弥生賞　回顧：K cube　Lab：SSブログ

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弥生賞　回顧　[競馬] [編集]

サダムパテックの父フジキセキもこのレースを勝っているので親子制覇となった。混戦のクラシック戦線で半歩ほど抜けた感もあるサダムパテックだが、他に五指に余る有力馬が控えており更に若葉Ｓ、スプリングＳも残っているので結論を急ぐ必要はない。

　　　　　　　　　　　天候；　　馬場；良
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　△　サダムパテック　　　　2:01.0　　前半3F 36.3 - 4F 49.1
　◎　プレイ　　　　　　　　１／２　　上り4F 46.9 - 3F 34.7
　△　デボネア　　　　　　　ハナ
　　　ショウナンマイティ　　クビ
　　　アッパーイースト　　　ハナ
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馬券　馬連；的中！　3連単；空振り…

アッパーイーストが一旦先頭に立ったが、1角あたりで掛かったターゲットマシンが僅かに前に出て併走する形になった。逃げると見ていたプレイは3番手、折り合いに不安のあるサダムパテックは4、5番手の位置取り。1000mが61.7と緩い流れでその後もペースアップせず、結局上り3ハロンの瞬発力勝負になった。

スローな流れのため前々でレースをしていた馬の末脚もそれ程鈍らず、僅かに切れ味に優ったサダムパテックが半馬身ほど抜けてゴールしたが、その後は5頭が一団となってなだれ込んできた。力差は紙一重で大混戦の3歳牡馬戦線を象徴するようなレースだったと言えよう。

勝ちタイムは弥生賞歴代4位の好タイムであるが、暮れのホープフルＳ(2分00秒4)、明けて今年の京成杯(2分00秒9)より遅いので、それほど価値があるとは思えない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前半=中盤=後半　1000m
2011　サダムパテック　　　良　2分01秒0　49.1=37.2=34.7　61.7
2010　ヴィクトワールピサ　重　2分06秒1　50.6=38.7=36.8　63.6
2009　ロジユニヴァース　　稍　2分03秒5　48.9=38.8=35.8　62.0
2008　マイネルチャールズ良　2分01秒8　49.2=37.7=35.2　62.1
2007　アドマイヤオーラ　　良　2分00秒5　47.3=38.0=35.2　59.8

2005　ディープインパクト　良　2分02秒2　49.7=37.6=34.9　62.2

3歳牡馬陣で初めての重賞2勝馬となったサダムパテックだが、スローな流れでも4、5番手で上手く折り合いがついたのが勝因だろう。+10Kの馬体は幾分余裕残しの造りだったこともあり皐月賞では更なる良化が見込めるかも…。今日はこの馬の持味である瞬発力勝負になったが、皐月賞の厳しい流れになった時同じ脚が使えるかとなると疑問である。上り3ハロン34.2はディープインパクトの34.1と互角の速い時計であるが、3着のデボネアは34.1、4着のショウナンマイティは34.0の末脚を使っているので殊更優秀とは言えないのでは？　それに負かした相手が2頭とも1勝馬だったことを考えると例年ほどのレベルにないレースだった可能性もある。皐月賞では疑ってかかりたい馬と現時点では考えているのだが…。むしろ府中のダービーに向いているのではと思う面もある。

プレイは前で競り合う2頭の後の3番手からの競馬で、直線坂下で逃げ粘るアッパーイーストに並びかけ、そこから切れないがバテない脚(上り34.6)で際どい2着争いを制した。1勝馬だが皐月賞を権利を確保し賞金を加算できたのは今後に活きてきそうだ。半兄のアドマイヤムーンとは脚質こそ違うが、ホープフルＳ、京成杯、そして今日のレースから中山二千なら崩れないことを示しているので、展開次第のところもあるが皐月賞でもそこそこやれるのでは…。マサミが乗っていたサンツェッペリンと何となく重なるイメージもある。

パドックを見て狙いを上げたデボネアは正面スタンド前ではサダムパテックと並んでいたが、徐々に位置取りが後になり4角では後方3番手の内ラチ沿い。直線は最内に突っ込み伸びてきての3着。上りの時計も自身最高の34.1で内々の最短コースを通ったにせよ馬が進化しているように思える。血統的にもBMSがSadler's Wells系Singspielで叔父にMoon Balladがいて一本筋が通っているクラシック血統なので先々楽しみな馬になってきた。

差のない4着には出遅れて最後方からの競馬になったショウナンマイティが大外から上り34.0の最高タイムで突っ込んできた。流れも向かずやや脚を余した感もあるが嵌ると大きな仕事をしそうな雰囲気はある。賞金的に皐月賞は厳しくなってきたが毎日杯で権利を取れたとしても、ローテーション的に強行軍になるのでどうだろうか？

オールアズワンはパドックで出来がイマイチのように映ったので狙いを下げたが、出も悪く途中から掛かって直線はバタバタの0.6差8着。どうも調整の失敗のように思えるのだが…。弥生賞5着以下から本番の皐月賞で巻き返した例はここ20年来ではセイウンワンダーが8着→3着くらいしかないので前途は厳しくなった。今日の結果で人気が極端に落ちるようならアタマは兎も角ヒモで狙って見たい気もするが…。