スワンS 回顧 [競馬]
スミヨンの“キセキ”だった。アンカツ、ペリエ、シンジ、イワタの一流ジョッキーを手こずらせてきたキンシャサノキセキを前の晩ビデを見て研究しただけのスミヨンがこうも見事に乗りこなすとは…。
天候; 馬場;良
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キンシャサノキセキ 1:20.3 前半3F 34.7 - 4F 46.1
アーリーロブスト クビ 上り4F 45.6 - 3F 34.2
マルカフェニックス 1/2
ショウナンカザン クビ
○ スズカコーズウェイ 1 1/4
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馬券 カスリもしない…
アーリーロブストが一旦前に出たが、内から追ってマイネルレーニアがハナに立った。ショウナンカザン、トレノジュビリー、キンシャサノキセキなどが続き、中団のインにフィフスペトル、外にスズカコーズウェイ、後方グループにマルカフェニックス、殿からドラゴンウェルズの並びとなった。
マイネルレーニアのラップは4ハロン46.1なのでこのクラスでは平均よりやや遅いペースで、結局先に行って流れに乗った馬の争いとなりそのまま流れ込んだ馬が上位を占めた。レース内容は淡白で次のマイルCSにはなんら参考にならない普通のGⅡであった。
勝ったキンシャサノキセキはテン乗りのスミヨン騎手がジワーッと行かせて好位につけ、3角で内に潜り込み前に壁を作って上手く折り合えたのが勝因だろう。直線では内のショウナンカザン、外のアーリーロブストと並んだが、最後は粘るアーリーロブストを競り負かした。この気難しい馬を上手くコントロールしたスミヨンの腕は見事だったが、ひと叩きして馬の調子も上がっており相性のいい京都コースも味方したと思う。これで重賞2勝目となり次はマイルCSに久しぶりの挑戦となると思うが、折り合い次第では上位に食い込んでくる可能性はあると思うのだが…。
2着に粘ったアーリーロブストは落着いた流れが幸いしたと思う。馬力タイプが好走することの多いこのレースに適性がありそうな気はしたが、最近の成績を見て手が出せなかったのは悔いが残る。最初の直感を大事にしていればなぁ~。決め手が無いのでマイルCSでは用は無いだろう。
外枠で後からの競馬になったマルカフェニックスは追込みに不向きな流れの中で、4角大外を回して直線33.4の末脚で追込んできて3着に食い込んだ。自力勝負が出来ず何かと注文がつく馬なのでいつ走るかわからない面があるが、昨年勝った阪神カップではチャンスがあるかもしれない。
中団から競馬となったスズカコーズウェイは4角手前から差を詰めていったが、直線はダラダラとしか伸びなかった。レース自体はスムーズだったので何か物足りなさが残る内容だった。早熟系が多いStorm Cat系なので5歳秋となりピークは過ぎたのかも知れない。
期待したフィフスペトルは出負けしても中団のインで流れに乗っていたように見えたが、直線でも目立ったところがなく流れ込んだだけであった。4角手前で不利があったようだが0.5差の8着は期待ハズレもいいとこだ。ひと叩きした次走に期待を賭けたいところだが、+8Kと思ったほど馬体が成長していなかったのが気にかかる。
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