マイルＣＳ 予想

春の安田記念上位10頭のうちダノンヨーヨーとスマイルジャックを除く8頭が出走してきた。マイル路線の一線級が揃ったとも言えるが、新陳代謝に欠けこのカテゴリーが停滞しているとも言えるだろう。

京都の芝は日曜朝の時点で不良。日中は昼頃に雨マークもあるが晴れのち曇りで馬場は乾いていくだろう。二週続けて開催日に雨が降った芝は相当荒れてきているので、気温もそう上がらないことから回復しても稍重までか？

シルポートが離しての逃げで2番手がコスモセンサーと稍重のマイラーズＣと似た流れが予想される。シルポートとコスモセンサーは同厩舎なので無理な競り合いは考えられず、展開的にコスモが後続をフタをする形になれば重得意なシルポートの逃げ残りも有り得るが、切れ味が殺される馬場を考えると前々で競馬ができる馬が中心になるのでは…。推定タイムは稍重で1分32秒台か？

昨年のこのレース5着で長距離輸送競馬に実績がないリアルインパクトだが、切れ味不足を補える渋った馬場で鞍上がムーアなら変わり身を見せてくれることを期待して主力にしたい。3歳春に安田記念を制したマイル能力は一級品で、毎日王冠をひと叩きした今回こそ狙い目だ。

相手も前で競馬ができるガルボにしたい。Ｇ１では底力がチョイ足りない馬だが、馬場が渋ったことでチャンスが出てきた。京都金杯2着と合わせシンザン記念を制した淀の馬場も適性十分で、気温が下がってきたこの時期なら一発あっても不思議ではない。シンザン記念馬のメイショウテゾロがその後凡走を繰り返したのち1995年のこのレースでトロットサンダーの2着に突っ込んできたことが脳裏をかすめるのだが…

レベルの高い3歳勢の伸びシロも無視できない。富士Ｓは仕上がり手前だったが、それでもクラレントの2着と素質の片鱗を見せている。一度使って状態も上向いているようなので初のＧ１でも通用するだろう。ディープインパクト産駒は切れ味に優れているが、先週のエリザベス女王杯が示すように渋った馬場も予想以上に上手い。

他では3歳勢の前で競馬ができるドナウブルーとアイムユアーズが穴っぽいので連下にしたい。ドナウブルーは馬体減と外枠が心配だが、輸送時間の短い淀なので上手くクリアしてくれると思う。

こういう馬場になりロベルト系のストロングリターンには願ったり叶ったりだろうが、右回りでどうだろうか？　評価は6番手で良くても3着か。グランプリボスも切味が殺される馬場になり、3着が多いスワンＳの勝馬なのでその程度と見たい。

まとめると

◎　リアルインパクト
〇　ガルボ
▲　ファイナルフォーム
△　ドナウブルー　アイムユアーズ　

馬券は◎〇軸の馬連と3連単にする。

福島記念は6歳馬ながら4歳以降まともに使えずまだ15戦しかしていないデルフォイは55Kなら狙い目だろう。血統的にもシックセンスの半弟にあたり一本筋が通っている。骨折明けを使った反動だけが心配だったが調教を見る限りそれもなさそうだ。小回りの福島なら先行脚質が活きると思うのだが…

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