神戸新聞杯 回顧 [競馬]
今年の菊はゴールドシップ1強になりそうだ。以下は混戦で馬券的にはヒモ荒れのレースになるかも? トライアル組よりも条件戦を勝ち上がってきた馬に魅力を感じているのだが…
レース結果 天候; 馬場;良
-------------------------------------------------------------------- ◎ ゴールドシップ 2:25.2 前半3F 36.0 - 4F 48.4
ロードアクレイム 2 1/2 上り4F 47.4 - 3F 35.8
〇 マウントシャスタ 1 3/4
△ ユウキソルジャー 2 1/2
ローゼンケーニッヒ 3/4
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馬券 手を広げれば取れたと思うが…
逃げると見ていたメイショウカドマツを制してフミノポールスターがハナに立った。1000mが60.7とスローに近い流れだったが、バックストレッチでは縦長の隊列になった。中団にマウントシャスタでその後方にゴールドシップ、殿から2番手にヒストリカルの並び。メイショウカドマツが残り1000辺りから仕掛けて先頭に立ったが、後続もドッと押し寄せて直線に向いた。残り300でゴールドシップが先頭に立ち、後を引き離すばかりでゴール手前の100mからは流す余裕。
前半こそスローだったが、前後半「73.2=72.0」と後半5~6ハロンからのスピードの持続力勝負となり、長くいい脚が試されたスタミナ色の濃い決着となったと思う。瞬発力タイプが多いディープインパクト産駒には厳しい流れになったと見たい。
結果として春の勢力図に変化がなかったトライアルと言えるのでは…。東西のトライアルはステイゴールド産駒の勝利となったが、中山の九十九里特別二千五百でもステイゴールド産駒のフェデラルホールが勝ち菊に出走できそうだ。フェノーメノは府中の盾に向かう事が決まったようなので、ステイゴールド産駒3頭による菊は見れなくなったが、残り2頭によるステイゴールドの為の菊になるかも…。
前半=中盤=後半 1200m 上り
2012 ゴールドシップ 良 2分25秒2 48.4=49.4=47.4 1分13秒2 35.8
2011 オルフェーヴル 良 2分28秒3 50.1=52.7=45.5 1分17秒2 33.6
2010 ローズキングダム 良 2分25秒9 50.6=49.5=45.8 1分15秒3 33.8
2009 イコピコ 良 2分24秒2 48.0=49.6=46.6 1分12秒5 34.5
2008 ディープスカイ 良 2分25秒3 49.1=48.9=47.3 1分13秒7 35.7
2007 ドリームジャーニー 良 2分24秒7 47.2=49.7=47.8 1分11秒3 35.4
-2Kで登場したゴールドシップだが元々シャープ馬体でこそ走る馬が多いステイゴールド産駒なので懸念はなかった。レースでは道中仕掛け通しのズブさを見せていたが、4角手前からエンジンがかかると外を回して一気に差を詰め、直線も並ぶ間もなく抜け出して勝負を決めた。持続するスピードとスタミナは世代ナンバーワンだろう。坂の頂上から加速できる淀の長丁場にも向いている脚質なので、菊では余程のスローな瞬発力勝負にならない限りダービーのように脚を余して負けることはないのでは…。
ロードアクレイムはゴールドシップを前に見る位置から、それを追いかける競馬で直線に向いたが、そこまでであった。それでもジリジリとしたバテない末脚で内を突いたマウントシャスタを退けての2着で菊の権利を取った。母がオークス馬レディパステルと良血で元より期待されていた馬だが、広いコースで距離延びて頭角を少しずつ現してきたようだ。血統的にも三千が長いと言う事はないが、切れ味がなさそうなので菊ではもう少し前目の競馬をしないと苦しいかも? 菊でレース次第では来年の淀の盾、JCの有力馬に成長する可能性を秘めていると思うのだが…。
マウントシャスタは中団からの競馬で直線内を突いて一瞬いい脚を使ったが最後は脚が無かった。宝塚記念の回顧でも書いたが、この馬二千以上になるとガクンと末脚が鈍るので本質的には中距離馬だろう。菊は諦めて千六~千八に路線変更した方が展望が開けるのでは? ただ全兄ボレアスのイメージがあるので、馬場が渋って時計がかかる中距離戦にならないとG1は難しいのでは…。
カンパニーの半弟と戦績から距離が長いと断定したヒストリカルは+22Kと馬体は回復していたが、直線ちょっといい脚を見せただけでやっぱりと言う印象。陣営も今後は中距離路線に行くと言っているようなので、富士SからマイルCSあたりのローテーションか?
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