府中牝馬Ｓ 予想

　ヴィクトリアマイル、クイーンＳの結果を見てもわかるように、牝馬は４歳馬のレベルが高く層も厚い。３歳馬と４歳馬の比較は難しいところだが、トップレベルは３歳のほうが強いだろうと見ている。今回は３歳馬の出走はないので、４歳馬を予想の中心に置きたい。

　逃げるのはアサヒライジングだろうが、手がヨシトミからキタムラに替わったのが影響しそうな気がする。まあ、「府中の千八展開いらず」との格言もあるくらい紛れのない結果になることが多いので、強いと思う馬を順番にシルシを打っていきたい。平均ペースで流れ、推定タイムは１分４６秒前後になると見ている。

　本命に押したいのはアドマイヤキッスである。クイーンＳは出遅れのため４着と不本意な結果だったが、２着と同タイムでほとんど差がなかった。何よりも前々走の安田記念で、インから上り34.4の脚で追い込んできて、あわや３着かの場面には驚いた。牡馬のスズカフェニックスやエイシンドーバーに先着したのだから、相当力をつけていると見た。マイルのレースより、千八から二千のほうが合っているように見えるし、ヤネもコーセイならキッチリと結果を出してくれるだろう。府中コースでの連対がないのは全てＧⅠレースでの成績なので、ＧⅢのここなら適性云々は気にしなくてもいいだろう。

　対抗にはこの夏の上り馬タイキマドレーヌを取りたい。タイキシャトルの下で超のつく良血馬がようやく素質が開花し軌道に乗ってきた。父がHalo系のDevil's　BackからRoberto系のブライアンズタイムに替わったことにより距離の融通性もあるようだし、産駒の特徴である軌道に乗ると一気に大仕事をやるタイプにも見える。本命のアドマイヤキッスをアッサリと下すこともあると見ている。

　４歳のアサヒライジングと５歳のディアデラノビアのどちらを単穴にするか迷うところだが、ヤネを考えてノリのディアデラノビアにする。詰めが甘いと言うか、ゴール前で垂れるため３着が多いが、ノリなら新たな面を引き出してくるそうな気がする。ＧⅠ３着が３回ある実力馬なので、本来なら主力に推してもいいのだが、今年の成績がイマイチなので少し割り引いて評価したい。

　連下はアサヒライジングとデアリングハートにする。アサヒライジングは母系から晩成型の血を受け継いでいるので、ジワジワと力をつけてきたが、今回はキタムラのテン乗りがマイナスなのと人気薄のヤマトマリオン、ユキノマーメイドとの競合いを懸念して評価を下げた。昨年の勝馬デアリングハートは今年は昨年ほどの勢いがないようだが、シンジの乾坤一擲の一発の可能性も考えて押さえに。

まとめると

　　　　　◎　アドマイヤキッス
　　　　　○　タイキマドレーヌ
　　　　　▲　ディアデラノビア
　　　　　△　アサヒライジング
　　　　　△　デアリングハート

馬券は◎○を軸にした馬連と３連単を控えめに買いたい。