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菊花賞 予想 [競馬]

 牡馬クラシック三冠最後のレースである。「2007年クラッシック三冠予想」ではヴィクトリーとアサクサキングスを菊花賞馬になれる2頭と予想したが、2頭とも無事に出走馬表に載ったことを喜びたい。1月の時点で予想した馬が2頭とも菊の有力馬として出走してくるなんて、私の長い競馬人生の中でも滅多にないことなのだ。

 金曜日の京都は結構雨が降ったようだが、土曜は晴れて良馬場に回復しオープンの二千で1分58秒8と結構速いタイムが出ているので、馬場の傷みはそれ程でもないようだ。

 逃げ・先行タイプの馬が多い。サンツェッペリン、アサクサキングス、ホクトスルタン、ヴィクトリー、それにロックドゥカンブも先に行きそうだ。
絶好の枠に入ったマサミのサンツェッペリンが逃げ、ホクトスルタンが2番手、続いてアサクサキングス、ヴィクトリー、ロックドゥカンブの並びと見ている。
平均ペースで流れるが中盤は緩み、3コーナーあたりからペースアップするだろうと見ている。推定タイムは3分4秒台か。

 前売り一番人気のロックドゥカンブだが人気ほどの信頼性は無いと思う。胴長の体型で血統はロベルト系の父にフェアリーキングの肌馬なので距離には融通性があると思う。父がロベルト系で5戦目が菊の大舞台なのはダイワオーシュウを彷彿させるものの、菊花賞馬になるには何かが足りないような気がする。南半球生まれなので斤量が2K貰える有利さや自在に折合うレース能力の高さなどから人気になるのは分からないでもないが、今までキツイ競馬をしてこなかったため弱点が見えていないように思う。重賞2戦とも相手なりに競馬をしてきて、まだまだ脚に余裕があるように映るが、追って意外と伸びず、しかも競っての強さがないのではと見ている。クラシック組との比較では分が悪いとみて、連下の評価まででいいだろう。

 前売り2番人気のドリームジャーニーは危険な人気馬の匂いがする。血統表の字面は長距離適性がありそうだが、回転の速い走法や陣営から聞こえてくるマイラー評価の声から、必ずしも三千の距離が向いているとは思えない。更に、410K台の小柄な馬体に57Kの斤量は堪えるだろうし、過去30年410K台での連対馬はなく、メジロイーグル(412K)の3着が最高である。422Kで勝ったノースガストが過去30年の最軽量馬である。
また、ユタカがトライアルを鮮やかに差し切り勝ちをしたときの本番は、人気を集めるも連に絡まないことがママあるパターンでもある。評価は最大限3着までで掲示板の下のほうに載ればオンの字だろう。

 本命にしたい馬が3頭いる。内からサンツェッペリン、アサクサキングス、ヴィクトリーの先行勢である。どれにどのシルシを打つか迷ったが、ヴィクトリーに◎、サンツエッペリンに○、アサクサキングスに▲にするものの、評価は同じレベルである。

 ヴィクトリーは今年の1月の時点で菊花賞馬に最も相応しいと考えていた馬である。半兄に菊2着のリンカーン、おじに菊3着でダービー馬のフサイチコンコルドとファミリーの実績とスタミナは折り紙つきである。難は掛かる気性の精神面だが、大外枠なのでコーナーワークを利用して先に行くと思われるサンツェッペリン、ホクトスルタンにジワーッと騙し騙しついていくようにすれば、直線で渋太さを発揮して押切るのではと見ている。デルタブルースで3コーナーから上がって行って菊を制したことのあるコーセイなら、仕掛けのタイミングも心得ていると思うので期待も膨らむ。

 サンツェッペリンは急仕上げのオールカマーで凡走したが、勝負どころでの反応が鈍く4コーナーで置かれてしまった為で、それでも直線で挽回した走りに非凡さを見た。
一度叩いたことで馬は一変したようで、そうなれば皐月賞、ダービーと掲示板に載った唯一頭の馬の実力を素直に評価したい。一部には距離が長すぎるとの声もあるが、マサミが菊でこそこの馬の持ち味が最も生きると言っていることを信じたい。関東の長距離巧者のマサミの腕も魅力である。一方で、瞬発力に欠けるので上り勝負になると分が悪い面もあるが、ヴィクトリーもアサクサキングスも早めに抜出す競馬をすると思うので持続力の勝負になると見てバテない脚のほうに賭けてみたい。

 アサクサキングスは前走の神戸新聞杯で逃げず3、4番手追走から直線早めに抜出して2着したレースに成長の後が見られた。今回も同じようなレースになると思うが、若干距離面に不安があると見ている。父系はイングランディーレのイメージが強く長距離の適性が高いと思われているが、実はマイル半あたりの中距離馬である。母系はマイル以下で良績を残している産駒が多く、距離延長が決していいとは思われない。それでも致命的な欠点ではないので、自分の形に持ち込めば粘りきると見ている。

 ヴィクトリー、サンツェッペリン、アサクサキングスの3頭の先行勢がやり合って3頭とも潰れる可能性も無いわけではないが、直線早めに抜出す3頭は平坦の直線で失速する可能性が低く、後続馬が追い込むのは並大抵ではないと考えたい。

 これらの3頭を逆転できるとすればアルナスラインだろう。骨折休養明け劇走後の中1週は楽な条件ではないが、古馬一線級と互角の勝負をした前走から相当力をつけていると見た。父のアドマイヤベガ産駒ではアドマイヤフジが今のところ代表馬であるが、この馬のほうが素質は高いように見える。スローでもサッと前につけて折合えるし、長くいい脚が使えるのは長距離向きでもある。クラシック組以外で最も期待できるのはこの馬と見ている。少なくともロックドゥカンブよりは強いのではないかと思うのだが…。

 フサイチホウオーは母系色が色濃く出たマイラーとの判断でいいだろう。二千四百で2度の惨敗は距離延びて逆転する可能性をほとんど無くした。調子は良い様だし、アンカツの腕で掲示板に持って来ることも考えられるが、それでも4,5着が一杯ではなかろうかと思う。

 ホクトスルタンも血統的背景、菊花賞男のノリが鞍上と魅力はあるが、前走でアサクサキングスとヴィクトリーとの勝負付けは済んでいるので、これまた掲示板のボトムに載れば上出来だろうと思う。

 人気薄で押えておきたいのはユーイチのタスカータソルテである。京都コース2戦2勝の適性と如何にも長距離が向きそうな体型に魅力を感じている。神戸新聞杯も負けたと言っても0.9差なので、連下に食い込む可能性は十分あると見てるのだが…。

まとめると

     ◎ ヴィクトリー
     ○ サンツェッペリン
     ▲ アサクサキングス
     △ ロックドゥカンブ
     △ タスカータソルテ
     △ ドリームジャーニー
     ☆ アルナスライン

馬券は◎○▲の馬連と3連単を中心にするが、馬体重、パドック次第では手広く流すことも考えている。

 


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