ジャパンカップ 回顧 [競馬]
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レース結果 天候;晴 馬場;良
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1 △ アドマイヤムーン 2:24.7 3F 34.3
2 ▲ ポップロック アタマ
3 ◎ メイショウサムソン クビ
4 ウオッカ 1
5 デルタブルース 1 1/4
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馬券 不本意ながらJRAに寄付することになりました
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フジテレビの実況アナがあまりにも酷いので音を消して何度も見たが、どう見てもユタカの騎乗ミスであったと思う。メイショウサムソンの唯一の不安は鞍上であると予想で書いたがその通りになってしまった。
先手を取ったのはノリのチョウサン、2番手に逃げると思われたコスモバルク、続いてポップロック、フサイチパンドラ、5番手にアドマイヤムーン、中団にメイショウサムソン、ドリームパスポートで殿からウオッカの並びとなった。向う正面では縦長の展開となり、ラップは3ハロン35.6、千通過が60.1で平均よりやや遅め程度だったが、次の3ハロンが38.1とガクンとペースが落ちた。
3コーナーから4コーナーにかけて馬群はコンパクトになってきたが、注目していたドリームパスポートは徐々に置かれて後方に下がっていく。4コーナーを一団で回り、メイショウサムソンは外を回して先頭グループに取り付いた。
残り400でメイショウサムソンの外からウオッカがいい脚で伸びるがメイショウを交わせないでいると、インに入ったアドマイヤムーンがスルスルと先頭に躍り出た。それを追ったのは馬場の真ん中からポップロックでペリエの左鞭に応えてアドマイヤに迫るがゴールではアタマ届かなかった。
メイショウサムソンは鋭い決め脚が無いため3着に流れこむのがやっとで、ウオッカは残り100で脚が上がりメイショウに1馬身突き放された4着。
前半の1200が1分12秒8、後半の1200が1分11秒9とスローの上り勝負になったと言っていいだろう。瞬発力のある馬が先行して3ハロン33秒台後半の脚で上がれば、中団より後の馬は33秒台の前半の足を使わなければ前を捉えられないわけで、メイショウサムソンには無理な話である。
勝ったアドマイヤムーンはスローの上り勝負に上手く嵌った。イワタらしく強気に先行して4コーナーインでジッとしていて、直線抜出すという実に教科書的な乗り方で天皇賞の雪辱を果たした。ユタカがこの馬に乗っていれば恐らく中団より後目から進み直線の瞬発力に賭ける乗り方で、差して届かずの2、3着がいいとこだろう。この馬はユタカを降ろしたのが大正解だったと思う。
惜しかったのはポップロックで、本来アドマイヤムーンの通った所を狙っていたと思うが、アドマイヤに先に入られたため、やや外目に持ち出すことになり直線で一瞬置かれてしまった。そこから馬群をこじ開けて伸びてきたが最後はアドマイヤと同じ脚色になってしまった。
メイショウサムソンはスローペースを中団で、決め手のあるアドマイヤの後から行くような消極的な競馬ではこの馬の持ち味は出ないだろう。サンデーサイレンス産駒仕様の乗り方はメイショウサムソンには合わない。ユタカは何を勘違いしているのか、天皇賞で先行しての強さを知ったはずなのに。
有馬はユタカを降ろしてルメールに依頼したほうがいいと思うのだが…。
ウオッカの善戦には驚いたが、今日のような極端な競馬ではこれが精一杯だろう。順調に使えない弱みを持っているのでやむを得ないとは思うのだが。有馬ではこの乗り方は通用しないと思う。
期待したドリームパスポートは馬体こそ仕上がっていたが、骨折休養明けのGⅠではさすがに息がもたなかったのだろう。一度叩いたことで馬が変わってくると思うが、有馬ではもう一度期待してみたい。
インティライミは少し負けすぎだが、輸送に弱いのかも知れない。ディープ世代はそれで無くともディープ以外はレベルが低いと見ていたが、かつ輸送に弱いとなると有馬でも期待はできない。
外国馬はこんなもんだろう。はっきり言ってレベルが低すぎる。今年は馬インフルエンザのこともあり有力馬は来ないと思っていたので、来ただけでも感謝しなくちゃ…。
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