小倉大賞典 回顧 [競馬]
10歳でJRAの平地重賞勝は初めてだそうですが、それにしても人間で言えば40歳を過ぎているわけですから驚異的と言うべきでしょう。馬主もこの馬の頑張りには涙が止まらないのではないでしょうか?
レース結果 天候; 馬場;良
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1 アサカディフィート 1:47.7 3F 35.9
2 ▲ マルカシェンク 1 1/4
3 △ シルクネクサス クビ
4 ワンダースティーヴ クビ
5 ニルヴァーナ クビ
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馬券 当りませんなぁ~
ハナに立ったのは軽量のデンシャミチ、2番手にワンダースティーヴ、続いてオオスミダイドウ、ニルヴァーナ、中団にマルカシェンク、その後にディアデラノビア、後方2番手にシルクネクサス、殿からアサカディフィートの並びとなった。
ペースは3F36.3、千通過が60.4と馬場を考慮すれば平均的ラップだと思う。先頭から最後方まであまり差がなく一塊の馬群となって3コーナーにかかる。
まず動き出したのはマルカシェンクで徐々に先頭グループに取り付いていき4コーナーでは先頭に出る勢い。後にいたアサカディフィート、シルクネクサスも外を回って中団まで押し上げてきた。
直線マルカシェンクが先頭に立ち、デンシャミチ、ワンダースティーヴが追う。残り2百を切ったところで大外からアサカディフィート、更に少し遅れてシルクネクサスが追込んできた。アサカディフィートが残り百でマルカシェンクを捉え1馬身以上の差をつけてゴール。シルクネクサスも追込んできたが先を行くマルカシェンクにクビ届かずの3着。
アサカディフィートは9、10歳で小倉大賞典を連覇したが、4回このレースに出て(4、4、1、1)の成績は立派である。余程小倉の水と玄界灘の空気が合うのだろう。サラブレッドの松五郎、そう“無法松”みたいだ。こうなったら来年もと期待したくなるので、関係者の方々には頑張ってもらいたい。でも、馬券は買わないよ。今日のところは正直脱帽ですわ…。
マルカシェンクはユーイチがソツのない乗り方で一瞬勝ったと思ったが、最後の詰めで出し抜かれてしまった。僅かながら賞金を加算できたのだが4000万に届かないので、中央の重賞では除外され出走も危うい。ローテーションが難しくなりそうだ。
シルクネクサスは平坦巧者の持ち味を出したが、相変わらずのパンチ不足だ。使い詰めなので短期放牧にでも出して立て直して新潟大賞典あたりを目指すか、夏のローカルまで休養して函館あたりで復帰するかにしたほうが馬のためになるのではないだろうか。
期待したオオスミダイドウは行きっぷりが悪く、3コーナーでやや置かれ気味で、和田騎手の手が動くもズルズルと下がるばかりで結局ブービー。やはり2度の骨折で能力の衰えがあるのかも知れない。また、元々母系が早熟系なので血統的にも上がり目はないのかも知れない。2歳時活躍したと言ってもレベルの低い世代なので、今後重賞で活躍するのは厳しいと結論付けてもいいだろう。
ディアデラノビアは荒れた馬場が合わなかったようだが、全然見せ場が無かったとこを見るとそろそろ繁殖に上がる潮時ではないだろうか。
他では4着のワンダースティーヴに将来性を少しばかり感じた。父はダマスカス系のキャプテンスティーヴ、母系はミスプロ系キンググローリアスにミルジョージなので軽快なスピードがあるとは思えないが、少し時計のかかる函館の二千あたりなら大化けする可能性があるかも…
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