SSブログ

NHKマイルC 回顧 [競馬]

G12勝したことにより種牡馬入りを確定したグランプリボスは先日亡くなったサクラバクシンオーの後継種牡馬として馬産地でも人気になるだろう。プリンスリーギフト→テスコボーイ→サクラユタカオー→サクラバクシンオーと続いてきた今や日本でしか見られないブラッドラインを更に発展・繁栄させてもらいたいものだ。[soon]

レース結果            天候;[晴れ]   馬場;良
--------------------------------------------------------------------
[1] △ グランプリボス    1:32.2  前半3F 33.9 - 4F 45.7
[2]    コティリオン      1 1/2    上り4F 46.5 - 3F 34.6
[3] ◎ リアルインパクト   3/4
[4] ▲ エイシンオスマン   3/4
[5] 〇 プレイ          クビ
--------------------------------------------------------------------
馬券 荒れると見ていたのだが…[もうやだ~(悲しい顔)] 

keiba_GⅠ_01.jpgフォーエバーマークが好スタートからハナに立ち、クリアンサスやリキサンマックスはついていけず単騎の逃げとなった。縦長の隊列になり3角あたりでは後続に2馬身以上の差をつけ、1000mが57.6と近年のNHKマイルとしては平均的な流れだろう。3角手前からフォーエバーマークがややペースダウンしたため、4角を回る時は一団の馬群となり直線は横に広がった。坂を駆け上がってからもフォーエバーマークは粘っていたが、残り200を過ぎるとグランプリボスが突き抜けてきて、大外から急襲したコティリオンを1馬身半押さえた。

ハロンラップが全て11秒台で前後半が「45.7=46.7」の1分32秒2と歴代2位のタイムは最終レース古馬準オープンみらい賞が「46.3=46.5」の1分32秒8なので3歳馬としてはなかなかのレベルの一戦だったと思う。

全体としては前半こそ速かったが、中盤が少し緩み息が入ったため先団グループにいた実績馬向きの流れになった。その中で殿追走から4角大外をブン回して2着まで押し上げてきたコティリオンの息の長い末脚は殊更目についた。

NHKマイル勝ち時計の歴代5傑は以下

                                       前半=中盤=後半
1位 2010 ダノンシャンティ    良 1分31秒4 33.4=22.9=35.1
2位 2011 グランプリボス     良 1分32秒2 33.9=23.7=34.6
3位 2009 ジョーカプチーノ    良 1分32秒4 34.3=22.9=35.2
4位 2004 キングカメハメハ   良 1分32秒5 33.9=23.9=34.7
5位 1996 タイキフォーチュン  良 1分32秒6 33.9=22.8=35.9

G1馬の貫禄を見せつけたグランプリボスは逃げ馬の競り合いがなく前半3ハロンが33秒台後半になったことで楽に好位につけられ脚を溜めることができたのが良かったように思う。加えて中盤も例年の流れより緩み難なく位置取りを上げられたのもプラスになった。サクラバクシンオー産駒は2003年エイシンツルギサンこそ2着したものの、NHKマイル全体では(0.1.0.13)と苦戦していたことを思うと、グランプリボスはBMSサンデーサイレンスが色濃く遺伝されているのかも? NHKマイルを好タイムで勝った馬のその後は厳しい。唯一キングカメハメハが続くダービーをレコードで制したが、その秋には脚部不安から引退種牡馬入りとなった。3歳馬にとって過度な負荷がかかるのでどうしても順調さを欠くことが多くなり、あるいはここで燃え尽きてしまうのかも? グランプリボスには無事に夏を過ごし秋のマイルCSや暮れの香港マイルで活躍してもらいたいものだ。欧州に遠征するプランもあるようだが、重く力の要る芝は合わないように思うので自重したほうがいいように思う。

17番枠と大外枠同様だったコティリオンは離れた殿から。4角大外を回して上り3ハロン33.4と他の馬と違う脚色で伸びてきたが0.2差の2着がやっとであった。ペースが上がり上手く折合れば長くいい脚が使えるのはわかったが、極端なレースしかできないようようでは重賞を勝つのもままならないような気もする。何となくだがファリダットと同じ道を歩むような気もするのだが…。賞金を加算できたのでダービーに向うプランもあるようだが、マイル半のスローな流れで折り合いを欠き流れ込むだけの競馬になりそうな予感がする。

絶好の枠から先団好位が取れず中団の内々からの競馬になったリアルインパクトは直線馬群を捌くのに手間取ったが、グランプリボスが抜け出した時前が開いていたのにも関わらず反応はイマイチで明らかに切れ不足。マイルの距離も微妙に長いのかも?

4、5、6着にはDanzig系の父を持つエイシンオスマン(父ロックオブジブラルタル)、プレイ(父ロックオブジブラルタル)、マイネルラクリマ(父チーフベアハート)が入った。この系統にとって勝ち時計そのものより中盤で流れが緩んだため上がりのかかる決着にならなかったことが災いしたように思う。本質的に快速スピード系種牡馬なのでいづれ産駒がマイルG1を取る可能性はあると思うが、スタミナ勝負になり易い安田記念あたりが適しているような気がする。これからの成長次第で来年の安田記念で狙えるかも?

 


nice!(10)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。