインで流れに乗り脚を溜められたのが直線の末脚の爆発力に結びついたのだと思う。
本命にしたドラゴンファングは直線入口までは2番手で頑張っていたが、直線では馬群に飲み込まれて勝馬から0.8遅れの11着。重賞も勝っていない馬なのでGⅠの厳しい流れに対応できるほどの力が付いていないと言う事だろう。4歳馬なのでまだまだ成長する可能性を秘めているので夏のローカルで賞金を加算しておきたい所だろう。新潟の関屋記念あたりに出てくれば面白そうだが…。
コーシローに乗り替わったビービーガルダンは本来の行き脚ではなかった。コーシローは初の左回りで外に逃げ加減だったといっているようだが、1.2差の16着ではテン乗りでこの馬をコントロールする技量もないのでは?
スタートで注文の付いたファリダットは大外から追込んできたが0.4差の6着。四位騎手は直線インを突こうと考えていたらしいが、スペースが無くて外に出さざるを得なかったようだ。上りタイムは34.4と最速であったが、この馬場ではもっと前に位置しないと勝負にならないくらい解っていると思うのだが…。
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